ヴェッターフーンについて【獣医師執筆監修】犬種辞典・犬図鑑
ヴェッターフーンの特徴について
水場での活躍が出来る犬種です
カワウソなどの水場に住む生き物の猟のために、スピッツ系の犬種とウォータードッグを交配して作出した犬種です。
そのため、泳いだり水で遊ぶことが得意で好きな個体が多いです。
アクティブな一面ももつため、一緒にマリンスポーツや水辺に遊びに行くことで、より絆を深められる可能性があります。
特徴的な被毛を持ちます
ウォータードッグの系統が含まれる犬種です。
水を恐れずに泳げる個体も多く、以前はカワウソ猟などの水場での活躍をしてきました。
そのため、体も泳ぐのに適した独特の機能を持ちます。
カールした特徴的な被毛は空気をたくさん取り込み、断熱性や保温性を持つという特性があります。
ヴェッターフーンの性格について
忠実で愛情深く友好的な性格です
穏やかな犬種です。
信頼関係が築けると飼い主の気持ちを察したり、献身的に接してくれる一面も見られるでしょう。
注意深く心を開いていない相手にはよそよそしく振舞う部分もありますが、特に信頼関係が築けている飼い主には心を開くことができて愛情深く接することのできる犬種です。
愛情深い性格なので、信頼関係が築けると、飼い主が大好きなよきパートナーになるでしょう。
頑固な一面も
一方で頑固な一面も持ち合わせます。
飼い主以外を受け入れず、敵とみなす場合もあります。
穏やかで攻撃性の低い犬種ですが、頑固さや敵対したときの行動の力が強くてトラブルにつながることもあります。
飼い主はコントロールできるように、しつけをきちんと行いましょう。
ヴェッターフーンの飼い方(日常の世話)について
充分な運動をしてあげましょう
穏やかな犬種ですが作業犬として体を動かしていた歴史もあります。
充分な散歩時間を確保し、体を動かす時間を作ってあげてください。
思い切り走ることが好きな犬種のため、ただ歩く散歩だけではなく、思い切り広い場所で走れる時間も作ってあげるとより犬にとっても満足のいく時間となるでしょう。
また、個体の関節の状態などにより、適切な運動量は様々です。
かかりつけの先生と相談しながら適切な運動量を維持するよう心がけましょう。
しつけは充分に行いましょう
攻撃的な犬種ではありませんが、興奮した際に強い力で行動する可能性があります。
その場合、体格が大きいため、周りの人に与えた影響が大きな問題につながってしまう危険性があります。
飼い主が制御できるよう、普段から厳しくしつけをおこないましょう。
また、どんなにやさしい愛犬であっても、社会には体格が大きい犬が怖いと感じてしまう人もいます。
犬が苦手な人のことも配慮しながら生活することが大切です。
ヴェッターフーンの歴史・起源について
オランダ国内で作出された歴史ある猟犬です
ヴェッターフーンの起源は定かではありませんが、1600年頃とされています。
オランダの土着犬を元に、国内で品種改良されたと考えられています。
カワウソ猟のために作出された犬種でしたが、次第にイタチ猟や番犬としても活躍するようになりました。
絶滅の危機に瀕しましたが、愛好家の活動により危機を脱することが出来ました。
血統の管理が厳しく守られる希少な犬種です
ヴェッターフーンはFCIと呼ばれる国際畜犬連盟で認定はされていますが、国外ではほとんど見られない希少な犬種です。
血統も国内で厳しく管理され、守られた犬種と言えるでしょう。
日本でも見られることの無い犬種です。
ヴェッターフーンの気を付けたい病気について
飼育頭数の少なさゆえの未知の部分に注意を
国内だけでなく、世界でも飼育頭数の少ない犬種です。
犬種の体質やかかりやすい病気などの傾向がわかりづらい部分があります。
若齢のうちからこまめに健康診断や健康チェックを定期的に行い、個体の健康状態を把握してあげてください。
何か変化があった場合に相談できる専門家として、信頼できるかかりつけの獣医さんを見つけておくと安心です。
関節の病気に注意
体格が大きく、活発な犬種です。
運動をすることを好む犬種ですが、体格も大きく関節への負担もかかりやすいです。
歩き方や座り方に変化を感じたら受診をしましょう。
また、食欲も旺盛な犬種ですが、肥満は関節への負担をかけます。
後天的な靭帯の異常などにつながる可能性も高いです。
肥満にならぬよう、食事量をコントロールしてあげてください。
ヴェッターフーンの価格相場について
国内ではほとんど流通していない犬種です
国内での飼育頭数は少なく、繁殖を行なっているブリーダーもほとんどいない犬種です。
そのため、ペットショップやブリーダーを探して購入することが難しいことが多いです。
海外での繁殖を行なっているブリーダーとつながりのあるペットショップやブリーダーを通じて海外からの輸入を検討する必要がある可能性が高いです。
海外からの輸入の場合にかかる費用
国内でのブリーダーやペットショップで購入することが難しい場合、海外で繁殖を行なっているブリーダーからの輸入を検討しなければいけません。
その場合、それぞれの国での出入国での手続きや空輸の費用などが生体の価格と併せて必要になります。
また、海外のブリーダーとのやり取りなども含めて代行業者に依頼する場合は手数料も必要になる可能性が高く、高額になるケースも多いです。
獣医師から見たヴェッターフーンを飼う際のアドバイス
飼育頭数が少なく前例があまりない犬種なので健康面でのフォローが必要です
飼育頭数が少なく、犬種の体質の傾向などの前例があまりないため、普段から健康チェックをこまめに行い、変化に気づいたらすぐに相談できる環境であることが、健康に長生きするためにも大切です。
信頼できるかかりつけの動物病院を見つけ、定期的な健康チェックは欠かさず行ないましょう。
若齢のうちから定期的に健康診断に通う習慣を作ると、警戒心の強いアイディの性格でもなれることが出来てストレスになりにくい可能性があります。
肥満に注意しましょう
体も大きく、関節にかかる負担は大きいです。
肥満になると、より関節への負荷は大きくなり、関節疾患になりやすくなったり、元々の状態が悪化する傾向があります。
食事量や質はその個体に合ったものにしましょう。
個体の関節の状態などにより、適切な運動量は様々です。
運動がダイエットに直結するわけではありません。
肥満の状態で過度の運動になると関節などに負担がかかる恐れもあるので、かかりつけの先生と相談しながら適切な運動量を維持するよう心がけましょう。
ヴェッターフーンの飼育チャートについて
犬種ならではの特性をしっかりと理解する必要があるため、初心者向きとはいいづらい犬種です。
猟犬としての適性を強く持った犬種であるため一般的な家庭犬とは異なり、大きなトラブルにつながる危険性があるため、その危険性を十分に理解したうえで飼育する必要があります。
しつけや管理にもたくさんの時間を費やす必要があり、犬との生活に慣れていないと難しい可能性も高いです。
中型・大型犬へのあこがれだけで、知識が不十分なまま飼い始めると、飼育に困難を感じるケースもあります。
飼育するにあたって迎え入れる覚悟が必要な犬種と言えます。
| 初心者 | 1 初心者には非常に飼いづらい |
|---|---|
| しつけ | 1 しつけは非常に難しい |
| お手入れ | 1 お手入れは非常に難しい |
| 気性 | 3 気性はやや荒い |
| 多頭飼育 | 4 多頭飼育のし易さは普通程度 |
| 散歩 | 1 必要な散歩量は非常に多い(2.5~3時間程度) |
| 病気 | 2 病気にはやや弱い |
| 抜け毛 | 3 抜け毛はやや多い |
| 吠え方 | 2 やや吠える |
| におい | 5 臭いは普通程度 |











