アイディについて【獣医師執筆監修】犬種辞典・犬図鑑
アイディの特徴について
モロッコ原産の犬種です
日本ではあまり聞きなじみのない国内でも飼育頭数の少ない犬種ですが、モロッコ原産の犬種です。
モロッコでは羊を守り、夜は人々を守る役目を果たしてきました。
警戒心の強さや、防衛心の強さは、使役してきた歴史に基づくものと言えるでしょう。
がっしりとした体形です
人や家畜を守るという使役からもわかるように、筋肉質のがっしりとした体格をしていて、体力も力強さも持っています。
ふわふわとした豊富な被毛をもつこともあって、超大型犬種ではありませんががっしりとした体形である印象を与えます。
アイディの性格について
警戒心が強い一面も
家畜や人を守ってきた使役からもわかるように、警戒心が強い一面も持ちます。
警戒しているか、威嚇しているか、ただ注目しているかなど、体全体の様子をみて読み取る必要があります。
体格も大きく、警戒心や独立心から攻撃に変わった際に、強い力での攻撃になる可能性が高く、致命的なけがを負わせてしまう危険性があります。
問題につながらないよう、攻撃などにつなげないために、制御できるようにしつけることが大切です。
忠実で愛情深い一面も
賢さも併せ持つため、信頼関係が築けると忠実で愛情深い一面も見られるでしょう。
警戒心が強い部分もありますが、信頼できる相手には穏やかに接することのできる傾向があります。
この忠実であるという長所を伸ばせるよう、日常的に信頼関係をきちんと築くよう心がけ、攻撃などを制御できるようしつけをきちんと行う必要があります。
アイディの飼い方(日常の世話)について
しつけをしっかり行いましょう
性格が穏やかな犬種ですが、成犬になると体格は大きくなり、強い力を持ちます。
興奮や警戒による噛みつきや飛びつきが周りの犬や人をけがさせてしまったり、大きなトラブルになる可能性があるため、普段からしつけをきちんと行う必要があります。
飼い主さんが制御できるよう、普段から信頼関係を築いておくことも大切です。
充分な運動をしてあげましょう
体格も大きく、体力がある犬種です。
室内にずっといることでストレスが溜まる可能性もあります。
充分な散歩時間を確保し、体を動かす時間を作ってあげてください。
また、個体の関節の状態などにより、適切な運動量は様々です。
過度の運動になると関節などに負担がかかる恐れもあるので、かかりつけの先生と相談しながら適切な運動量を維持するよう心がけましょう。
アイディの歴史・起源について
北アフリカの地域で育成されてきた犬種です
モロッコを含むチュニジアやアルジェリアなどの北アフリカの地域で、作業犬として育成されてきた犬種です。
ハイエナなどの捕食動物が多く存在する北アフリカの地域で、家畜や人を守ってきました。
世界を通じても飼育頭数が少なく、希少な犬種と言えます。
犬種としての確立
第二次世界大戦の頃、犬種として確立すべく、犬種のスタンダードが定められました。
まずアトラスシープドッグという名での犬種として認められましたが、牧羊犬としての使役はしていないため、名前が改められ、現在のアイディという名になりました。
世界での飼育頭数も少なく希少な犬種であるため、世界中で認められる犬種であるわけでなく、現在犬種として認められているのは数か国のみとされています。
アイディの気を付けたい病気について
関節の病気に注意
体格が大きく、体力のある犬種です。
先天的な股関節形成不全などの疾患が起こりやすいとされています。
歩き方や座り方に変化を感じたら受診をしましょう。
また、食欲も旺盛な犬種ですが、肥満は関節への負担をかけます。
後天的な靭帯の異常などにつながる可能性も高いです。
肥満にならぬよう、食事量をコントロールしてあげてください。
飼育頭数の少なさゆえの未知の部分に注意を
国内だけでなく、世界でも飼育頭数の少ない犬種です。
犬種の体質やかかりやすい病気などの傾向がわかりづらい部分があります。
若齢のうちからこまめに健康診断や健康チェックを定期的に行い、個体の健康状態を把握してあげてください。
何か変化があった場合に相談できる専門家として、信頼できるかかりつけの獣医さんを見つけておくと安心です。
アイディの価格相場について
国内ではほとんど流通していない犬種です
国内での飼育頭数は少なく、繁殖を行なっているブリーダーもほとんどいない犬種です。
そのため、ペットショップやブリーダーを探して購入することが難しいことが多いです。
海外での繁殖を行なっているブリーダーとつながりのあるペットショップやブリーダーを通じて海外からの輸入を検討する必要がある可能性が高いです。
海外からの輸入の場合にかかる費用
国内でのブリーダーやペットショップで購入することが難しい場合、海外で繁殖を行なっているブリーダーからの輸入を検討しなければいけません。
その場合、それぞれの国での出入国での手続きや空輸の費用などが生体の価格と併せて必要になります。
また、海外のブリーダーとのやり取りなども含めて代行業者に依頼する場合は手数料も必要になる可能性が高く、高額になるケースも多いです。
獣医師から見たアイディを飼う際のアドバイス
飼育頭数が少なく前例があまりない犬種なので健康面でのフォローが必要です
飼育頭数が少なく、犬種の体質の傾向などの前例があまりないため、普段から健康チェックをこまめに行い、変化に気づいたらすぐに相談できる環境であることが、健康に長生きするためにも大切です。
信頼できるかかりつけの動物病院を見つけ、定期的な健康チェックは欠かさず行ないましょう。
若齢のうちから定期的に健康診断に通う習慣を作ると、警戒心の強いアイディの性格でもなれることが出来てストレスになりにくい可能性があります。
肥満に注意しましょう
体も大きく、関節にかかる負担は大きいです。
肥満になると、より関節への負荷は大きくなり、関節疾患になりやすくなったり、元々の状態が悪化する傾向があります。
食事量や質はその個体に合ったものにしましょう。
個体の関節の状態などにより、適切な運動量は様々です。
肥満の状態で過度の運動になると関節などに負担がかかる恐れもあるので、かかりつけの先生と相談しながら適切な運動量を維持するよう心がけましょう。
アイディの飼育チャートについて
アイディは、この犬種ならではの特性をしっかりと理解する必要があるため、初心者向きとはいいづらい犬種です。
家畜や人を守る使役犬としての本質が強く残る犬種であるため、家庭犬として迎えるためにはたくさんの準備や周りの人や犬への配慮、アイディの本質に合わせた環境や生活に変えることが必要です。
しつけや管理にもたくさんの時間を費やす必要があり、犬との生活に慣れていないと難しい可能性も高いです。
犬種へのあこがれだけで、知識が不十分なまま飼い始めると、飼育に困難を感じるケースもあります。
初めて飼う場合は、しつけや健康面などでサポートしてくれる専門家が身近にいると安心です。
| 初心者 | 0 初心者には非常に飼いづらい |
|---|---|
| しつけ | 0 しつけは非常に難しい |
| お手入れ | 2 お手入れはやや難しい |
| 気性 | 1 気性は非常に荒い |
| 多頭飼育 | 0 多頭飼育は非常に難しい |
| 散歩 | 1 必要な散歩量は非常に多い(2.5~3時間程度) |
| 病気 | 2 病気にはやや弱い |
| 抜け毛 | 2 抜け毛はやや多い |
| 吠え方 | 1 非常に吠える |
| におい | 5 臭いは普通程度 |











