ガスコンサントンジョワについて【獣医師執筆監修】犬種辞典・犬図鑑
ガスコンサントンジョワの特徴について
大きさが様々です
ハウンドドッグがルーツとなったガスコンサントンジョワですが、対象となる獲物によってサイズが数種類存在します。
野うさぎなどの小型の獲物の狩猟で使用されるガスコンサントンジョワは、プチガスコンサントンジョワと呼ばれます。
プチガスコンサントンジョワは体高50~60㎝くらいとされています。
大型の獲物の狩猟で使用されるガスコンサントンジョワはグランガスコンサントンジョワと呼ばれ。体高は60~70㎝くらいとされています。
名前についているプチやグランは、ガスコンサントンジョワの体格ではなく、対象となる獲物の体格を表します。
プチは小型、グランは大型という意味を持ちます。
群れで生活することが得意です
群れで狩猟を行うため、多頭での生活を受け入れやすい傾向があります。
比較的仲間とみなせば群れで一緒に生活することは可能でしょう。
犬たちの群れの中では犬たちのルールがあるため、飼い主さんが采配を振るうのではなく犬たちに任せることも大切です。
飼い主さんの振る舞いによって犬の群れをこわしてしまうこともあります。
多頭飼育をする場合は、その犬の性質を正しく理解する必要があります。
ガスコンサントンジョワの性格について
従順で友好的な性格です
群れとして使役するような特性を活かしてきたアングロフランセドプチベヌリは人や犬と一緒に過ごすことが好きで、いつも活発です。
温和で優しく、いつも陽気で社交的な性格のため、人に対して友好的に接することのできる犬種です。
愛情深く、信頼関係が築けると、家族の一員として良いパートナーとなってくれるでしょう。
警戒心が強い一面も
猟犬として賢さを持つため警戒心が強い一面も持ちます。
穏やかで友好的な犬種ですが、警戒心が強く出る際に攻撃につながる危険性があります。
警戒しているか、威嚇しているか、ただ注目しているかなど、体全体の様子をみて読み取る必要があります。
体格も大きく、警戒心や独立心から攻撃に変わった際に、強い力での攻撃になる可能性が高く、致命的なけがを負わせてしまう危険性があります。
問題につながらないよう、攻撃などにつなげないために、制御できるようにしつけることが大切です。
ガスコンサントンジョワの飼い方(日常の世話)について
しつけをしっかり行いましょう
家庭犬としてよりも猟犬としての素質が強く、強い力を持ちます。
興奮や警戒による噛みつきや飛びつきが周りの犬や人をけがさせてしまったり、大きなトラブルになる可能性があるため、普段からしつけをきちんと行う必要があります。
飼い主さんが制御できるよう、普段から信頼関係を築いておくことも大切です。
飼い主さんだけでは難しい場合は、トレーナーさんや訓練士さんなどプロの方のサポートを受けることをおすすめします。
充分な運動をしてあげましょう
体格も大きく、体力がある犬種です。
室内にずっといることでストレスが溜まる可能性もあります。
充分な散歩時間を確保し、体を動かす時間を作ってあげてください。
また、個体の関節の状態などにより、適切な運動量は様々です。
過度の運動になると関節などに負担がかかる恐れもあるので、かかりつけの先生と相談しながら適切な運動量を維持するよう心がけましょう。
ガスコンサントンジョワの歴史・起源について
フランスで作出された猟犬です
フランスでサントンジョワハウンドと呼ばれる猟犬をもとに作出された犬種です。
種を維持するために、1800年から1900年代にかけて作出されました。
当初は大型のグランガスコンサントンジョワのみが存在しましたが、1900年代半ばになり、獲物の小型化とともに、体格が一回り小さいプチガスコンサントンジョワが多く繁殖されるようになりました。
世界での認知度
家庭犬としてよりも、猟犬として活躍をする犬種です。
フランス国内では猟犬として認知度は高めですが、国外では認知度は低く、希少な犬種と言えるでしょう。
FCIと呼ばれる国際畜犬連盟で犬種として公認を受けている犬種です。
ガスコンサントンジョワの気を付けたい病気について
関節の病気に注意
体格が大きく、体力のある犬種です。
先天的な股関節形成不全などの疾患が起こりやすいとされています。
歩き方や座り方に変化を感じたら受診をしましょう。
また、食欲も旺盛な犬種ですが、肥満は関節への負担をかけます。
後天的な靭帯の異常などにつながる可能性も高いです。
肥満にならぬよう、食事量をコントロールしてあげてください。
垂れ耳に起こりやすい外耳炎に注意しましょう
暑くて湿度の高い夏場は、垂れ耳のせいで耳の中が蒸れてしまい、細菌繁殖などが起こって外耳炎につながる可能性があります。
こまめに耳の中のチェックを行い、汚れが増えたり、匂いが変わるようであれば治療が必要なケースが多いです。
定期的な耳の掃除などのケアも欠かせません。
ガスコンサントンジョワの価格相場について
国内ではほとんど流通していない犬種です
国内での飼育頭数は少なく、繁殖を行なっているブリーダーもほとんどいない犬種です。
そのため、ペットショップやブリーダーを探して購入することが難しいことが多いです。
海外での繁殖を行なっているブリーダーとつながりのあるペットショップやブリーダーを通じて海外からの輸入を検討する必要がある可能性が高いです。
海外からの輸入の場合にかかる費用
国内でのブリーダーやペットショップで購入することが難しい場合、海外で繁殖を行なっているブリーダーからの輸入を検討しなければいけません。
その場合、それぞれの国での出入国での手続きや空輸の費用などが生体の価格と併せて必要になります。
また、海外のブリーダーとのやり取りなども含めて代行業者に依頼する場合は手数料も必要になる可能性が高く、高額になるケースも多いです。
獣医師から見たガスコンサントンジョワを飼う際のアドバイス
食事の管理をしてあげましょう
股関節形成不全などの先天的な関節の異常も起こりやすいと言われる犬種です。
体格も大きいため、体重を支えるために関節に負担がかかります。
運動が好きな犬種であるため、肥満による体を思うように動かせなくなる負担は大きいです。
肥満になると、関節に大きな負担をかけてしまう可能性があります。
食事の質や量は個体によって適切なものに調節して与えましょう。
こまめにお手入れを
垂れ耳が外耳炎につながりやすいビーグルは、早期発見のためにも、こまめなチェックやお手入れが大切です。
短毛でトリミングの要らない犬種ですが、皮膚のしわが多く、皮膚トラブルを予防するためにも家庭での定期的なシャンプーなどのケアが必要です。
スキンシップの一環として、シャンプーや耳掃除をしながら、状態のチェックをすることで病気の早期発見につながります。
ガスコンサントンジョワの飼育チャートについて
運動量の多さや身体能力の高さから、発散のためにもたくさんの運動量を確保してあげる必要のある犬種です。
垂れ耳で皮膚もトラブルを防ぐためのお手入れ時間を確保する必要があり、しつけの面でも信頼関係を築くためには犬種の特性を把握する必要のある犬種であるため、犬と向き合う時間を長くかけなければいけない可能性が高いです。
猟犬としての適性を持つ犬種であるため、家庭犬として迎えることで犬にとっても大きなストレスになることもあるため、犬種の特性を活かした生活をしてあげることが大切です。
家庭犬と離れた部分を目の当たりにして、初心者には難しく感じる場合もあるでしょう。
犬と向き合って、じっくりと信頼関係を築くことや、一緒にスポーツを楽しみたい飼い主さんには適した犬種です。
| 初心者 | 1 初心者には非常に飼いづらい |
|---|---|
| しつけ | 5 しつけのし易さは普通程度 |
| お手入れ | 1 お手入れは非常に難しい |
| 気性 | 8 気性はかなり穏やか |
| 多頭飼育 | 9 多頭飼育は非常にし易い |
| 散歩 | 1 必要な散歩量は非常に多い(2.5~3時間程度) |
| 病気 | 2 病気にはやや弱い |
| 抜け毛 | 3 抜け毛はやや多い |
| 吠え方 | 5 吠え方は普通程度 |
| におい | 1 非常に臭う |











