アメリカンウォータースパニエルについて【獣医師執筆監修】犬種辞典・犬図鑑
アメリカンウォータースパニエルの特徴について
希少な犬種です
アメリカンウォータースパニエルはアメリカを原産とするウォータースパニエルで、日本ではもちろん、世界でも飼育頭数の少ない犬種です。
世界でも3000頭くらいしか飼育頭数が確認されていないという説もあります。
非常に希少な犬種と言えるでしょう。
泳ぎが得意な犬種です
ウォータースパニエルという名前からもわかるように、水場での活躍が出来る犬種です。
泳ぎが得意で、古くから水鳥猟で活躍してきたという歴史もあります
そのため被毛は脂質によって水をはじきやすい特徴をもっていることも、様々な犬種の中では珍しいでしょう。
素早い動きや走りなど、高い身体能力も併せて持つため、陸でも活躍できる万能な犬種です。
アメリカンウォータースパニエルの性格について
忠誠心が強く温和です
猟犬として活躍していた歴史からもわかるように、忠誠心が強く温和な犬種です。
好奇心が旺盛で、明るい性格でもあるため、飼い主さんを含め社会環境に適応できるよう若齢の頃からしつけを行ない慣らしてあげてください。
家族や周りの人やものと良好な関係を築くことができるでしょう。
賢さゆえの用心深さが見えることもあります
猟犬として、人間の相棒として活躍していた犬種です。
とても賢さを持っています。
そのため、理解力も高く、誇り高い一面もあります。
自分の知らない環境や人、犬に対してはなかなか心が開けなかったり、用心深く行動することが見られる場合もあります。
若齢の頃から、様々な人や犬、環境に慣らしてあげることも大切です。
アメリカンウォータースパニエルの飼い方(日常の世話)について
性格の特徴を活かした発散をしてあげましょう
小柄な中型犬ですが、筋肉質で体を動かすことを好む個体が多いです。
合わせて、いろいろなことを覚える賢さや友好的で愛情深い特徴も持っています。
フライングディスクなどのドッグスポーツや水場での遊びを教えて飼い主さんと一緒に楽しみながら発散することで絆もより一層深まるかもしれません。
被毛や皮膚を清潔にする習慣を
特徴的な被毛を持ちますが、活発さのために被毛や垂れた長い耳を汚しがちです。
こまめにシャンプーをして被毛や皮膚を清潔に保ったりして汚れを防いであげましょう。
皮膚トラブルになりやすい性質のため、ブラッシングなどの日常的な手入れをこまめにしながら皮膚チェックを行ってあげることが大切です。
アメリカンウォータースパニエルの歴史・起源について
犬種の起源について諸説あります
アメリカンウォータースパニエルの起源については諸説あります。
水をはじく独特の被毛であるアイリッシュウォータースパニエルやカーリーコーテッドレトリバー、オールドイングリッシュウォータースパニエルなどの様々な血統が混ざっているとされています。
これらの血統をもとにアメリカのインディアンによって作られた犬種なのではないかという説があります。
水鳥猟で活躍した犬種です
祖先犬の水場に強い特性を活かして、水鳥猟で活躍したとされています。
カヌーやボートなどの船に犬を乗せ、水面に落ちた鳥をアメリカンウォータースパニエルが瞬時に取りに行くという仕組みで猟をしていました。
水をはじきやすい被毛、泳ぎの得意さ、人への従順さや賢さなどの特性から、パートナーとして活躍していたという歴史が残っています。
アメリカンウォータースパニエルの気を付けたい病気について
耳の病気に注意
垂れた耳により湿度の高い時期の蒸れや脂っぽくなることで起こる外耳炎や、さらに波及すると内側の部分で起こる中耳炎や内耳炎などに進行することがあります。
耳のケアを定期的に行うこと、湿度の高い時期は通気を良くすることや、首を振ったり耳を気にするなどの変化が見られたら受診するよう心がけるなどすることで悪化することを防げます。
犬種特有の健康面での傾向などがわかりづらい犬種です
世界を通して飼育頭数の少ない犬種です。
犬種特有の疾患や、健康面での傾向が統計的に少ない部分も挙げられます。
身体的特徴から推測できるかかりやすい病気などはありますが、遺伝的なかかりやすい病気の傾向などは、飼育頭数の少なさからも国内でも把握が難しい状況です。
定期的な健康チェックなどで、早期に異常が発見できるよう、こまめなチェックが必要です。
アメリカンウォータースパニエルの価格相場について
国内ではほとんど流通していない犬種です
国内での飼育頭数は少なく、繁殖を行なっているブリーダーもほとんどいない犬種です。
そのため、ペットショップやブリーダーを探して購入することが難しいことが多いです。
海外での繁殖を行なっているブリーダーとつながりのあるペットショップやブリーダーを通じて海外からの輸入を検討する必要がある可能性が高いです。
海外からの輸入の場合にかかる費用
国内でのブリーダーやペットショップで購入することが難しい場合、海外で繁殖を行なっているブリーダーからの輸入を検討しなければいけません。
その場合、それぞれの国での出入国での手続きや空輸の費用などが生体の価格と併せて必要になります。
また、海外のブリーダーとのやり取りなども含めて代行業者に依頼する場合は手数料も必要になる可能性が高く、高額になるケースも多いです。
獣医師から見たアメリカンウォータースパニエルを飼う際のアドバイス
わかりづらいですが、筋肉質です
被毛に覆われて見づらいですが、小柄な体格でもしっかりと筋肉がついています。
体力もあるので、一緒に水遊びやスポーツを楽しんでも良いでしょう。
知的でもあるので、フリスビーやボールスポーツも教えたら覚えてくれる可能性が高いです。
活動的な犬種であるため、その本質を活かせるよう、体作りには配慮しましょう。
適切な食事の質や量を維持し、肥満を防ぐことが健康にも関係し、活動性を低下させてストレスのかかる生活を過ごせることにもつながります。
専門家と協力しながらの飼育も必要です
先天的な疾患の可能性や国内でのデータの少なさなどから傾向がわからない難しさなど、一般の飼い主さんだけで行うには大変なことも多くあります。
性格や傾向をしるために、犬種をよく知るブリーダーさんやトレーナーさん、健康面で獣医師との連携など、専門家と協力しながらアメリカンウォータースパニエルと生活することも必要になるかもしれません。
家庭に迎えた時から、身近に相談できる専門家を探しておくと安心です。
アメリカンウォータースパニエルの飼育チャートについて
性格は賢く、攻撃性も低いため、信頼関係が築けると一緒に過ごしやすい犬種と言えるでしょう。
ただし、お手入れの大変さや、活発な性格に合わせて一緒に遊んであげる時間や体を動かす時間を設けるなど、犬のために割く時間はより多く必要な犬種です。
また、日本では珍しい犬種です。
犬種ならではの性質をよく勉強してきちんと理解しながら一緒に生活することが求められます。
犬と向き合い、より多くの手間や時間をかけてあげられる飼い主さんとであればとても良いパートナーになってくれる可能性が高いです。
| 初心者 | 2 初心者にはやや飼いづらい |
|---|---|
| しつけ | 2 しつけはやや難しい |
| お手入れ | 1 お手入れは非常に難しい |
| 気性 | 5 気性は普通程度 |
| 多頭飼育 | 4 多頭飼育のし易さは普通程度 |
| 散歩 | 2 必要な散歩量はやや多い(2~2.5時間程度) |
| 病気 | 2 病気にはやや弱い |
| 抜け毛 | 3 抜け毛はやや多い |
| 吠え方 | 2 やや吠える |
| におい | 2 やや臭う |











