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イーストシベリアンライカについて【獣医師執筆監修】犬種辞典・犬図鑑

監修: 葛野 宗 獣医師
[最終更新日]
[ 目次 ]

イーストシベリアンライカの特徴について

ロシア原産の猟犬です。

ロシアにはライカと呼ばれる猟犬の一種です。

30㎏に満たないくらいの中型犬ですが、体格は筋肉質でがっしりとしています。

強く頑丈な体やスタミナ充分の体力は、猟犬としてとても優秀な犬種と言えます。

とても希少な犬種です

原産国であるロシアでは、猟犬としてよく知られ、活躍している犬種ですが、国外ではほとんど見かけないとても希少な犬種です。

しかし、ロシアに存在するライカ犬種の中でも数少ないFCIと呼ばれる国際畜犬連盟に登録されている犬種です。

イーストシベリアンライカの性格について

従順で優しいです

猟犬として活躍していた犬種でもあるため、飼い主や信頼している仲間に対しては従順で優しい性格の個体が多いです。

一見オオカミのような外見で怖いように感じがちですが、しっかりとした信頼関係が築けると愛情深く接してくれます。

しかし、警戒心の強さもあるため一度敵とみなすと攻撃につながる危険性があるため、普段から制御できるように厳しくしつけることや、怒りや警戒のサインを事前に気付けるよう信頼関係を築くことはとても大切です。

警戒心が強い一面も

猟犬としての使役からもわかるように、賢さを持ち本能的に警戒心が強い一面も持ちます。

警戒しているか、威嚇しているか、ただ注目しているかなど、体全体の様子をみて読み取る必要があります。

体格も大きく、警戒心や独立心から攻撃に変わった際に、強い力での攻撃になる可能性が高く、致命的なけがを負わせてしまう危険性があります。

問題につながらないよう、攻撃などにつなげないために、制御できるようにしつけることが大切です。

イーストシベリアンライカの飼い方(日常の世話)について

充分な運動をしてあげましょう

体格も大きく、体力がある犬種です。

室内にずっといることでストレスが溜まる可能性もあります。

充分な散歩時間を確保し、体を動かす時間を作ってあげてください。
また、個体の関節の状態などにより、適切な運動量は様々です。

過度の運動になると関節などに負担がかかる恐れもあるので、かかりつけの先生と相談しながら適切な運動量を維持するよう心がけましょう。

しつけをしっかり行いましょう

警戒心をもつ個体も多く、攻撃に変わる場合に強い力を持ちます。

興奮や警戒による噛みつきや飛びつきが周りの犬や人をけがさせてしまったり、大きなトラブルになる可能性があるため、普段からしつけをきちんと行う必要があります。

飼い主さんが制御できるよう、普段から信頼関係を築いておくことも大切です。

イーストシベリアンライカの歴史・起源について

猟犬として使役をしてきた犬種です

ロシアやシベリアで土着犬を元にして育種されてきた犬種です。
バイカル湖やアムール川付近で繁殖されてきました。

トナカイやクマなどの大型の動物を狩るための猟犬として、活躍してきました。

犬種としての公認

日本ではあまりなじみのない犬種です。

また原産国ではイーストシベリアンライカを含む、ライカと呼ばれる猟犬種はよく見かける犬種になりますが、その他の国々でもあまり見かけず、犬種としても認知度の低い犬種となります。

1970年代からブリーディングが積極的に行われ、FCIと呼ばれる国際畜犬連盟で認められたのは同様に近年のことです。

イーストシベリアンライカの気を付けたい病気について

関節の病気に注意

体格が大きく、体力のある犬種です。

先天的な股関節形成不全などの疾患が起こりやすいとされています。
歩き方や座り方に変化を感じたら受診をしましょう。

また、食欲も旺盛な犬種ですが、肥満は関節への負担をかけます。
後天的な靭帯の異常などにつながる可能性も高いです。
肥満にならぬよう、食事量をコントロールしてあげてください。

飼育頭数の少なさゆえの未知の部分に注意を

国内だけでなく、世界でも飼育頭数の少ない犬種です。

犬種の体質やかかりやすい病気などの傾向がわかりづらい部分があります。

若齢のうちからこまめに健康診断や健康チェックを定期的に行い、個体の健康状態を把握してあげてください。

何か変化があった場合に相談できる専門家として、信頼できるかかりつけの獣医さんを見つけておくと安心です。

イーストシベリアンライカの価格相場について

国内ではほとんど流通していない犬種です

国内での飼育頭数は少なく、繁殖を行なっているブリーダーもほとんどいない犬種です。

そのため、ペットショップやブリーダーを探して購入することが難しいことが多いです。

海外での繁殖を行なっているブリーダーとつながりのあるペットショップやブリーダーを通じて海外からの輸入を検討する必要がある可能性が高いです。

海外からの輸入の場合にかかる費用

国内でのブリーダーやペットショップで購入することが難しい場合、海外で繁殖を行なっているブリーダーからの輸入を検討しなければいけません。

その場合、それぞれの国での出入国での手続きや空輸の費用などが生体の価格と併せて必要になります。

また、海外のブリーダーとのやり取りなども含めて代行業者に依頼する場合は手数料も必要になる可能性が高く、高額になるケースも多いです。

獣医師から見たイーストシベリアンライカを飼う際のアドバイス

環境を過ごしやすいように整えてあげましょう

本来は極寒の地域で暮らす犬種です。
夏は高温多湿になる日本の気候が、体に負担をかける場合があります。

散歩の時間を考慮することや、飼育環境を室内にして温度を調整するなど、過ごしやすい環境に整えてあげることは大切です。

また、股関節などの関節に問題が起きやすく、体が大きく関節に負担がかかりやすい犬種です。
すべりやすいフローリングなどの素材では、関節に負担がかかる危険性があります。

負担のかかりにくい素材の床を選択するなど、調整してあげてください。

飼育頭数が少なく前例があまりない犬種なので健康面でのフォローが必要です

飼育頭数が少なく、犬種の体質の傾向などの前例があまりないため、普段から健康チェックをこまめに行い、変化に気づいたらすぐに相談できる環境であることが、健康に長生きするためにも大切です。

信頼できるかかりつけの動物病院を見つけ、定期的な健康チェックは欠かさず行ないましょう。

若齢のうちから定期的に健康診断に通う習慣を作ると、警戒心の強いアイディの性格でもなれることが出来てストレスになりにくい可能性があります。

イーストシベリアンライカの飼育チャートについて

この犬種ならではの特性をしっかりと理解する必要があるため、初心者向きとはいいづらい犬種です。

猟犬や作業イヌとしての本質が強く残る犬種であるため、家庭犬として迎えるためにはたくさんの準備や周りの人や犬への配慮、イーストシベリアンライカの本質に合わせた環境や生活に変えることが必要です。

しつけや管理にもたくさんの時間を費やす必要があり、犬との生活に慣れていないと難しい可能性も高いです。

犬種へのあこがれだけで、知識が不十分なまま飼い始めると、飼育に困難を感じるケースもあります。
初めて飼う場合は、しつけや健康面などでサポートしてくれる専門家が身近にいると安心です。

初心者  0 初心者には非常に飼いづらい
しつけ  1 しつけは非常に難しい
お手入れ  1 お手入れは非常に難しい
気性  0 気性は非常に荒い
多頭飼育  3 多頭飼育はやや難しい
散歩  0 必要な散歩量は非常に多い(3時間以上)
病気  2 病気にはやや弱い
抜け毛  1 抜け毛が非常に多い
吠え方  1 非常に吠える
におい  1 非常に臭う
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