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監修: 葛野 宗 獣医師
[記事公開日]  [最終更新日]
[ 目次 ]

ゴールデンレトリバーの特徴について

賢くて温厚な性格で初心者にも飼いやすい大型犬です。

英語で「回収する」という意味の「レトリーブ」が由来の通り、かつてはイギリスやスコットランドで鳥猟犬として活躍していました。

羽毛のように柔らかく短い下毛と弾力性のある長い上毛のダブルコートで、明るいクリーム色から暗い赤金色まで多彩な毛色があります。飾り毛の部分は他の部分よりも明るい毛色で長く、ボディ前部、胸腹部、四肢後部、尾下部を覆っています。

体高は51~61cm、体重は25 kg~34kgとされています。
大型で体格の良い犬種ですが、少し垂れ気味でアーモンド型の眼が優しい印象を与えます。

ゴールデンレトリバーの性格について

賢くて温厚です。

温和で優しい犬種です。仔犬の頃は少々やんちゃですが、清建になるに従って落ち着き始め、子供や他のペットにも友好的に接します。
忍耐強い性質で、かつては人間とともに猟犬として従順に働いていたということもあり、しつけをしやすい犬種です。大型で力が強いので、人に飛びついたりリードを引っ張ったりしないように訓練しましょう。犬に悪気が無くても思わぬ事故につながる恐れがあります。

ゴールデンレトリバーの飼い方(日常の世話)について

ブラッシングと運動が必要です。

ゴールデンレトリバーの豊かな被毛は、毎日ブラッシングをおこなう必要があります。特に換毛期は大量の毛が抜けるので念入りにおこない、定期的なシャンプーもおこないましょう。

ゴールデンレトリバーは運動量を多く確保することが大切です。散歩は朝夕1時間ずつおこなうと良いでしょう。散歩以外にボール遊びやロープ遊びなどでたくさん体を動かせてあげましょう。祖先が水場で猟をしていたこともあり、水遊びが好きな犬が多いです。安全な場所で泳がせてあげると良いでしょう。

ゴールデンレトリバーの歴史・起源について

フラットコーテッドレトリバーが祖先とされています。

1865年にウェービーコーテッドレトリバー(フラットコーテッドレトリバー)から生まれた黄色の仔犬が始祖となったと言われています。 アイリッシュセッター、ブラッドハウンドなどと交配を重ねて作出したとされています。水陸両用の番犬として活躍していました。

1913年以降イエローレトリバーまたはゴールデンレトリバーと呼ばれていましたが、1920年にゴールデン・レトリーバーの名称に統一されました。

ゴールデンレトリバーの気を付けたい病気について

悪性腫瘍が多いとされています。

ゴールデンレトリバーは、他の犬種と比べて悪性腫瘍で亡くなることが多いと言われています。若くして悪性腫瘍で命を落としてしまうこともあります。早期発見・早期治療することで長生きさせてあげられる可能性が高くなりますので、日々の健康管理が大切になります。

他によく見られる疾患を挙げていきます。

・股関節形成不全
股関節が正常とは異なる形状で産まれてきてしまう先天性疾患で、大型犬で多い疾患です。股関節形成不全の犬では腰を回すような歩き方、うさぎ跳びで歩くなどの特徴的な歩様が見られます。股関節の不安定により関節軟骨などに炎症が発生し、痛みや股関節のさらなる変形が引き起こされます。

・胃拡張胃捻転症候群
胃拡張胃捻転症候群とは、何らかの原因によって拡張した胃が捻転を起こす疾患の総称です。胃が突然捻転を起こすわけではなく、胃拡張が起こった結果捻転すると言われています。胃拡張胃捻転症候群は致死率が高く、緊急の処置が必要な疾患です。
食後お腹が膨らんでいる、何回もえずいているのに吐けない、などの症状で飼い主が気付くことが多い疾患です。重度の胃拡張状態になることで、腹腔内の門脈や後大静脈が圧迫され血流量の低下と心拍出量の低下を引き起こします。胃捻転状態になることで、胃の捻転に脾臓が巻き込まれます。さらに胃捻転状態が持続することで重篤な血流障害が起こり、脾臓の壊死や胃壁の壊死が起こることがあります。胃壁壊死が見られる場合は予後不良の可能性が高まります。

・白内障
白内障は眼球内の水晶体蛋白質が不可逆性の変化を受けて、不透明化することによって起こります。その原因は加齢、遺伝、外傷性、代謝性など多岐にわたります。
白内障はステージによって、初発白内障、未熟白内障、成熟白内障、過熱白内障に分類されます。
初期は視覚に影響はありませんが、徐々に視覚は失われていきます。

・膿皮症
細菌感染が原因となる皮膚疾患を膿皮症と呼びます。膿皮症は、細菌感染の深さにより表在性膿皮症と深在性膿皮症に区別されます。犬でよく見られる皮膚疾患の一つです。
表在性膿皮症は、表皮や毛包への細菌感染で引き起こされます。皮膚表面の赤み、痒みなどが見られ、表皮小環と呼ばれる円形の鱗屑、色素増加が見られます。
深在性膿皮症は、毛包よりも深い組織に細菌感染が起こることで発症します。細菌感染を受けた毛包に潰瘍が形成され、体重がかかる箇所や胴体に見られることが多く、脱毛、皮膚組織の浮腫、炎症が見られます。

・外耳炎
耳の入り口から鼓膜までを外耳と言い、外耳の炎症を外耳炎といいます。犬がよくかかる病気のうちの一つです。外耳炎の犬は耳が痒いため、耳をよく掻く、頭を大きく振る、頭を傾け続ける、などの症状が見られます。マラセチア性外耳炎、細菌性外耳炎、アレルギー性外耳炎、ミミヒゼンダニ症などがあります。

ゴールデンレトリバーの価格相場について

40万円前後になります。

ゴールデンレトリバーの現在の相場は40万円前後になります。
より毛色の薄い英国系のゴールデンレトリバーの方が高価になります。

獣医師から見たゴールデンレトリバーを飼う際のアドバイス

小型犬よりも大変な部分があります。

やんちゃなところはありますが、穏やかでしつけがしやすく、健康面に気を配ってあげれば飼いやすい犬種であると言えます。
しかしながら、大型犬の中では飼いやすい犬種と言えますが、小型犬を飼うよりも大変な部分があります。
発散させてあげられる運動量の確保、小型犬よりも高額になるフード代や医療費、などが必ず必要になります。力があるため他人にじゃれつこうとして突き飛ばしてしまうこともあります。また、高齢になって足腰が弱くなった時に抱きかかえなければいけないこともあります。
飼い始めは問題無くても10年先のことまで考慮した上で飼育しなくてはなりません。

ゴールデンレトリバーの飼育チャートについて

お手入れ、健康管理、運動量の点では大変な部分はありますが、温厚で友好的な子が多いため、大型犬が飼いたい方にはお勧め出来る犬種です。

初心者  9 初心者でも非常に飼いやすい
しつけ  8 しつけはかなり簡単
お手入れ  2 お手入れはやや難しい
気性  10 気性は非常に穏やか
多頭飼育  8 多頭飼育はややし易い
散歩  2 必要な散歩量はやや多い(2~2.5時間程度)
病気  5 病気への強さは普通程度
抜け毛  0 抜け毛が非常に多い
吠え方  2 やや吠える
におい  5 臭いは普通程度
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