シマロンドッグについて【獣医師執筆監修】犬種辞典・犬図鑑
シマロンドッグの特徴について
ウルグアイ原産の犬種です
犬種の中でも珍しい南アメリカに位置するウルグアイ原産の犬種です。
移民とともに地域に根付き、一時期は頭数が増加しすぎる傾向があったとされていますが、番犬などとして地元では愛されている犬種です。
シマロン・ウルグアヨとも呼ばれます。
屈強な肉体が特徴的です
被毛はブリンドルと呼ばれる柄が特徴的で、大型で筋肉質な外見が特徴的です。
大型獣の狩猟や護衛の役割を担ってきました。
力強さだけでなく機敏な動きも取れるとされています。
シマロンドッグの性格について
警戒心が強いです
ガードドッグとしても活躍する一面もあるため、警戒心が強く、見知らぬ人やものに対して注意深く接します。
勇敢で決断力もあるので、警戒心や恐怖心が攻撃につながらぬよう注意が必要です。
体も大きく力が強いため、警戒心や恐怖心からとった行動で、周りの人や犬が大きなけがをしてしまい、トラブルにつながる可能性も考えられます。
社会に適応できるよう、早期からしつけることや、けがなどにつながる可能性のある危険なことは絶対に行わないように厳しくしつけるなどの飼い主さんの配慮も必要です。
勇敢で責任感が強いです
どんなことでも勇敢に自分の責任を最後まで遂行しようとする意志を持ち、粘り強く仕事をやり遂げることのできる犬種です。
また、人間の言うことを聞くだけではなく、自分で状況を察知し、判断できる賢さがあります。
使役犬としての仕事だけでなく、家庭でも飼い主さんと信頼関係が築けると、指示を忠実に守れる性質を持っています。
シマロンドッグの飼い方(日常の世話)について
充分な運動をしてあげましょう
体格も大きく、高い運動能力を持つ犬種です。
室内にずっといることでストレスが溜まる可能性もあります。
充分な散歩時間を確保し、体を動かす時間を作ってあげてください。
また、個体の関節の状態などにより、適切な運動量は様々です。
過度の運動になると関節などに負担がかかる恐れもあるので、かかりつけの先生と相談しながら適切な運動量を維持するよう心がけましょう。
シマロンドッグの歴史・起源について
ウルグアイで作出された犬種です
スペインからの移民とともにウルグアイに根付き、増殖した犬種がシマロンドッグです。
増殖しすぎた結果、家畜や人を襲うという事件につながり、政府から犬狩りをせよという指令が出たという説もあります。
現在でもウルグアイにシマロンドッグはなじみが深く、大型獣の狩猟や護衛犬として活躍しています。
犬種としての公認
20世紀に入り、20年近くかけて血統管理を行った結果、1980年代にウルグアイの犬種協会でシマロンドッグは犬種として認定されました。
2000年代になり、FCIと呼ばれる国際畜犬連盟でも犬種として認定されました。
FCIではシマロン・ウルグアヨという名で登録されています。
しかし、国外では飼育頭数も少なく稀少な犬種と言えます。
シマロンドッグの気を付けたい病気について
胃拡張胃捻転症候群に注意
シマロンドッグのように胸が深い犬種は、胃拡張胃捻転症候群に注意が必要です。
食事の際に空気を一緒にたくさん吸い込んだり、食後すぐに激しい運動をした場合などに起こりやすくなるとされています。
手術の必要な病気で、ひどい場合死につながる危険性もあります。
日常的な行動の中で予防を行い、腹部の膨満感や呼吸の異常、行動の変化など見られたらすぐに受診してあげてください。
飼育頭数の少なさゆえの未知の部分に注意を
国内だけでなく、世界でも飼育頭数の少ない犬種です。
犬種の体質やかかりやすい病気などの傾向がわかりづらい部分があります。
若齢のうちからこまめに健康診断や健康チェックを定期的に行い、個体の健康状態を把握してあげてください。
何か変化があった場合に相談できる専門家として、信頼できるかかりつけの獣医さんを見つけておくと安心です。
シマロンドッグの価格相場について
国内ではほとんど流通していない犬種です
国内での飼育頭数は少なく、繁殖を行なっているブリーダーもほとんどいない犬種です。
そのため、ペットショップやブリーダーを探して購入することが難しいことが多いです。
海外での繁殖を行なっているブリーダーとつながりのあるペットショップやブリーダーを通じて海外からの輸入を検討する必要がある可能性が高いです。
また、ペットとして広く飼育されている犬種ではないため、繁殖しているブリーダーも限られている可能性が高いでしょう。
海外からの輸入の場合にかかる費用
国内でのブリーダーやペットショップで購入することが難しい場合、海外で繁殖を行なっているブリーダーからの輸入を検討しなければいけません。
その場合、それぞれの国での出入国での手続きや空輸の費用などが生体の価格と併せて必要になります。
また、海外のブリーダーとのやり取りなども含めて代行業者に依頼する場合は手数料も必要になる可能性が高く、高額になるケースも多いです。
獣医師から見たシマロンドッグを飼う際のアドバイス
大型犬種を飼育する充分な準備が必要です
体格が大きいため、飼育に必要なスペースも、かかる医療費も小型犬と比較すると倍以上になります。
日常を普通に過ごすだけでも、体の大きさから、小型犬ではできないような床ずれが、できやすく床材にも配慮するなどの大型犬特有のトラブルも起こり得ます。
飼育することを決める前に大型犬の性質を理解した上で、配慮しながら生活維持をすることが可能なのかなどをしっかりと考えて決める必要があります。
同時に犬と向き合う時間や手間も多くかかる傾向があります。
大型犬種と暮らせる生活なのか充分に考えたうえで迎えてあげてください。
しつけは充分に行いましょう
攻撃的な犬種ではありませんが、警戒心や恐怖が攻撃に代わってしまう場合もあります。
その場合、大型犬のため、力も強く顎も大きく、けがが大きな問題につながってしまう危険性があります。
飼い主さんが制御できるよう、普段から厳しくしつけをおこないましょう。
また、どんなにやさしい愛犬であっても、社会には大型犬が怖いと感じてしまう人もいます。
犬が苦手な人のことも配慮しながら生活することが大切です。
シマロンドッグの飼育チャートについて
大型犬であるシマロンドッグが充分に生活できるスペースやごはんなどを確保しながら、高い運動能力を持て余さないよう発散させる時間を設けるなど、犬に費やす費用や時間が多く必要な犬種です。
また、しつけも制御できない状態だと、大きなけがを負わせてしまうようなトラブルにつながることもあり得ます。
初めて犬と暮らす場合には気を付けることや、しなければならないことが多く、難しい犬種と言えるでしょう。
しつけなどはトレーナーなどのプロの力を借りながら関係を築くことが必要な場合もあります。
| 初心者 | 1 初心者には非常に飼いづらい |
|---|---|
| しつけ | 1 しつけは非常に難しい |
| お手入れ | 5 お手入れのし易さは普通程度 |
| 気性 | 1 気性は非常に荒い |
| 多頭飼育 | 1 多頭飼育は非常に難しい |
| 散歩 | 1 必要な散歩量は非常に多い(2.5~3時間程度) |
| 病気 | 2 病気にはやや弱い |
| 抜け毛 | 3 抜け毛はやや多い |
| 吠え方 | 1 非常に吠える |
| におい | 3 やや臭う |











