アメリカンフォックスハウンドについて【獣医師執筆監修】犬種辞典・犬図鑑
アメリカンフォックスハウンドの特徴について
猟犬としての適性を備えた犬種です
キツネ狩りに使用されてきた犬種です。
走るのも早く、キツネの存在を知らせるために吠える声も大きく、好奇心旺盛な特徴があります。
体格も、均整の取れた筋肉質な体つきをしています。
そのため、広い場所で一緒に走ったりスポーツなどを行うには、犬種の特性を活かして、アメリカンフォックスハウンド自身も楽しみながら一緒に活動しやすいでしょう。
室内で一般的な家庭犬として育てるには犬にとって強いストレスなどで負担が大きい可能性があります。
短い被毛と引き締まった体つきが特徴的です
垂れた耳や短毛の顔つきは一見ビーグル犬にも似ていますが、体格は一回り以上大きく引き締まった体つきをしています。
被毛のカラーリングや模様の入り方は様々で、すべて短毛の個体になることが特徴です。
抜け毛の量などは一般的な量になります。
皮膚の状態を良好に保つためにも、定期的なブラッシングやシャンプーなどが必要です。
アメリカンフォックスハウンドの性格について
従順で友好的な性格です
群れとして使役するような特性を活かしてきたアメリカンイングリッシュクーンハウンドは人や犬と一緒に過ごすことが好きで、いつも活発です。
温和で優しく、いつも陽気で社交的な性格のため、人に対して友好的に接することのできる犬種です。
愛情深く、信頼関係が築けると、家族の一員として良いパートナーとなってくれるでしょう。
好奇心旺盛で活発な性格をしています
狩猟犬として使役してきた犬種です。
獲物になるような小型の動物や動くものなどに対して強い好奇心を示す場合があります。
猟犬らしい好奇心を持ったものへの強い執着などが現れることもあります。
好奇心旺盛な性格のため、猟犬としての気質により、興奮などで強く吠えるなどの行動を示す場合もあります。
吠え声や体も大きく、アメリカンフォックスハウンドが強い力で動いた場合に、トラブルにつながる危険性があります。
アメリカンフォックスハウンドが行動する前に、飼い主さんはきちんと察知し、制御できるように普段からしつける必要があるでしょう。
アメリカンフォックスハウンドの飼い方(日常の世話)について
しつけは充分に行いましょう
攻撃的な犬種ではありませんが、警戒心や恐怖が攻撃に代わってしまう場合もあります。
また攻撃的なマイナスの感情はなくても、喜びや興奮による行動が大きく、人や犬を驚かせてしまったり、トラブルにつながることもあります。
その際に大型犬のため、力も強く顎も大きく、けがが大きな問題につながってしまう危険性があります。
飼い主さんが制御できるよう、普段から厳しくしつけをおこないましょう。
また、どんなにやさしい愛犬であっても、社会には大型犬が怖いと感じてしまう人もいます。
犬が苦手な人のことも配慮しながら生活することが大切です。
充分な運動をしてあげましょう
体格も大きく、高い運動能力を持つ犬種です。
室内にずっといることでストレスが溜まる可能性もあります。
充分な散歩時間を確保し、体を動かす時間を作ってあげてください。
また、個体の関節の状態などにより、適切な運動量は様々です。
過度の運動になると関節などに負担がかかる恐れもあるので、かかりつけの先生と相談しながら適切な運動量を維持するよう心がけましょう。
アメリカンフォックスハウンドの歴史・起源について
イギリスから輸入された猟犬が祖先とされています
1600年代にイギリスから輸入されたイングリッシュフォックスハウンドが影響したとされています。
初代大統領のジョージワシントンもイギリスから輸入された犬やフレンチハウンドと生活し、これらの犬たちはのちのアメリカンフォックスハウンドの種の安定に影響したという説もあります。
本来鹿狩りで使役していたイングリッシュハウンドですが、よりスピードやスタミナなどが向上するよう改良を加えられたものがアメリカンフォックスハウンドとされています。
犬種の認知度
アメリカの猟犬としてよく知られるアメリカンフォックスハウンドですが、早い段階でAKCに登録されていた犬種です。
登録数は少ないですが、猟犬としては活躍しており、ハンターたちの中での認知度も高いですが、猟犬としての使役の反面、ハンターたちのAKC登録への関心が向上しないためとも言われています。
猟犬の登録団体への頭数は多いという説もあることやFCIと呼ばれる国際畜犬連盟での登録もされていることから、原産国であるアメリカでは頭数の多い猟犬と言えるでしょう。
アメリカンフォックスハウンドの気を付けたい病気について
関節の病気に注意
体格が大きく、関節にかかる負担も大きい犬種です。
また、先天的な股関節形成不全などの疾患が起こりやすいとされています。
歩き方や座り方に変化を感じたら受診をしましょう。
また、食欲も旺盛な犬種ですが、肥満は関節への負担をかけます。
後天的な靭帯の異常などにつながる可能性も高いです。
肥満にならぬよう、食事量をコントロールしてあげてください。
胃拡張胃捻転症候群に注意
胸が深い犬種であるため、胃拡張胃捻転症候群に注意が必要です。
食事の際に空気を一緒にたくさん吸い込んだり、食後すぐに激しい運動をした場合などに起こりやすくなるとされています。
手術の必要な病気で、ひどい場合死につながる危険性もあります。
日常的な行動の中で予防を行い、腹部の膨満感や呼吸の異常、行動の変化など見られたらすぐに受診してあげてください。
アメリカンフォックスハウンドの価格相場について
国内ではほとんど流通していない犬種です
国内での飼育頭数は少なく、繁殖を行なっているブリーダーもほとんどいない犬種です。
そのため、ペットショップやブリーダーを探して購入することが難しいことが多いです。
海外での繁殖を行なっているブリーダーとつながりのあるペットショップやブリーダーを通じて海外からの輸入を検討する必要がある可能性が高いです。
海外からの輸入の場合にかかる費用
国内でのブリーダーやペットショップで購入することが難しい場合、海外で繁殖を行なっているブリーダーからの輸入を検討しなければいけません。
その場合、それぞれの国での出入国での手続きや空輸の費用などが生体の価格と併せて必要になります。
また、海外のブリーダーとのやり取りなども含めて代行業者に依頼する場合は手数料も必要になる可能性が高く、高額になるケースも多いです。
獣医師から見たアメリカンフォックスハウンドを飼う際のアドバイス
食事の管理をしてあげましょう
股関節形成不全などの先天的な関節の異常も起こりやすいと言われる犬種です。
体格も大きいため、体重を支えるために関節に負担がかかります。
活発な犬種のため、肥満によって行動が制限される場合もあり、犬はストレスを感じる場合もあります。
肥満になると、関節に大きな負担をかけてしまう可能性があります。
食事の質や量は個体によって適切なものに調節して与えましょう。
飼育頭数の少なさゆえの未知の部分に注意を
国内では飼育頭数の少ない犬種です。
犬種の体質やかかりやすい病気などの傾向がわかりづらい部分があります。
若齢のうちからこまめに健康診断や健康チェックを定期的に行い、個体の健康状態を把握してあげてください。
何か変化があった場合に相談できる専門家として、信頼できるかかりつけの獣医さんを見つけておくと安心です。
アメリカンフォックスハウンドの飼育チャートについて
犬種ならではの特性をしっかりと理解する必要があるため、初心者向きとはいいづらい犬種です。
猟犬としての適性を強く持った犬種であるため一般的な家庭犬とは異なり、大きなトラブルにつながる危険性があるため、その危険性を十分に理解したうえで飼育する必要があります。
しつけや管理にもたくさんの時間を費やす必要があり、犬との生活に慣れていないと難しい可能性も高いです。
大型犬へのあこがれだけで、知識が不十分なまま飼い始めると、飼育に困難を感じるケースもあります。
飼育するにあたって迎え入れる覚悟が必要な犬種と言えます。
| 初心者 | 0 初心者には非常に飼いづらい |
|---|---|
| しつけ | 1 しつけは非常に難しい |
| お手入れ | 5 お手入れのし易さは普通程度 |
| 気性 | 2 気性はやや荒い |
| 多頭飼育 | 8 多頭飼育はややし易い |
| 散歩 | 0 必要な散歩量は非常に多い(3時間以上) |
| 病気 | 2 病気にはやや弱い |
| 抜け毛 | 4 抜け毛の量は普通程度 |
| 吠え方 | 1 非常に吠える |
| におい | 2 やや臭う |











