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クーバースについて【獣医師執筆監修】犬種辞典・犬図鑑

監修: 葛野 宗 獣医師
[最終更新日]
[ 目次 ]

クーバースの特徴について

ハンガリー出身の牧羊犬です。

クーバーズは、ハンガリー原産の牧羊犬であり、家畜を狼などから守る役割があります。被毛は厚く短い巻き毛で、これは狼の牙から身を守るために発達したとされています。非常に厳しい気候条件にも耐えることができるとされ、頑健な犬種であると言えます。

クーバースの性格について

知的で勇敢です。

クーバーズの性格は、知的で、忠実であると言えます。友好的でしつけの飲み込みも早く、家族に危機が迫ると立ち向かうことが出来る勇敢な犬種です。

クーバースの飼い方(日常の世話)について

しつけをしっかり行いましょう

体格が大きく力が強いため、穏やかで優しい性格であっても、興奮や攻撃のスイッチが入ってしまったときに人や動物に致命的なけがをさせてしまうことがあります。

大きなトラブルにつながる可能性が高いため、飼い主さんが制御できる関係性を築くことが必要です。

興奮や警戒心などをコントロールできるよう、普段からしつけをきちんと行う必要があります。

被毛や皮膚のケアをこまめに行って清潔に保ちましょう

クーバーズは、狼の牙から身を守るために厚く短い巻き毛の被毛で覆われています。抜け毛が多いため、こまめにブラッシングをして、いらない毛を除去する必要があります。

毛玉になると熱がこもり、皮膚疾患につながる恐れもあります。
こまめにブラッシングやシャンプーを自宅でも可能な限り行なってあげてください。

暑さから口を開けてよだれを垂らしながら呼吸をすることも多いため、口周りの被毛が汚れがちです。
皮膚トラブルの原因になることもあるのでこまめに清潔にしてあげることが大切です。

クーバースの歴史・起源について

古くから家畜を守る犬として重宝されてきました。

数千年前からアジアの遊牧民の間で家畜を守るための飼われてきた大型犬の子孫とされており、チベタンマスティフなどが元になっています。

東方(ウラル山脈南方)から騎馬民族であるハンガリー人が中央ヨーロッパのカルパチア盆地に浸入し、そこに新たな祖国を建国したときにクーバースはハンガリー人と共にやってきたとされています。

クーバースの気を付けたい病気について

関節の病気に注意

穏やかな犬種ではありますが、体格が非常に大きい犬種です。

先天的な股関節形成不全などの疾患が起こりやすいとされています。
歩き方や座り方に変化を感じたら受診をしましょう。

また、食欲も旺盛な犬種ですが、肥満は関節への負担をかけます。
後天的な靭帯の異常などにつながる可能性も高いです。
肥満にならぬよう、食事量をコントロールしてあげてください。

胃拡張胃捻転症候群に注意

胃拡張胃捻転症候群に注意が必要です。

食事の際に空気を一緒にたくさん吸い込んだり、食後すぐに激しい運動をした場合などに起こりやすくなるとされています。
興奮しながらごはんを食べることも多いゴードンセッターは食事の際に空気をたくさん吸い込みがちとされています。

手術の必要な病気で、ひどい場合死につながる危険性もあるため注意が必要です。

日常的な行動の中で早食い防止食器を使用するなどの予防を行い、腹部の膨満感や呼吸の異常、行動の変化などが見られたらすぐに受診してあげてください。

クーバースの価格相場について

国内ではほとんど流通していない犬種です

国内での飼育頭数は少なく、繁殖を行なっているブリーダーもほとんどいない犬種です。

そのため、ペットショップやブリーダーを探して購入することが難しいことが多いです。

海外での繁殖を行なっているブリーダーとつながりのあるペットショップやブリーダーを通じて海外からの輸入を検討する必要がある可能性が高いです。

海外からの輸入の場合にかかる費用

国内でのブリーダーやペットショップで購入することが難しい場合、海外で繁殖を行なっているブリーダーからの輸入を検討しなければいけません。

その場合、それぞれの国での出入国での手続きや空輸の費用などが生体の価格と併せて必要になります。

また、海外のブリーダーとのやり取りなども含めて代行業者に依頼する場合は手数料も必要になる可能性が高く、高額になるケースも多いです。

獣医師から見たクーバースを飼う際のアドバイス

大型犬種を飼育する充分な準備が必要です

体格が大きいため、飼育に必要なスペースも、かかる医療費も小型犬と比較すると倍以上になります。
日常を普通に過ごすだけでも、体の大きさから、小型犬ではできないような床ずれが、できやすく床材にも配慮するなどの大型犬特有のトラブルも起こり得ます。

飼育することを決める前に大型犬の性質を理解した上で、配慮しながら生活維持をすることが可能なのかなどをしっかりと考えて決める必要があります。

同時に犬と向き合う時間や手間も多くかかる傾向があります。

食事の管理を行なってあげましょう

胸が深い体型をしており、胃拡張・胃捻転症候群に注意が必要な犬種です。
空気を一緒に吸い込むような食べ方は、胃を拡張させ、胃捻転につながりやすくなる危険性があります。

空気を一緒に吸い込むような早食い行動が見られる場合、早食い防止の食器を使用するなど工夫するようにしてください。

また、肥満になると、四肢に大きな負担をかけてしまう可能性があります。
食事の質や量は個体によって適切なものに調節して与えましょう。

クーバースの飼育チャートについて

知的で勇敢な性格ではありますが、体が大きく力も強いため、初心者におすすめできる犬種ではありません。

初心者  2 初心者にはやや飼いづらい
しつけ  8 しつけはかなり簡単
お手入れ  3 お手入れはやや難しい
気性  8 気性はかなり穏やか
多頭飼育  5 多頭飼育のし易さは普通程度
散歩  2 必要な散歩量はやや多い(2~2.5時間程度)
病気  5 病気への強さは普通程度
抜け毛  4 抜け毛の量は普通程度
吠え方  5 吠え方は普通程度
におい  5 臭いは普通程度
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