アッペンツェラーマウンテンドッグについて【獣医師執筆監修】犬種辞典・犬図鑑
アッペンツェラーマウンテンドッグの特徴について
現役で牧羊犬として活躍する犬種です
スイスのアッペンツェラーという地域で、古くから牧羊犬として活躍してきた犬種です。
たくましい体つきからもわかるように、羊を追う使役をしていたため、高い運動能力を持っています。
恵まれた体つきを活かして、牧羊犬としてだけでなく、番犬や荷引き犬としても活躍してきました。
寒い地域の原産の犬種のため暑さは苦手です
寒い山岳地方で牧羊犬として活躍しているため、寒さに強い犬種です。
その分湿度が高く温度の高い日本の夏は苦手な傾向があります。
室内での飼育や散歩時間の調整など、健康のために配慮してあげる必要があります。
アッペンツェラーマウンテンドッグの性格について
警戒心が強い一面も
護衛犬として使役していたことからもわかるように、警戒心が強い一面も持ちます。
普段の性格の穏やかさや表情が豊かでないため、イヌが警戒しているか、威嚇しているか、ただ注目しているかなど、体全体の様子をみて読み取る必要があります。
体格も大きく、警戒心や独立心から攻撃に変わった際に、強い力での攻撃になる可能性が高く、致命的なけがを負わせてしまう危険性があります。
問題につながらないよう、攻撃などにつなげないために、制御できるようにしつけることが大切です。
忠実で愛情深い一面も
賢さも併せ持つため、飼い主さんの気持ちを察したり、献身的に接してくれる一面も見られるでしょう。
注意深い部分もありますが、他人に対しても穏やかに接することのできる傾向があります。
愛情深い性格なので、信頼関係が築けると、飼い主さんが大好きなよきパートナーになるでしょう。
アッペンツェラーマウンテンドッグの飼い方(日常の世話)について
充分な運動をしてあげましょう
活発な犬種と言えます。
発散のためにも充分な散歩時間を確保し、体を動かす時間を作ってあげてください。
思い切り走ることが好きな犬種のため、ただ歩く散歩だけではなく、思い切り広い場所で走れる時間も作ってあげるとより良いでしょう。
関節を悪くしやすい犬種でもあるため、長時間歩くのみの散歩、思い切り走って発散させられる運動や、暑い時期や雨の時期、体調の悪い時は室内での知育遊びなど発散のバリエーションも作れると安心です。
警戒心や注意深さをトラブルにつなげないようにしましょう
使役犬として活躍してきた賢い犬種です。
護衛犬としての歴史もあり、本質的な警戒心の強さもあります。
警戒心から攻撃に変化する可能性もあり、トラブルにつながる危険性もあるため、普段から制御できるようしつけをきちんと行うことが必要です。
自分の知らない環境や人、犬に対してはなかなか心が開けなかったり、用心深く行動することが見られる場合もあります。
若齢の頃から、様々な人や犬、環境に慣らしてあげることも大切です。
アッペンツェラーマウンテンドッグの歴史・起源について
スイスで発展した犬種です
アッペンツェラーマウンテンドッグの起源は明確ではないとされています。
もっとも古い犬種とされています。
ルーツはゼネンフントと呼ばれるスイスのマウンテンドッグやスピッツ種などが関与しているとされています。
しばらくは犬種として確立されず、使役犬としてスイスのアッペンツェラー地方で活躍していました。
世界でも飼育頭数の少ない希少な犬種です。
スイス原産の犬種で、スイスでは使役犬として活躍する犬種です。
日本ではほとんど見られない犬種ですが、世界でも希少で飼育頭数の少ない犬種です。
家庭犬としての広がりよりも、古くから歴史のある原産国の使役犬として、伝統的な血統が受け継がれている犬種です。
アッペンツェラーマウンテンドッグの気を付けたい病気について
関節の病気に注意
活発な犬種です。
先天的な股関節形成不全などの疾患が起こりやすいとされています。
歩き方や座り方に変化を感じたら受診をしましょう。
また、食欲も旺盛な犬種ですが、肥満は関節への負担をかけます。
後天的な靭帯の異常などにつながる可能性も高いです。
肥満にならぬよう、食事量をコントロールしてあげてください。
皮膚トラブルに注意が必要です
活動的な犬種であるために、皮膚も汚れやすく、皮膚トラブルにつながりやすい傾向があります。
被毛はあまり長くありませんがこまめなブラッシングなどでケアを行うことも大切です。
こまめに皮膚ケアを行い、皮膚チェックもおこなう習慣をつけましょう。
違和感に気付いたら早めに受診して早期治療をしてもらうよう心がけましょう。
アッペンツェラーマウンテンドッグの価格相場について
国内ではほとんど流通していない犬種です
国内での飼育頭数は少なく、繁殖を行なっているブリーダーもほとんどいない犬種です。
そのため、ペットショップやブリーダーを探して購入することが難しいことが多いです。
海外での繁殖を行なっているブリーダーとつながりのあるペットショップやブリーダーを通じて海外からの輸入を検討する必要がある可能性が高いです。
海外からの輸入の場合にかかる費用
国内でのブリーダーやペットショップで購入することが難しい場合、海外で繁殖を行なっているブリーダーからの輸入を検討しなければいけません。
その場合、それぞれの国での出入国での手続きや空輸の費用などが生体の価格と併せて必要になります。
また、海外のブリーダーとのやり取りなども含めて代行業者に依頼する場合は手数料も必要になる可能性が高く、高額になるケースも多いです。
獣医師から見たアッペンツェラーマウンテンドッグを飼う際のアドバイス
食事の管理を行なってあげましょう
関節の疾患などの骨格系のトラブルが見られる犬種です。肥満や筋肉量の低下などの体型の変化は関節に負担をかけてしまいます。食事の量や質などその個体に適したものを選択して与えるようにしましょう。
肥満は健康面への問題だけでなく、運動が好きな犬種にとって、好きなことを行いづらくすることで負担になる危険性もあります。
肥満を予防すべく、食事の管理は大切です。
温度管理は充分に注意をしましょう
本来涼しい気候の地域で発展した犬種です。
暑さには弱いため、温度管理が必要です。
熱中症へのなりやすさや、興奮による体温上昇などもあるため、夏の暑い時期はエアコンで室温を下げる管理は必須です。
運動量の多さや体格の大きさはありますが、散歩時間の配慮や室内での飼育など暑さに苦手な犬種であることを配慮した生活をしてあげてください。
アッペンツェラーマウンテンドッグの飼育チャートについて
ワーキングであるため、ある程度の運動量は必要です。また、警戒心の強さや神経質な一面があるため他の犬や人に慣らしてあげられると良いでしょう。
希少犬種であるため、犬種の特性など、まだわかられていないことも多いです。
犬種のことをよく知るブリーダーや、犬の健康などで相談をしやすいかかりつけの先生など専門家との連携をとることが大切です。
| 初心者 | 2 初心者にはやや飼いづらい |
|---|---|
| しつけ | 1 しつけは非常に難しい |
| お手入れ | 3 お手入れはやや難しい |
| 気性 | 1 気性は非常に荒い |
| 多頭飼育 | 2 多頭飼育はやや難しい |
| 散歩 | 1 必要な散歩量は非常に多い(2.5~3時間程度) |
| 病気 | 2 病気にはやや弱い |
| 抜け毛 | 4 抜け毛の量は普通程度 |
| 吠え方 | 1 非常に吠える |
| におい | 5 臭いは普通程度 |











