ジャーマンスピッツについて【獣医師執筆監修】犬種辞典・犬図鑑
ジャーマンスピッツの特徴について
体格によって名称が異なります
体格によって呼び方が異なります。
大型のジャーマンスピッツはジャーマン・スピッツ・グロースと呼ばれ、体高が40㎝~50㎝くらいの個体が分類されます。
中型のジャーマンスピッツはジャーマン・スピッツ・ミッテルと呼ばれ、30~40㎝くらいの体高の個体が分類されます。
小型のジャーマンスピッツは24㎝~30㎝くらいの体高の個体をジャーマン・スピッツ・クラインと呼びます。
性格や特徴の体格による違いは、あまりないとされています。
日本スピッツと毛色のカラーバリエーションが異なります
日本スピッツというと、真っ白で豊かな被毛が特徴的ですが、ジャーマンスピッツは異なります。
体格によって、名称も異なりますが、名称の中でもカラーバリエーションには差があります。
ブラウン・ブラック・オレンジなどのシンプルなもののみの種類から、クリームやセーブルなどの少し変わった毛色ももつ種類も存在します。
ジャーマンスピッツの性格について
活発で飼い主さんには忠実です
活発な性格をしていますが、きちんとしつけることで問題となる行動も制御することが出来ます。
上手に信頼関係を築けると、飼い主さんに強い忠誠心を示し、良いパートナーになってくれるでしょう。
神経質な一面も
知らないものや人に対しては、怖がったり慎重になる一面も持っています。
色々な音やものなどの環境に適応できるよう、若齢の頃から慣らしてあげることや、恐怖心を感じるものは個体差があるため、飼い主さんが把握して、避けるようにすることなど対策を取っても良いでしょう。
ジャーマンスピッツの飼い方(日常の世話)について
運動量を充分に確保しましょう
体も大きく、体を動かすことが好きな犬種です。
散歩の時間は約1時間程度など長めに確保してあげるとよいでしょう。
ただし、暑さには弱いです。
散歩の時間帯への配慮や散歩中の呼吸や体の熱さを観察しながら、熱中症を予防する必要があります。
しつけをきちんと行いましょう
本来持つ警戒心の強い性格から、警戒心により吠えたり、攻撃的な行動をとる可能性もあります。
警戒心や恐怖心があるときに落ちつかせられるようしつけることなど、飼い主さんも普段の生活から配慮する必要があります。
愛犬の示す警戒心や恐怖心に対するサインをいち早く察知できるよう、普段から観察することも大切です。
ジャーマンスピッツの歴史・起源について
古い歴史を持つ犬種です
祖先犬は石器時代から存在した犬種だったとされています。
中欧におけるもっとも古い犬種として知られています。
ジャーマンスピッツが祖先となり、多くの犬種が作出されました。
体格のバリエーションによってさまざまな用途の発現
もとは番犬として活躍した犬種でしたが、サイズのバリエーションが豊富なことから、活躍の場も広がりました。
牧羊犬としての活躍の場もあれば、一般的な家庭犬の広まりも見せました。
今では世界中で愛される犬種です。
ジャーマンスピッツの気を付けたい病気について
皮膚トラブルに注意が必要です
豊富な被毛を持ち、活動的な犬種であるために、毛玉やもつれができやすく、皮膚トラブルにつながりやすい傾向があります。
こまめに皮膚ケアを行い、皮膚チェックもおこなう習慣をつけましょう。
違和感に気付いたら早めに受診して早期治療をしてもらうよう心がけましょう。
関節の病気に注意
体格が大きく、活発な犬種です。
先天的な股関節形成不全などの疾患が起こりやすいとされています。
歩き方や座り方に変化を感じたら受診をしましょう。
また、食欲も旺盛な犬種ですが、肥満は関節への負担をかけます。
後天的な靭帯の異常などにつながる可能性も高いです。
肥満にならぬよう、食事量をコントロールしてあげてください。
滑りやすい床材による関節への負担も症状を悪化させる要因となります。
飼育環境に配慮する必要もあります。
ジャーマンスピッツの価格相場について
国内ではほとんど流通していない犬種です
国内での飼育頭数は少なく、繁殖を行なっているブリーダーもほとんどいない犬種です。
そのため、ペットショップやブリーダーを探して購入することが難しいことが多いです。
海外での繁殖を行なっているブリーダーとつながりのあるペットショップやブリーダーを通じて海外からの輸入を検討する必要がある可能性が高いです。
海外からの輸入の場合にかかる費用
国内でのブリーダーやペットショップで購入することが難しい場合、海外で繁殖を行なっているブリーダーからの輸入を検討しなければいけません。
その場合、それぞれの国での出入国での手続きや空輸の費用などが生体の価格と併せて必要になります。
また、海外のブリーダーとのやり取りなども含めて代行業者に依頼する場合は手数料も必要になる可能性が高く、高額になるケースも多いです。
獣医師から見たジャーマンスピッツを飼う際のアドバイス
熱中症には注意しましょう
寒い地域に住む犬種だったため豊富な被毛に覆われていて、暑さに弱いです。
熱中症になりやすい傾向があります。
散歩の時間の温度への配慮や室内で温度を管理した上で飼育してあげてください。
また呼吸が荒かったり、触って体温が熱いと感じた場合は熱中症の可能性が高いため、すぐに受診しましょう。
お手入れを嫌がらないような習慣を
優雅な被毛が特徴的ですが、ふわふわとした毛質から、摩擦のある部分が毛玉になったり、汚れを付着させてしまう傾向があります。
日常生活の中でお手入れが欠かせないことや、汚れたらその都度ケアをする必要があり、他の犬よりもその頻度は多い可能性が高いです。
皮膚トラブルの予防のためにも警戒心の強いジャーマンスピッツであるため、普段から嫌がらないよう慣らす習慣をつけてあげてください。
ジャーマンスピッツの飼育チャートについて
警戒心は強いですが、信頼関係をしっかりと築けると良いパートナーになることのできる犬種です。
必要な運動量の多さや、被毛のケアの大変さ、頑固さゆえのしつけの困難さなどは、犬と向き合う時間を多く作れる飼い主さんであれば乗り越えられる要素と言えます。
活動的な犬種であるため、愛犬との時間をより多く作れる飼い主さんや、一緒にアクティブに遊びたい飼い主さんには向いている犬種です。
| 初心者 | 2 初心者にはやや飼いづらい |
|---|---|
| しつけ | 2 しつけはやや難しい |
| お手入れ | 0 お手入れは非常に難しい |
| 気性 | 3 気性はやや荒い |
| 多頭飼育 | 2 多頭飼育はやや難しい |
| 散歩 | 1 必要な散歩量は非常に多い(2.5~3時間程度) |
| 病気 | 2 病気にはやや弱い |
| 抜け毛 | 4 抜け毛の量は普通程度 |
| 吠え方 | 5 吠え方は普通程度 |
| におい | 5 臭いは普通程度 |











