ヨーロピアンショートヘアーについて【獣医師執筆監修】猫種辞典・猫図鑑
ヨーロピアンショートヘアーの特徴について
ヨーロッパではおなじみのやや大型の猫です。
ヨーロピアンショートヘアは古くからヨーロッパ各地で愛されてきた猫で、別名ヨーロピアンやセルティックショートヘアーと呼ばれることもあります。
体の大きさは中型~やや大きめで、大きな個体では体重が約7kgになることもあり、メスよりもオスの方がやや大きめです。
体型は筋肉質で引き締まっているセミコビータイプ、骨太でどっしりとした印象を与えます。
尻尾は根元が太いですが先端に向かうに従って細くなります。
頭は大きく丸みを帯び、中くらいの大きさの耳は離れてついて直立しており、やや丸みがあります。
目は丸くて大きく、瞳の色はオレンジ、カッパー、イエロー、ヘーゼル、グリーン、ブルーグリーン、ブルーなど被毛の色に準じて多くの色があり、オッドアイ(左右の目の色が異なる色)の個体もいます。
被毛は密に生えた短毛で、シルクのように柔らかく光沢があります。
毛色は非常に豊富でほとんどの色が許容されており、模様のパターンもソリッド、タビー、トーティシェルなど豊富です。
ブリティッシュショートヘアーと似ていますが、ヨーロピアンショートヘアの方が体がスリムで、顔はやや長め、顎はやや小さめです。
ヨーロピアンショートヘアーの性格について
社交的で愛情深い猫です。
飼い主さんのことが大好きで、家族に対する愛情が深い優しい猫です。
そのため小さな子供や他のペットがいる家庭でも飼いやすい猫です。
ただし、中には縄張り意識の高い個体もいるようですので、他のペットとの多頭飼育は相性などを見ながら少し慎重にする方がいいでしょう。
順応性の高い猫です。
賢く、新しい環境にもすぐになじむことができる順応性の高い猫です。
来客があっても柔軟に対応できるため、来客の多い家庭でも飼いやすい猫です。
遊ぴ好きで活発です。
古くはネズミを捕るハンターとして活躍していた猫ですので、狩猟本能が残っており、非常に俊敏で活発です。
おもちゃを追いかけるような遊びが大好きです。
ヨーロピアンショートヘアーの飼い方(日常の世話)について
被毛のお手入れはほどほどで十分です。
ヨーロピアンショートヘアは短毛種でアンダーコートが生えていないため、抜け毛は比較的少なめです。
お手入れは週に1~2回ブラッシングしてあげる程度で十分です。
特にひどく汚れることがなければシャンプーも必要ありません。
十分運動できるような環境を作りましょう。
ネズミ捕りをしていたハンターの気質をもち、活発に遊ぶ猫ですので、運動不足にならないように走り回れる広めのスペースを確保できると良いでしょう。
キャットタワーを設置したり、家具の配置を工夫して上下運動できるようにするのもおすすめです。
また、時間のある時には遊び相手になっておもちゃを追いかけるような遊びをさせてあげましょう。
ヨーロピアンショートヘアーの歴史・起源について
非常に古い歴史を持つイエネコの元祖です。
ヨーロピアンショートヘアは数千年前に猫が人に飼われるようになって以来のイエネコの元祖であるとも考えられているほど古い歴史を持つ猫で、ヨーロッパで最も古い猫種とも言われています。
その起源はスウェーデンにあるとされ、イタリアなどヨーロッパ各地で土着猫として生息してきた猫です。
約二千年前の古代ローマ帝国時代の記録にも残っており、ネズミや他の害虫から兵士の食料を守るためにローマ軍のヨーロッパ遠征に連れて歩かれたと言われています。
やがて時代が移り変わり、ヨーロッパの農耕社会が始まってからも、その狩猟能力の高さを買われ人と共に暮らしてきました。
以前はブリティッシュショートヘアーと同一の品種とみなされていましたが、1982年にFIFe(Federation internationale feline)がスカンジナビア半島に自然発生的に生息していたこの土着猫を保存しようと品種登録したことがきっかけで別品種として認められました。
しかしイギリスの品種公認団体であるGCCFでは非公認になっています。
ヨーロピアンショートヘアーの気を付けたい病気について
品種特有の疾患は報告されていません。
ヨーロピアンショートヘアに特有の遺伝病や好発疾患は報告されていません。
比較的病気に強い健康な猫です。
ただし猫が一般的にかかりやすい疾患に対しては他の猫と同様に注意が必要です。
代表的なものとしては子猫期に感染しやすい各種感染症、どんな年齢でも発症しやすい下部尿路疾患、中高齢期に発症が多くみられる腎臓病などが挙げられます。
食欲、排泄状況、飲水量などに気を付けつつ、定期的に予防接種や健康診断を受け、病気の予防・早期発見に努めましょう。
ヨーロピアンショートヘアーの価格相場について
日本では手に入りにくい猫です。
ヨーロピアンショートヘアは日本ではあまりなじみのない猫で、国内で入手することは難しそうです。
国内では販売しているペットショップやブリーダーの情報はありません。
入手するためにはヨーロッパなどのブリーダーから輸入することが必要です。
国内で販売されていないため子猫の詳細な生体価格は不明ですが、輸入にかかる輸送費や猫の輸入を代行してくれる業者さんなどへの仲介料も加算されるため、かなり高額になることを覚悟した方が良さそうです。
獣医師から見たヨーロピアンショートヘアーを飼う際のアドバイス
小動物と一緒に飼育するのは避けましょう。
かつてハンティング(ネズミ捕り)で活躍してきた歴史があるため、狩りの対象となりうる小動物(ハムスター、小鳥など)との共存は避けた方がいいと考えられます。
ヨーロピアンショートヘアーの飼育チャートについて
人懐こい上に病気が少ない健康な猫ですので、初心者でも比較的飼いやすい猫と考えられます。
多頭飼育や子供いる家庭での飼育も可能ですが、中には縄張り意識の強い個体もいるようですので、個々の性格をよく見極めたうえで他のペットとの生活ができそうかどうか判断するようにしましょう。
| 初心者 | 7 初心者でもかなり飼いやすい |
|---|---|
| しつけ | 7 しつけはかなり簡単 |
| お手入れ | 8 お手入れはかなり楽 |
| 気性 | 8 気性はかなり穏やか |
| 多頭飼育 | 6 多頭飼育のし易さは普通程度 |
| 運動量 | 3 運動量はやや多い |
| 病気 | 9 病気には非常に強い |
| 抜け毛 | 9 抜け毛は非常に少ない |
| 鳴き方 | 5 普通程度に鳴く |
| におい | 7 あまり臭いがない |











