カレリアンベアドッグについて【獣医師執筆監修】犬種辞典・犬図鑑
カレリアンベアドッグの特徴について
フィンランド原産の熊を狩る猟犬です。
カレリアンベアドッグは、日本犬によく似たスピッツタイプの犬種で、フィンランドのカレリア地方原産の猟犬です。
日本にもかつて輸入されたことがあり、北海道で熊退治を行っていました。また、現在もツキノワグマを射殺せずに山へ追い返すためのベアドッグとして繁殖・普及を目指している団体もあるようです。
カレリアンベアドッグの性格について
家族に対しては愛情深いですが、他者には攻撃的な場合があります。
カレリアンベアドッグの性格は、家族には忠実で愛情深いと言えますが、勇敢でプライドが高い一面があります。家族以外の人や犬に対しては警戒心が非常に強く、攻撃的な態度を見せる場合があります。家族に対しては人懐こい一面も見せてくれます。
カレリアンベアドッグの飼い方(日常の世話)について
しつけをきちんと行いましょう。
警戒心が強く、勇敢な犬種です。
興奮してしまった際にまわりの犬や人とトラブルにつながる危険性もあります。
体が大きいため、けがをさせてしまう可能性もあるので、好奇心や興奮をコントロールできるよう、普段からしつけをきちんと行う必要があります。
運動量を充分に確保しましょう。
体も大きく、筋肉量の維持が必要な犬種です。
散歩の時間は長めに確保してあげてください。
激しい運動は必要のない犬種です。
軽いジョギングなどを加えた散歩などが理想的です。
体重や関節の状態によって、適切な運動量は異なります。
かかりつけの先生と相談しながら運動量を決めてください。
カレリアンベアドッグの歴史・起源について
フィンランドとロシアで犬種が分かれました。
カレリア地方はフィンランド独立およびフィンランドとソビエト連邦の戦争によって、2つの国に分断されてしまいました。どちらの国のカレリアンも無計画な異種交配よって純血の犬が大幅に減少してしまいましたが、どちらも愛好家がスタンダード(犬種基準)を作って保護を行ったため、絶滅は免れました。その後、フィンランド側の犬はカレリアンベアドッグのまま保存され、ロシア側の犬は改良が加えられてラッソヨーロピアンライカという別犬種とされました。
1945年に正式なスタンダードが設定され、国際畜犬連盟(FCI)に公認犬種として登録されました。フィンランド以外の北欧各国でも人気があり、実用犬としてだけでなく、ペットやショードッグとしても飼育されています。
カレリアンベアドッグの気を付けたい病気について
関節の病気に注意
体格が大きく、関節にかかる負担も大きい犬種です。
また、先天的な股関節形成不全などの疾患が起こりやすいとされています。
歩き方や座り方に変化を感じたら受診をしましょう。
また、食欲も旺盛な犬種ですが、肥満は関節への負担をかけます。
後天的な靭帯の異常などにつながる可能性も高いです。
肥満にならぬよう、食事量をコントロールしてあげてください。
カレリアンベアドッグの価格相場について
国内ではほとんど流通していない犬種です
日本にもかつて輸入されたことがあり、北海道で熊退治を行ったそうですが、国内での飼育頭数は少ないと言えます。また、繁殖を行なっているブリーダーもほとんどいない犬種です。
そのため、ペットショップやブリーダーを探して購入することが難しいことが多いです。
海外での繁殖を行なっているブリーダーとつながりのあるペットショップやブリーダーを通じて海外からの輸入を検討する必要がある可能性が高いです。
海外からの輸入の場合にかかる費用
国内でのブリーダーやペットショップで購入することが難しい場合、海外で繁殖を行なっているブリーダーからの輸入を検討しなければいけません。
その場合、それぞれの国での出入国での手続きや空輸の費用などが生体の価格と併せて必要になります。
また、海外のブリーダーとのやり取りなども含めて代行業者に依頼する場合は手数料も必要になる可能性が高く、高額になるケースも多いです。
獣医師から見たカレリアンベアドッグを飼う際のアドバイス
大型犬種を飼育する充分な準備が必要です
体格が大きいため、飼育に必要なスペースも、かかる医療費も小型犬と比較すると倍以上になります。
日常を普通に過ごすだけでも、体の大きさから、小型犬ではできないような床ずれが、できやすく床材にも配慮するなどの大型犬特有のトラブルも起こり得ます。
飼育することを決める前に大型犬の性質を理解した上で、配慮しながら生活維持をすることが可能なのかなどをしっかりと考えて決める必要があります。
同時に犬と向き合う時間や手間も多くかかる傾向があります。
大型犬種と暮らせる生活なのか充分に考えたうえで迎えてあげてください。
食事の管理をしてあげましょう
股関節形成不全などの先天的な関節の異常も起こりやすいと言われる犬種です。
体格も大きいため、体重を支えるために関節に負担がかかります。
肥満になると、関節に大きな負担をかけてしまう可能性があります。
食事の質や量は個体によって適切なものに調節して与えましょう。
カレリアンベアドッグの飼育チャートについて
警戒心が強く、攻撃的な一面があります。また、吠えることが多いので、都心部での飼育はかなり難しく、初心者におすすめできる犬種ではありません。
| 初心者 | 0 初心者には非常に飼いづらい |
|---|---|
| しつけ | 2 しつけはやや難しい |
| お手入れ | 5 お手入れのし易さは普通程度 |
| 気性 | 2 気性はやや荒い |
| 多頭飼育 | 5 多頭飼育のし易さは普通程度 |
| 散歩 | 0 必要な散歩量は非常に多い(3時間以上) |
| 病気 | 5 病気への強さは普通程度 |
| 抜け毛 | 5 抜け毛の量は普通程度 |
| 吠え方 | 0 非常に吠える |
| におい | 5 臭いは普通程度 |











