グリークヘアハウンドについて【獣医師執筆監修】犬種辞典・犬図鑑
グリークヘアハウンドの特徴について
ギリシャ原産で猟犬として活躍する犬種です
グリークヘアハウンドはギリシャ原産の、においで獲物をさがすセントハウンドの一種です。
そのため嗅覚を頼りに獲物を探せるくらい、嗅覚が優れています。
気になるにおいがあると執着しやすい傾向がありますが、かすかなにおいでも気付ける優秀な嗅覚を持っています。
スタミナも豊富で体力もあるため、猟で活躍できる狩猟犬です。
優れた身体能力を持っています
引き締まった力強い体つきからもわかるように、猟犬で活躍できるほどのスピードとスタミナを持ち合わせています。
そのため、体を動かすことが大好きな犬種です。
賢さも併せ持つため、信頼関係を築いてルールを教えれば、家族で一緒に楽しめるスポーツは絆を深められる可能性が高いです。
グリークヘアハウンドの性格について
活発な性格をしています
賢さを持っていますが、外交的で活発な性格をしています。
信頼関係が築けると、よりフレンドリーに接してくれるでしょう。
しかし、活発さゆえに、好奇心が旺盛で、興味を持ったものに対して執着し、全力で行動する可能性もあります。
同居する小動物や、動くものなどへの反応には注意が必要です。
猟犬としてのスイッチが入るタイミングがあります
外交的で明るい性格のグリークヘアハウンドですが、家庭犬よりも猟犬としての特性が強い犬種です。
好奇心があるものや獲物と見なしたものへの執着や、興奮などによりスイッチが入ると全力で追いかけたり、攻撃する可能性があります。
スイッチの入るタイミングを飼い主さんが見定められるようにすることや、飼い主さんが制御できるように普段からしておくことなどがとても大切です。
体格も大きいため、周りの人や他の人を巻き込んでしまうと大きなトラブルにつながる危険性があります。
グリークヘアハウンドが飼い主さんのまわりの環境に適応できるよう、しつけの一環として対策を考えましょう。
グリークヘアハウンドの飼い方(日常の世話)について
しつけをしっかり行いましょう
家庭犬としてよりも猟犬としての素質が強く、強い力を持ちます。
興奮や警戒による噛みつきや飛びつきが周りの犬や人をけがさせてしまったり、大きなトラブルになる可能性があるため、普段からしつけをきちんと行う必要があります。
飼い主さんが制御できるよう、普段から信頼関係を築いておくことも大切です。
充分な運動をしてあげましょう
猟犬として活発に活躍してきた体力がある犬種です。
室内にずっといることでストレスが溜まる可能性もあります。
充分な散歩時間を確保し、体を動かす時間を作ってあげてください。
また、個体の関節の状態などにより、適切な運動量は様々です。
過度の運動になると関節などに負担がかかる恐れもあるので、かかりつけの先生と相談しながら適切な運動量を維持するよう心がけましょう。
長い散歩時間だけでなく、定期的に広い空間で思いっきり走り回るなどの発散も必要な場合もあります。
グリークヘアハウンドの歴史・起源について
猟犬として作出された犬種です
猟犬や犬種の中では比較的珍しい、ギリシャ原産の犬種です。
起源は古く、数千年前からギリシャ後に生息する犬種がルーツになったとされています。
その後貿易などで近隣のギリシャの地域に広まり、匂いを元に狩猟をするセントハウンドとして確立されたと言われています。
犬種としての認知度
世界でも飼育頭数の少ない希少犬種と言えるでしょう。
1996年にFCIと呼ばれる国際畜犬連盟ではギリシア産の初めての犬種として登録されました。
ルーツをも意味する「古代ギリシャの犬」という意味の「ヘレニックハウンド」として登録されていますが、英語圏ではグリークヘアハウンドとしての呼び名の方が良く知られています。
グリークヘアハウンドの気を付けたい病気について
垂れ耳に起こりやすい外耳炎に注意しましょう
暑くて湿度の高い夏場は、垂れ耳のせいで耳の中が蒸れてしまい、細菌繁殖などが起こって外耳炎につながる可能性があります。
こまめに耳の中のチェックを行い、汚れが増えたり、匂いが変わるようであれば治療が必要なケースが多いです。
定期的な耳の掃除などのケアも欠かせません。
飼育頭数の少なさゆえの未知の部分に注意を
国内だけでなく、世界でも飼育頭数の少ない犬種です。
犬種の体質やかかりやすい病気などの傾向がわかりづらい部分があります。
若齢のうちからこまめに健康診断や健康チェックを定期的に行い、個体の健康状態を把握してあげてください。
何か変化があった場合に相談できる専門家として、信頼できるかかりつけの獣医さんを見つけておくと安心です。
グリークヘアハウンドの価格相場について
国内ではほとんど流通していない犬種です
国内での飼育頭数は少なく、繁殖を行なっているブリーダーもほとんどいない犬種です。
そのため、ペットショップやブリーダーを探して購入することが難しいことが多いです。
海外での繁殖を行なっているブリーダーとつながりのあるペットショップやブリーダーを通じて海外からの輸入を検討する必要がある可能性が高いです。
海外からの輸入の場合にかかる費用
国内でのブリーダーやペットショップで購入することが難しい場合、海外で繁殖を行なっているブリーダーからの輸入を検討しなければいけません。
その場合、それぞれの国での出入国での手続きや空輸の費用などが生体の価格と併せて必要になります。
また、海外のブリーダーとのやり取りなども含めて代行業者に依頼する場合は手数料も必要になる可能性が高く、高額になるケースも多いです。
獣医師から見たグリークヘアハウンドを飼う際のアドバイス
食事の管理をしてあげましょう
股関節形成不全などの先天的な関節の異常や胸の深さにより起こる食後の胃拡張胃捻転症候群などに注意が必要な犬種です。
体格も大きいため、体重を支えるために関節に負担がかかります。
運動が好きな犬種であるため、もし肥満になると体を思うように動かせなくなる負担は大きく、普段から早食いの習慣がついていると、肥満だけでなく胃拡張胃捻転症候群につながるリスクなども増加します。
関節への負担や胃拡張胃捻転症候群へのリスク軽減のために食事の質や量は個体によって適切なものに調節して与えましょう。
飼育頭数が少なく前例があまりない犬種なので健康面でのフォローが必要です
飼育頭数が少なく、犬種の体質の傾向などの前例があまりないため、普段から健康チェックをこまめに行い、変化に気づいたらすぐに相談できる環境であることが、健康に長生きするためにも大切です。
信頼できるかかりつけの動物病院を見つけ、定期的な健康チェックは欠かさず行ないましょう。
若齢のうちから定期的に健康診断に通う習慣を作ると、しつけや犬種特有の行動など生活習慣についても専門家に相談できる場ができるため、より安心です。
グリークヘアハウンドの飼育チャートについて
運動量の多さや身体能力の高さから、発散のためにもたくさんの運動量を確保してあげる必要のある犬種です。
同時に体格も大きく、飼育するスペースも確保する必要があり、しつけの面でも信頼関係を築くためには犬種の特性を把握する必要のある犬種であるため、犬と向き合う時間を長くかけなければいけない可能性が高いです。
猟犬としての適性を持つ犬種であるため、家庭犬として迎えることで犬にとっても大きなストレスになることもあるため、犬種の特性を活かした生活をしてあげることが大切です。
家庭犬と離れた部分を目の当たりにして、初心者には難しく感じる場合もあるでしょう。
犬と向き合って、じっくりと信頼関係を築くことや、一緒にスポーツを楽しみたい飼い主さんには適した犬種です。
| 初心者 | 5 初心者には普通程度の飼いやすさ |
|---|---|
| しつけ | 5 しつけのし易さは普通程度 |
| お手入れ | 5 お手入れのし易さは普通程度 |
| 気性 | 5 気性は普通程度 |
| 多頭飼育 | 9 多頭飼育は非常にし易い |
| 散歩 | 1 必要な散歩量は非常に多い(2.5~3時間程度) |
| 病気 | 3 病気にはやや弱い |
| 抜け毛 | 2 抜け毛はやや多い |
| 吠え方 | 1 非常に吠える |
| におい | 5 臭いは普通程度 |











