エストレラマウンテンドッグについて【獣医師執筆監修】犬種辞典・犬図鑑
エストレラマウンテンドッグの特徴について
ポルトガル原産の狼から羊を守るための護畜犬です。
エストレラマウンテンドッグは、ポルトガル原産の犬種で、羊を狼から守るための護畜犬にするために作り出されました。狼にも勝てるようにより力強く、より大きい犬を目指して改良が加えられました。コートは短くさらりとしたショートコートタイプのものと、長く豊かな毛を持つロングコートタイプのものがいます。
エストレラマウンテンドッグの性格について
飼い主家族に忠実ですが、他者には友好ではありません。
飼い主に忠実であると言えますが、勇猛果敢で警戒心が強いところがあります。家族以外の人間や動物に対して友好性はあまり高くはなく、しっかりとした訓練を行わなければ飼育は難しいとされています。しっかりと訓練が出来ていれば、家族に対して心優しい一面を更に引き出すことが出来ます。
エストレラマウンテンドッグの飼い方(日常の世話)について
しつけをきちんと行いましょう。
友好性はあまり高くなく、しっかりとした訓練を行わなければ飼育は難しいとされています。興奮してしまった際にまわりの犬や人とトラブルにつながる危険性もあります。
体が大きいため、けがをさせてしまう可能性もあるので、好奇心や興奮をコントロールできるよう、普段からしつけをきちんと行う必要があります。
運動量を充分に確保しましょう。
体も大きく、筋肉量の維持が必要な犬種です。
散歩の時間は長めに確保してあげてください。
激しい運動は必要のない犬種です。
軽いジョギングなどを加えた散歩などが理想的です。
体重や関節の状態によって、適切な運動量は異なります。
かかりつけの先生と相談しながら運動量を決めてください。
エストレラマウンテンドッグの歴史・起源について
牧羊犬として飼育され、羊を狼から守る護畜犬でもあります。
エストレラマウンテンドッグは、ポルトガルにて長い間牧羊犬として飼育されていましたが、19世紀頃にポルトガルの貴族に勇敢な性格と容姿の良さを気に入られ、ペット兼番犬としても飼育されるようになりました。
19世紀後半には、牧羊の縮小や2度の世界大戦により、羊飼いに飼育されていたものは絶滅の危機にさらされてしまいました。貴族によって飼育されていたエストレラマウンテンドッグは多くが国外に持ち出されて疎開し、ポルトガル国内の動乱期も生き残ることが出来ました。
現在はポルトガルだけではなく、ヨーロッパやアメリカなどで人気の高い犬種の一つであり、警戒心の高さや実用性などから警察犬や軍用犬としても採用されています。多くの場合は実用犬かショードッグとして飼育されており、ペットとして飼育されることは稀とされています。
エストレラマウンテンドッグの気を付けたい病気について
関節の病気に注意
体格が大きく、関節にかかる負担も大きい犬種です。
また、先天的な股関節形成不全などの疾患が起こりやすいとされています。
歩き方や座り方に変化を感じたら受診をしましょう。
また、食欲も旺盛な犬種ですが、肥満は関節への負担をかけます。
後天的な靭帯の異常などにつながる可能性も高いです。
肥満にならぬよう、食事量をコントロールしてあげてください。
エストレラマウンテンドッグの価格相場について
国内ではほとんど流通していない犬種です
国内での飼育頭数は少なく、繁殖を行なっているブリーダーもほとんどいない犬種です。
そのため、ペットショップやブリーダーを探して購入することが難しいことが多いです。
海外での繁殖を行なっているブリーダーとつながりのあるペットショップやブリーダーを通じて海外からの輸入を検討する必要がある可能性が高いです。
海外からの輸入の場合にかかる費用
国内でのブリーダーやペットショップで購入することが難しい場合、海外で繁殖を行なっているブリーダーからの輸入を検討しなければいけません。
その場合、それぞれの国での出入国での手続きや空輸の費用などが生体の価格と併せて必要になります。
また、海外のブリーダーとのやり取りなども含めて代行業者に依頼する場合は手数料も必要になる可能性が高く、高額になるケースも多いです。
獣医師から見たエストレラマウンテンドッグを飼う際のアドバイス
大型犬種を飼育する充分な準備が必要です
体格が大きいため、飼育に必要なスペースも、かかる医療費も小型犬と比較すると倍以上になります。
日常を普通に過ごすだけでも、体の大きさから、小型犬ではできないような床ずれが、できやすく床材にも配慮するなどの大型犬特有のトラブルも起こり得ます。
飼育することを決める前に大型犬の性質を理解した上で、配慮しながら生活維持をすることが可能なのかなどをしっかりと考えて決める必要があります。
同時に犬と向き合う時間や手間も多くかかる傾向があります。
大型犬種と暮らせる生活なのか充分に考えたうえで迎えてあげてください。
食事の管理をしてあげましょう
股関節形成不全などの先天的な関節の異常も起こりやすいと言われる犬種です。
体格も大きいため、体重を支えるために関節に負担がかかります。
肥満になると、関節に大きな負担をかけてしまう可能性があります。
食事の質や量は個体によって適切なものに調節して与えましょう。
エストレラマウンテンドッグの飼育チャートについて
警戒心が高く、しっかりとしたしつけが出来ないと飼育は難しいと言えます。初心者におすすめできる犬種ではありません。
| 初心者 | 0 初心者には非常に飼いづらい |
|---|---|
| しつけ | 0 しつけは非常に難しい |
| お手入れ | 5 お手入れのし易さは普通程度 |
| 気性 | 2 気性はやや荒い |
| 多頭飼育 | 5 多頭飼育のし易さは普通程度 |
| 散歩 | 2 必要な散歩量はやや多い(2~2.5時間程度) |
| 病気 | 5 病気への強さは普通程度 |
| 抜け毛 | 5 抜け毛の量は普通程度 |
| 吠え方 | 5 吠え方は普通程度 |
| におい | 5 臭いは普通程度 |











