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アメリカンエスキモードッグについて【獣医師執筆監修】犬種辞典・犬図鑑

監修: 葛野 宗 獣医師
[最終更新日]
[ 目次 ]

アメリカンエスキモードッグの特徴について

体格によって呼び名が異なります

2.5~5㎏くらいのトイ、5~9㎏くらいのミニチュア、10㎏~16㎏くらいのスタンダードというように、体の大きさによって呼び名が異なり分類されます。

体高も指定があり、20㎝~30㎝はトイ、30~40㎝はミニチュア、40~50㎝はスタンダードというように分類されることになっています。

そのため、同じ犬種内でも大きさには幅があることが特徴的です。

エスキモードッグという名前ですがそり犬ではありません

名前にエスキモードッグという名前が入っており、一見そり犬のように感じますが、そり犬ではありません。

以前はアメリカンスピッツという名前で呼ばれていましたが、スピッツはドイツ語であったため、戦時中に敵対している国の言語ということでアメリカンエスキモードッグという名前に解明されたと言われています。

アメリカンスピッツという名前からもわかるようにジャーマンスピッツがルーツに関係しているとされています。

アメリカンエスキモードッグの性格について

活発で飼い主さんには忠実です

活発な性格をしていますが、きちんとしつけることで問題となる行動も制御することが出来ます。

信頼関係を築けると、相手に対して愛情表現もたくさんしてくれる犬種です。

上手に信頼関係を築けると、飼い主さんに強い忠誠心を示し、良いパートナーになってくれるでしょう。

警戒心が強く見られる慎重な一面も

知らないものや人に対しては、怖がったり慎重になる一面も持っています。

色々な音やものなどの環境に適応できるよう、若齢の頃から慣らしてあげることや、恐怖心を感じるものは個体差があるため、飼い主さんが把握して、避けるようにすることなど対策を取っても良いでしょう。

また、特に体格の大きいタイプのアメリカンエスキモードッグの場合、警戒心が攻撃につながった場合に力も強く、トラブルに発展する危険性もあります。
飼い主さんが制御できるような信頼関係を普段から築くことが大切です。

アメリカンエスキモードッグの飼い方(日常の世話)について

しつけをきちんと行いましょう

本来持つ警戒心の強い性格から、警戒心により吠えたり、攻撃的な行動をとる可能性もあります。

警戒心や恐怖心があるときに落ちつかせられるようしつけることなど、飼い主さんも普段の生活から配慮する必要があります。

愛犬の示す警戒心や恐怖心に対するサインをいち早く察知できるよう、普段から観察することも大切です。

運動量を充分に確保しましょう

活発で体を動かすことが好きな犬種です。

散歩の時間は約1時間程度など長めに確保してあげるとよいでしょう。

また遊びが好きな犬種です。
一緒に遊んであげることがスキンシップの手段となり、より信頼関係が深まる可能性が高いです。

アメリカンエスキモードッグと一緒に楽しく運動する時間を多く作ってあげることが大切です。

アメリカンエスキモードッグの歴史・起源について

ドイツの移民から持ち込まれた犬がルーツと言われています

1800年代にドイツの移民たちが持ち込んだジャーマンスピッツが祖先犬と言われています。

1900年代の第一次世界大戦までは祖先犬にちなんでアメリカンスピッツと呼ばれていましたが、敵国であるドイツの言葉であるため、現在の名前であるアメリカンエスキモードッグという名前に改名されました。

その他のルーツははっきりとしていない部分が多いです。

他の国での知名度は低めです

アメリカで、ドイツ人の作業犬として活躍していたジャーマンスピッツを改良して作出されたのがアメリカンエスキモードッグです。

賢さから、アメリカのサーカス団での活躍があり、特にショービズの世界での認知度が高かったとされています。

日本でもよく似た容姿の日本スピッツが存在しますが、アメリカンエスキモードッグの飼育頭数はほとんどおらず、知名度は低めです。

アメリカンエスキモードッグの気を付けたい病気について

関節の病気に注意

体格が大きく、活発な犬種です。

先天的な股関節形成不全などの疾患が起こりやすいとされています。
歩き方や座り方に変化を感じたら受診をしましょう。

また、食欲も旺盛な犬種ですが、肥満は関節への負担をかけます。
後天的な靭帯の異常などにつながる可能性も高いです。
肥満にならぬよう、食事量をコントロールしてあげてください。

滑りやすい床材による関節への負担も症状を悪化させる要因となります。
飼育環境に配慮する必要もあります。

皮膚トラブルに注意が必要です

豊富な被毛を持ち、活動的な犬種であるために、毛玉やもつれができやすく、皮膚トラブルにつながりやすい傾向があります。

こまめに皮膚ケアを行い、皮膚チェックもおこなう習慣をつけましょう。

違和感に気付いたら早めに受診して早期治療をしてもらうよう心がけましょう。

アメリカンエスキモードッグの価格相場について

国内ではほとんど流通していない犬種です

国内での飼育頭数は少なく、繁殖を行なっているブリーダーもほとんどいない犬種です。

そのため、ペットショップやブリーダーを探して購入することが難しいことが多いです。

海外での繁殖を行なっているブリーダーとつながりのあるペットショップやブリーダーを通じて海外からの輸入を検討する必要がある可能性が高いです。

海外からの輸入の場合にかかる費用

国内でのブリーダーやペットショップで購入することが難しい場合、海外で繁殖を行なっているブリーダーからの輸入を検討しなければいけません。

その場合、それぞれの国での出入国での手続きや空輸の費用などが生体の価格と併せて必要になります。

また、海外のブリーダーとのやり取りなども含めて代行業者に依頼する場合は手数料も必要になる可能性が高く、高額になるケースも多いです。

獣医師から見たアメリカンエスキモードッグを飼う際のアドバイス

食事の管理をしてあげましょう

股関節形成不全などの先天的な関節の異常も起こりやすいと言われる犬種です。

体格も大きいため、体重を支えるために関節に負担がかかります。

肥満になると、関節に大きな負担をかけてしまう可能性があります。
食事の質や量は個体によって適切なものに調節して与えましょう。

お手入れを嫌がらないような習慣を

優雅な被毛が特徴的ですが、ふわふわとした毛質から、摩擦のある部分が毛玉になったり、汚れを付着させてしまう傾向があります。

日常生活の中でお手入れが欠かせないことや、汚れたらその都度ケアをする必要があり、他の犬よりもその頻度は多い可能性が高いです。

皮膚トラブルの予防のためにもこまめなケアや定期的なチェックが不可欠です。
普段からお手入れや皮膚チェックを嫌がらないよう、若齢の頃から慣らす習慣をつけてあげてください。

アメリカンエスキモードッグの飼育チャートについて

警戒心は強いですが、信頼関係をしっかりと築けると良いパートナーになることのできる犬種です。

必要な運動量の多さや、被毛のケアの大変さ、頑固さゆえのしつけの困難さなどは、犬と向き合う時間を多く作れる飼い主さんであれば乗り越えられる要素と言えます。

活動的な犬種であるため、愛犬との時間をより多く作れる飼い主さんや、一緒にアクティブに遊びたい飼い主さんには向いている犬種です。

初心者  1 初心者には非常に飼いづらい
しつけ  1 しつけは非常に難しい
お手入れ  1 お手入れは非常に難しい
気性  2 気性はやや荒い
多頭飼育  1 多頭飼育は非常に難しい
散歩  2 必要な散歩量はやや多い(2~2.5時間程度)
病気  2 病気にはやや弱い
抜け毛  1 抜け毛が非常に多い
吠え方  0 非常に吠える
におい  2 やや臭う
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