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イストリアンショートヘアードハウンドについて【獣医師執筆監修】犬種辞典・犬図鑑

監修: 葛野 宗 獣医師
[最終更新日]
[ 目次 ]

イストリアンショートヘアードハウンドの特徴について

猟犬として活躍した犬種です

名前からもわかるようにハウンドという名前が入っており、セントハウンドとも呼ばれ、においを元に獲物を探し、追いかける嗅覚ハウンドです。

クロアチア原産で、猪やキツネ、野兎などの小型の動物の血の匂いを元に追いかけたとされています。

単独や小さな群れで獲物を追い詰める猟の方法をとっていたため、集団での活動も問題なく行なえる本質を持つ傾向があるとされています。

猟犬に適した体型をしています

すらりとした長い脚に無駄のない肉付きは猟犬に適しています。

その体つきからもわかるように、素早さを持っており、嗅覚の鋭敏さだけでなく、獲物を見つけた後に捕まえるまで追いかけるスタミナと逃げ足の速い獲物に追い付けるだけの俊足を持っています。

イストリアンショートヘアードハウンドの性格について

従順で忠実な性格です

猟犬として使役してきたこともあり、きちんと信頼関係が築けると飼い主さんに対して従順に従います。

賢さも併せ持つため、教えられたことを覚えることやルールに従うことは得意です。

一見、猟犬として体格も大きく体力もあるため、従順に従わせることは難しそうに感じてしまいがちですが、信頼できると判断した相手に対しては友好的に、愛情深く接する傾向があります。

頑固で猟犬としての本能が垣間見える一面も

賢さを持つため、自分の意志で行動しようとする頑固さが見られる場合もあります。

また、猟犬としての本能で、獲物と見なしたものに執着したり、好奇心のあるものを追いかけようとするなどの行動が見られる可能性があります。

攻撃的な犬種ではありませんが、体格も大きく体力もあるため、行動によってけがや大きなトラブルにつながる危険性があります。

飼い主さんが愛犬を制御できるよう、普段からしっかりとしつけをしましょう。

イストリアンショートヘアードハウンドの飼い方(日常の世話)について

しつけは充分に行いましょう

攻撃的な犬種ではありませんが、頑固な一面があるため、自分の意志で行動しようとする場面が見られる可能性があります。
また、体格も大きく体力もあるため、攻撃的なマイナスの感情はなくても、喜びや興奮による行動が大きく、人や犬を驚かせてしまったり、トラブルにつながることもあります。

その際に大型犬のため、力も強く顎も大きく、けがが大きな問題につながってしまう危険性があります。

飼い主さんが制御できるよう、普段から厳しくしつけをおこないましょう。

また、どんなにやさしい愛犬であっても、社会には大型犬が怖いと感じてしまう人もいます。

充分な運動をしてあげましょう

体格も大きく、高い運動能力を持つ犬種です。

室内にずっといることでストレスが溜まる可能性もあります。

充分な散歩時間を確保し、体を動かす時間を作ってあげてください。
また、個体の関節の状態などにより、適切な運動量は様々です。

過度の運動になると関節などに負担がかかる恐れもあるので、かかりつけの先生と相談しながら適切な運動量を維持するよう心がけましょう。

イストリアンショートヘアードハウンドの歴史・起源について

イストリアンコースヘアードハウンドの祖先となった犬種です

起源は定かではありませんが、クロアチアのイストリア半島でセントハウンドとして育種されてきた犬種で、イストリアンコースヘアードハウンドのルーツとなったとも言われています。

遡ると1400年代や1700年代の壁画や書物などに祖先犬と考えられる犬種が記載されています。

そのため数百年以上の歴史のある犬種と考えられています。

認知度と適正

1920年代には血統の統制が始まり、1940年代にはFCIと呼ばれる国際畜犬連盟に、アメリカのUKCでも2000年代に犬種として認められいます。

しかし、クロアチア国内ではペットというよりも作業イヌという認識が高く、国内では「クロアチアの短毛ハウンド」と呼ばれているという説もあります。

イストリアンコースヘアードハウンドの方が犬種としての認知度は高い可能性があります。

イストリアンショートヘアードハウンドの気を付けたい病気について

関節の病気に注意

体格が大きく、関節にかかる負担も大きい犬種です。

また、先天的な股関節形成不全などの疾患が起こりやすいとされています。
歩き方や座り方に変化を感じたら受診をしましょう。

また、食欲も旺盛な犬種ですが、肥満は関節への負担をかけます。
後天的な靭帯の異常などにつながる可能性も高いです。
肥満にならぬよう、食事量をコントロールしてあげてください。

胃拡張胃捻転症候群に注意

胸が深い犬種であるため、胃拡張胃捻転症候群に注意が必要です。

食事の際に空気を一緒にたくさん吸い込んだり、食後すぐに激しい運動をした場合などに起こりやすくなるとされています。

手術の必要な病気で、ひどい場合死につながる危険性もあります。

日常的な行動の中で予防を行い、腹部の膨満感や呼吸の異常、行動の変化など見られたらすぐに受診してあげてください。

イストリアンショートヘアードハウンドの価格相場について

国内ではほとんど流通していない犬種です

国内での飼育頭数は少なく、繁殖を行なっているブリーダーもほとんどいない犬種です。

そのため、ペットショップやブリーダーを探して購入することが難しいことが多いです。

海外での繁殖を行なっているブリーダーとつながりのあるペットショップやブリーダーを通じて海外からの輸入を検討する必要がある可能性が高いです。

海外からの輸入の場合にかかる費用

国内でのブリーダーやペットショップで購入することが難しい場合、海外で繁殖を行なっているブリーダーからの輸入を検討しなければいけません。

その場合、それぞれの国での出入国での手続きや空輸の費用などが生体の価格と併せて必要になります。

また、海外のブリーダーとのやり取りなども含めて代行業者に依頼する場合は手数料も必要になる可能性が高く、高額になるケースも多いです。

獣医師から見たイストリアンショートヘアードハウンドを飼う際のアドバイス

飼育頭数が少なく前例があまりない犬種なので健康面でのフォローが必要です

飼育頭数が少なく、犬種の体質の傾向などの前例があまりないため、普段から健康チェックをこまめに行い、変化に気づいたらすぐに相談できる環境であることが、健康に長生きするためにも大切です。

信頼できるかかりつけの動物病院を見つけ、定期的な健康チェックは欠かさず行ないましょう。

若齢のうちから定期的に健康診断に通う習慣を作ると、警戒心の強いアイディの性格でもなれることが出来てストレスになりにくい可能性があります。

食事の管理をしてあげましょう

股関節形成不全などの先天的な関節の異常も起こりやすいと言われる犬種です。

体格も大きいため、体重を支えるために関節に負担がかかります。

活発な犬種のため、肥満によって行動が制限される場合もあり、犬はストレスを感じる場合もあります。

肥満になると、関節に大きな負担をかけてしまう可能性があります。
食事の質や量は個体によって適切なものに調節して与えましょう。

また、胸が深い犬種であるため、胃拡張胃捻転症候群なども起こりやすいことも気を付けなければなりません。
食餌量やタイミングなども発症予防に繋がるため管理が必要です。

イストリアンショートヘアードハウンドの飼育チャートについて

犬種ならではの特性をしっかりと理解する必要があるため、初心者向きとはいいづらい犬種です。

猟犬としての適性を強く持った犬種であるため一般的な家庭犬とは異なり、大きなトラブルにつながる危険性があるため、その危険性を十分に理解したうえで飼育する必要があります。

しつけや管理にもたくさんの時間を費やす必要があり、犬との生活に慣れていないと難しい可能性も高いです。

大型犬へのあこがれだけで、知識が不十分なまま飼い始めると、飼育に困難を感じるケースもあります。
飼育するにあたって迎え入れる覚悟が必要な犬種と言えます。

初心者  1 初心者には非常に飼いづらい
しつけ  1 しつけは非常に難しい
お手入れ  5 お手入れのし易さは普通程度
気性  5 気性は普通程度
多頭飼育  7 多頭飼育はややし易い
散歩  1 必要な散歩量は非常に多い(2.5~3時間程度)
病気  3 病気にはやや弱い
抜け毛  3 抜け毛はやや多い
吠え方  1 非常に吠える
におい  5 臭いは普通程度
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