イビザンハウンドについて【獣医師執筆監修】犬種辞典・犬図鑑
イビザンハウンドの特徴について
優れた運動能力を持ちます
長い脚を活かした跳躍力が特徴的です。
脚力も長けているため俊敏に走ることのできる犬種です。
大型犬ですが、スリムな体であるため、俊敏さを持ち瞬足で駆けることが出来ます。
被毛のタイプは2種類です
被毛のタイプはスムースとワイヤータイプが存在します。
カラータイプはレッド、ホワイト、レッドアンドホワイトの3タイプとされています。
被毛は少ない傾向があるため、寒さに弱いこともあり、外傷なども負いやすいため注意が必要です。
イビザンハウンドの性格について
従順な性格をしています
猟犬として活躍していたこともあって、信頼関係が築けると、その人に対して従順に接します。
温和で優しく、いつも陽気で社交的な性格のため、人に対して友好的に接することのできる犬種です。
聡明であるため、教えたしつけなども覚えられる能力を持っています。
警戒心の強い一面も持ち合わせるため注意が必要です
神経質で注意深い一面も持ち合わせています。
そのため、警戒心を強く持ったり、観察力や感受性が高さゆえに、恐怖や不安で神経質になる個体も多くいます。
この警戒心の強い性質を理解して接してあげることが大切です。
生活音などに慣らしてあげるために、早い段階から少しずついろいろな音やにおいに触れさせたりして社会化をしていくことをおすすめします。
イビザンハウンドの飼い方(日常の世話)について
徹底的な食事管理の元で肥満を予防しましょう
細く長い手足は走るためにも最適な体形と言えます。
肥満になることで、関節に負担がかかり、本来が持つ走る能力が発揮できず、ストレスにもなり得ます。
健康の管理としてだけでなく、本来の運動性も損なわぬよう肥満は予防しましょう。
充分な運動を
体を動かすことが好きな犬種です。
日常的な散歩に加えて、定期的にドッグランなどの広い場所で体を動かす時間を設けてあげると、発散も出来て喜ぶ個体が多いです。
イビザンハウンドの歴史・起源について
古い起源をもつ犬種です
エジプトのファラオの墓碑や博物館などでも眼にする絵に描かれている犬種でもあります。
紀元前3400年くらいから存在していた可能性があるとされています。
外観も原始的な要素を多く残した犬種と言えるでしょう。
イビザンハウンドはスペインの島々原産の犬種であり、フェニキア人やカルタゴ人により持ち込まれ、次第にローマ人によっても持ち込まれるようになったとされています。
スペインなどのヨーロッパの様々な地方で類似した犬種が見られ、それぞれの地域ごとに様々な名称で呼ばれます。
猟犬として活躍してきました
すらりとした体型を活かして穴兎猟で活躍してきた犬種です。
嗅覚と視覚がとても優れており、匂いから兎を見つけ出し、俊敏さを活かして追いかけます。
群れでの猟を得意とする犬種でもあるため、他の犬たちと協力し合って獲物を追い詰めるスタイルで猟をしてきました。
しかし、そんな群れでも特性があり、オスは群れでの行動を嫌うため、猟で使用する群れはメスのみもしくはオスを一頭のみ使用したもので作っていたとされています。
イビザンハウンドの気を付けたい病気について
飼育頭数の少なさゆえの未知の部分に注意を
国内だけでなく、世界でも飼育頭数の少ない犬種です。
犬種の体質やかかりやすい病気などの傾向がわかりづらい部分があります。
若齢のうちからこまめに健康診断や健康チェックを定期的に行い、個体の健康状態を把握してあげてください。
何か変化があった場合に相談できる専門家として、信頼できるかかりつけの獣医さんを見つけておくと安心です。
関節や骨のトラブルに注意
細く長い手足が特徴的ですが、運動能力も高く、運動での骨折や肥満や加齢による関節への負担に注意が必要です。
肥満は関節への負担をかけるため、食事量をコントロールしてあげてください。
負担にならないよう、体重や関節の状態によって個体に適した運動量を維持してあげましょう。
関節に負荷をかけやすいフローリングの床を避けるなどの配慮も大切です。
激しい運動や接触などの事故による骨折やケガにも注意してあげてください。
イビザンハウンドの価格相場について
国内ではほとんど流通していない犬種です
国内での飼育頭数は少なく、繁殖を行なっているブリーダーもほとんどいない犬種です。
そのため、ペットショップやブリーダーを探して購入することが難しいことが多いです。
海外での繁殖を行なっているブリーダーとつながりのあるペットショップやブリーダーを通じて海外からの輸入を検討する必要がある可能性が高いです。
海外からの輸入の場合にかかる費用
国内でのブリーダーやペットショップで購入することが難しい場合、海外で繁殖を行なっているブリーダーからの輸入を検討しなければいけません。
その場合、それぞれの国での出入国での手続きや空輸の費用などが生体の価格と併せて必要になります。
また、海外のブリーダーとのやり取りなども含めて代行業者に依頼する場合は手数料も必要になる可能性が高く、高額になるケースも多いです。
獣医師から見たイビザンハウンドを飼う際のアドバイス
飼育頭数が少なく前例があまりない犬種なので健康面でのフォローが必要です
飼育頭数が少なく、犬種の体質の傾向などの前例があまりないため、普段から健康チェックをこまめに行い、変化に気づいたらすぐに相談できる環境であることが、健康に長生きするためにも大切です。
信頼できるかかりつけの動物病院を見つけ、定期的な健康チェックは欠かさず行ないましょう。
若齢のうちから定期的に健康診断に通う習慣を作ると、警戒心の強いイビザンハウンドの性格でもなれることが出来てストレスになりにくい可能性があります。
寒さ対策を充分に
イビザンハウンドの飼育チャートについて
イビザンハウンドは、この犬種ならではの特性をしっかりと理解する必要があるため、初心者向きとはいいづらい犬種です。
もともとの原始的な犬としての要素を強く持ち、猟で活躍する使役犬としての本質が強く残る犬種であるため、家庭犬として迎えるためにはたくさんの準備や周りの人や犬への配慮、アイディの本質に合わせた環境や生活に変えることが必要です。
しつけや管理にもたくさんの時間を費やす必要があり、犬との生活に慣れていないと難しい可能性も高いです。
犬種へのあこがれだけで、知識が不十分なまま飼い始めると、飼育に困難を感じるケースもあります。
初めて飼う場合は、しつけや健康面などでサポートしてくれる専門家が身近にいると安心です。
| 初心者 | 1 初心者には非常に飼いづらい |
|---|---|
| しつけ | 1 しつけは非常に難しい |
| お手入れ | 5 お手入れのし易さは普通程度 |
| 気性 | 2 気性はやや荒い |
| 多頭飼育 | 2 多頭飼育はやや難しい |
| 散歩 | 1 必要な散歩量は非常に多い(2.5~3時間程度) |
| 病気 | 1 病気には非常に弱い |
| 抜け毛 | 5 抜け毛の量は普通程度 |
| 吠え方 | 2 やや吠える |
| におい | 5 臭いは普通程度 |











