イングリッシュトイテリアについて【獣医師執筆監修】犬種辞典・犬図鑑
イングリッシュトイテリアの特徴について
日本ではトイマンチェスターテリアという呼び名でしられています
イングリッシュトイテリアはイギリス原産の犬種です。
イギリスではイングリッシュトイテリアと呼ばれていますが、日本やアメリカではトイマンチェスターテリアという呼び名の方が知られています。
一見テリアの持つフワフワの被毛やがっしりとした体格と異なりピンシャーのような外見を持っているため、テリアではないように思えますが、テリアの仲間です。
猟犬として活躍していたため、たくましい体つきと優れた身体能力が特徴的です。
ネズミを捕獲する猟犬として活躍していた歴史があります。
そのため、小型犬ですが引き締まって筋肉質な体形を持っています。
身体能力も優れており、獲物を見つけた際の瞬発力や、捕まえるまで追いかける脚力はとても優れていると言われています。
イングリッシュトイテリアの性格について
気の強い一面を持ちます
ネズミを捕獲する際の高い戦闘能力からもわかるように頑固で気の強い性質を持っている犬種です。
しつけなどの面で頑固さが垣間見える場面もあるかもしれません。
自分の意思をしっかり持ち、自分で決めた通りにしようとする頑固な一面もあるため、しつけで飼い主さんがリードできるように関係性を築く必要があります。
また、気の強さから他の犬とのトラブルにつながる危険性もあるので、飼い主さんがしっかりと制御できるようにしつけましょう。
体力のあるテリア犬種です
猟犬としても活躍しているテリア犬種のため、小型ですが身体能力が高く、体力もあります。
猟では狙った獲物を追い続ける執念深さとスタミナを発揮させていました。
そのため、スイッチが入ると素早く活発に動きます。
日常的に運動量を要する犬種です。
小型犬とアクティブに楽しみたい飼い主さんには向いている犬種です。
イングリッシュトイテリアの飼い方(日常の世話)について
充分な運動をしてあげましょう
小型犬ですが高い運動能力を持つ犬種です。
発散のためにも充分な散歩時間を確保し、体を動かす時間を作ってあげてください。
思い切り走ることが好きな犬種のため、ただ歩く散歩だけではなく、思い切り広い場所で走れる時間も作ってあげるとより良いでしょう。
信頼関係が築けると聡明な犬種であるため、一緒に体を使って遊ぶことで絆が深まる可能性が高いです。
テリアの性格を理解してあげましょう
テリア犬種特有の頑固さや、気の強さを持つため、しっかりしつけをして信頼関係を築けないと、飼育しづらいと感じることもある可能性が高いです。
気が強い一面を持ち、自分の意志を持つ犬種であるため、つかみにくい部分もありますが、信頼関係を築くことは可能です。
頑固さや意志の強さも賢さ故のものであることが多く、この賢さを利用して飼い主さんの生活に適応できるよう若齢の頃からきちんとしつけをしてあげましょう。
イングリッシュトイテリアの歴史・起源について
ネズミ捕りの目的で作出された犬種です
19世紀ごろにイギリスでネズミ捕りのために作出されました。
交配を繰り返し、より小型化することを重視したため、筋骨隆々で戦闘的なテリアではなくなりましたが、長い年月の間により俊敏で運動能力の高い現在の姿になったとされています。
世界への広がり
イギリスの作業犬として活躍していましたが、現在では世界でも知られる犬種となりました。
日本でも飼育頭数は少ないですが、トイマンチェスターテリアという呼び名で愛されています。
小型化することで、愛玩犬としても家庭で迎えやすいサイズになり、作業犬としてだけでなく現在では愛玩犬としても愛されています。
イングリッシュトイテリアの気を付けたい病気について
関節や骨のトラブルに注意
細く長い手足が特徴的ですが、運動能力も高く、運動での骨折や肥満や加齢による関節への負担、先天的な膝蓋骨脱臼などの関節トラブルに注意が必要です。
肥満は関節への負担をかけるため、食事量をコントロールしてあげてください。
負担にならないよう、体重や関節の状態によって個体に適した運動量を維持してあげましょう。
関節に負荷をかけやすいフローリングの床を避けるなどの配慮も大切です。
激しい運動や接触などの事故による骨折やケガにも注意してあげてください。
歯の病気に注意
マズルが細く顎が小さいため、歯が密集して生えている個体が多いです。
そのため歯の間に汚れが蓄積して、細菌が繁殖することによって歯周病などのトラブルに陥る可能性があります。
進行すると、口腔内だけでなく、顎の問題や、全身のトラブルにつながる危険性があるため、定期的なケアやチェックを欠かさず行ないましょう。
イングリッシュトイテリアの価格相場について
30万円から50万円くらいの価格になります
珍しい犬種であるため、小型犬ですが価格は高めです。
血統によっては価格相場よりも高くなる個体もいます。
ただし、人気犬種と比較すると繁殖している個体数も少なく、あまり価格や性格、容姿などで比較できる選択肢は少なくなる可能性が高いです。
ペットショップよりもブリーダーからの購入の方が一般的
ペットショップで出会える可能性は低く、繁殖を行なっているブリーダーも限られる犬種です。
繁殖を行なっているブリーダーを探して、見学や購入に行く流れになるケースが多いです。
日本国内で飼育頭数もあまり多くない犬種であるため、繁殖しているブリーダーも人気犬種と比較すると少なめです。
獣医師から見たイングリッシュトイテリアを飼う際のアドバイス
食事の管理を行なってあげましょう
関節の疾患や骨折などの骨格系のトラブルが見られる犬種です。肥満や筋肉量の低下などの体型の変化は関節に負担をかけてしまいます。食事の量や質などその個体に適したものを選択して与えるようにしましょう。
肥満は健康面への問題だけでなく、運動が好きな犬種にとって、好きなことを行いづらくすることで負担になる危険性もあります。
肥満を予防すべく、食事の管理は大切です。
過ごしやすい環境を整えてあげましょう
起こりやすい疾患に関節系のトラブルが挙げられますが、フローリングなどの滑りやすい床材は関節に負担がかかるため、適していません。
滑り止めのマットを敷いたり、ジャンプを必要とする家具への昇降などは負担を軽減するスロープを作るなどの過ごしやすい環境を整えてあげましょう。
イングリッシュトイテリアの飼育チャートについて
テリア犬種特有の気の強さや頑固さなどを持つ犬種であるため、関係性を築くためには犬の特性を理解して生活する必要があります。
他のテリア犬種と比較すると、被毛が短いため、お手入れの負担などは軽度である可能性が高いです。
小型犬ですが、体力のある犬種なので、一緒にアクティブに遊びたい飼い主さんには向いている犬種と言えます。
テリア犬種特有の性格ゆえのしつけづらさや一緒に体を動かしてあげる必要性から、犬に向き合う時間を要する犬種ですが、信頼関係が築けると良いパートナーになり得ます。
| 初心者 | 2 初心者にはやや飼いづらい |
|---|---|
| しつけ | 2 しつけはやや難しい |
| お手入れ | 5 お手入れのし易さは普通程度 |
| 気性 | 2 気性はやや荒い |
| 多頭飼育 | 3 多頭飼育はやや難しい |
| 散歩 | 2 必要な散歩量はやや多い(2~2.5時間程度) |
| 病気 | 4 病気への強さは普通程度 |
| 抜け毛 | 2 抜け毛はやや多い |
| 吠え方 | 2 やや吠える |
| におい | 3 やや臭う |











