アイスランディックシープドッグについて【獣医師執筆監修】犬種辞典・犬図鑑
アイスランディックシープドッグの特徴について
極寒のアイスランド原産の犬種です
豊富なもこもことした被毛からもわかるように、極寒のアイスランド原産の犬種です。
アイスランディックシープドッグという名前は原産のアイスランドに由来しています。
アイスランドで羊を追う使役犬として活躍していました。
別名アイスランド・ドッグとも呼ばれます。
実はがっしりとした体形です
牧羊犬だったこともあり、体つきはしっかりとした骨格と筋肉が引き締まっていることが特徴です。
運動量も多く要し、長めの散歩や広い場所で思い切り走るなどの運動も楽しめる犬種です。
力も強いので、飼い主さんが制御できるように普段からしつける必要があります。
アイスランディックシープドッグの性格について
飼い主さんには忠実です
穏やかで落ち着いており、心を開いた相手には優しく友好的な犬種です。
信頼関係が築けると飼い主さんにも忠実に接します。
賢さを上手に活かしてあげて、信頼関係をしっかり築くこと、早期から周りの犬や人、環境に順応すべく社会科訓練をしてあげることが大切です。
慣れてくれると明るく陽気に接してくれる遊び好きな犬種です。
一緒に楽しむことが出来るでしょう。
警戒心が強い個体も
牧羊犬の名残から、防衛本能がやや強く出る個体もいると言われています。
被毛により表情が読み取りにくく、警戒している表情に気付きにくい場合があります。
また体が大きいため、甘噛みや飛びつきが人や犬にとっては大きなけがにつながる可能性があります。
攻撃などにつなげて大きなトラブルにならないために、制御できるようにしつけることが大切です。
アイスランディックシープドッグの飼い方(日常の世話)について
しつけは充分に行いましょう
攻撃的な犬種ではありませんが、警戒心や恐怖、興奮が攻撃に代わってしまう場合もあります。
そして力も強くパワフルです。
体格も大きいため、力も強く顎も大きく、けがが大きな問題につながってしまう危険性があります。
飼い主さんが制御できるよう、普段から厳しくしつけをおこないましょう。
賢さゆえに警戒心が強い傾向もあるので、若齢の頃から様々なことに順応しやすいように、いろいろな犬や人、周りの環境音などに触れさせて慣らしてあげることも大切です。
上手な発散の方法を考えてあげましょう
体力も知能も兼ね備えていてパワフルなため、小型犬のように室内で過ごすだけでは発散が不充分で、ストレスが溜まってしまったり、いたずらをしてしまう場合があります。
充分な運動時間を取ってあげたり、一緒に遊ぶ時間を作ることが必要です。
体を動かすだけではなく、頭を使う知育玩具を用いた遊びも得意です。
毎日たくさんつかれるまで遊ばせるだけでなく、天気の悪い日や仕事などの都合で遊べない日は室内での知育遊びを行うなど、上手に組み合わせて発散させると良いでしょう。
アイスランディックシープドッグの歴史・起源について
スピッツ系の犬種が祖先と言われています
アイスランディックシープドッグはアイスランド原産の古くから存在する犬種です。
バイキングが家畜とともに持ち込んだスピッツ系の犬種を祖先とし、長い間牧羊犬や番犬としてアイスランドの人々と一緒に暮らしてきました。
中世以降にイギリスなどアイスランド以外の国にも広められました。
犬種としての認定
19世紀に伝染病の蔓延により、大幅な頭数の減少や絶滅の危機を迎えました。
その後、この犬種を愛するアイスランドとイギリスの有志により、血統の復活を遂げました。
20世紀には犬種協会も設立され、最近にはなりますが、2010年にはAKCにも犬種として公認されました。
アイスランドの切手にもなり、現在では家庭犬としても愛される犬種です。
アイスランディックシープドッグの気を付けたい病気について
皮膚トラブルに注意が必要です
豊富な被毛を持ち、活動的な犬種であるために、毛玉やもつれができやすく、皮膚トラブルにつながりやすい傾向があります。
こまめに皮膚ケアを行い、皮膚チェックもおこなう習慣をつけましょう。
違和感に気付いたら早めに受診して早期治療をしてもらうよう心がけましょう。
股関節形成不全などの関節の病気に注意
先天的な股関節形成不全などの股関節の形状が異常になる疾患が起こりやすいとされています。
歩き方や座り方に変化を感じたら受診をしましょう。
また、日常生活の中でも、肥満やすべりやすいフローリングの床などの環境は関節への負担をかけます。
後天的な靭帯の異常などにつながる可能性も高いです。
また、体重が増えすぎると関節に負担になります。
肥満にならぬよう、食事量をコントロールし、滑りにくい床にするなどの配慮をしてあげてください。
アイスランディックシープドッグの価格相場について
国内ではほとんど流通していない犬種です
国内での飼育頭数は少なく、繁殖を行なっているブリーダーもほとんどいない犬種です。
そのため、ペットショップやブリーダーを探して購入することが難しいことが多いです。
海外での繁殖を行なっているブリーダーとつながりのあるペットショップやブリーダーを通じて海外からの輸入を検討する必要がある可能性が高いです。
海外からの輸入の場合にかかる費用
国内でのブリーダーやペットショップで購入することが難しい場合、海外で繁殖を行なっているブリーダーからの輸入を検討しなければいけません。
その場合、それぞれの国での出入国での手続きや空輸の費用などが生体の価格と併せて必要になります。
また、海外のブリーダーとのやり取りなども含めて代行業者に依頼する場合は手数料も必要になる可能性が高く、高額になるケースも多いです。
獣医師から見たアイスランディックシープドッグを飼う際のアドバイス
食事の管理を行なってあげましょう
関節の疾患などの骨格系のトラブルが見られる犬種です。
肥満や筋肉量の低下などの体型の変化は関節に負担をかけてしまいます。
食事の量や質などその個体に適したものを選択して与えるようにしましょう。
肥満は健康面への問題だけでなく、運動が好きな犬種にとって、好きなことを行いづらくすることで負担になる危険性もあります。
肥満を予防すべく、食事の管理は大切です。
熱中症には注意しましょう
寒い地方原産の犬種であり、暑さに弱いです。
被毛も豊富であるため熱中症になりやすい傾向があります。
散歩の時間の温度への配慮や室内で温度を管理した上で飼育してあげてください。
また呼吸が荒かったり、触って体温が熱いと感じた場合は熱中症の可能性が高いため、すぐに受診しましょう。
アイスランディックシープドッグの飼育チャートについて
運動量の多さや身体能力の高さから、発散のためにもたくさんの運動量を確保してあげる必要のある犬種です。
同時に体格も大きく、飼育するスペースも確保する必要があり、しつけの面でも信頼関係を築くためには犬種の特性を把握する必要のある犬種であるため、犬と向き合う時間を長くかけなければいけない可能性が高いです。
こまめな皮膚のケアやチェックなど手入れに要する時間も多い犬種です。
そのため、初心者には難しく感じる場合もあるでしょう。
犬と向き合って、じっくりと信頼関係を築くことや、一緒にスポーツを楽しみたい飼い主さんには適した犬種です。
| 初心者 | 1 初心者には非常に飼いづらい |
|---|---|
| しつけ | 2 しつけはやや難しい |
| お手入れ | 0 お手入れは非常に難しい |
| 気性 | 3 気性はやや荒い |
| 多頭飼育 | 2 多頭飼育はやや難しい |
| 散歩 | 2 必要な散歩量はやや多い(2~2.5時間程度) |
| 病気 | 2 病気にはやや弱い |
| 抜け毛 | 2 抜け毛はやや多い |
| 吠え方 | 1 非常に吠える |
| におい | 4 臭いは普通程度 |











