スイスハウンドについて【獣医師執筆監修】犬種辞典・犬図鑑
スイスハウンドの特徴について
毛色のパターンによって4種に分類されています
短い被毛と垂れた耳が特徴的な犬種ですが毛色には何種類かパターンがあります。
黒と白の被毛に眉毛部分のタンと呼ばれる茶色い被毛のあるベルニーズ、黒い被毛がメインで眉毛部分の茶色い被毛のタンがあるジュラ、白地に黒い斑点があるルツェルン、白地と茶色い被毛のシュヴィーツなどが挙げられます。
短い被毛であるためトリミングなどは必要ありませんが、活発な犬種でもあることから、こまめなブラッシングやシャンプーを行なうことで皮膚トラブルを回避できる可能性が高いです。
猟犬として活躍してきた犬種です
原産国のスイスでは猟犬として活躍してきた犬種です。
外見からもわかるように大型でがっしりとした筋肉質な体型をしています。
もともとは群れでウサギなどの動物を狩る犬種でした。
そのため、群れでの生活や、充分な信頼関係が築けた状態であれば飼い主さんのいうことを信頼し従順に従うことのできる犬種です。
ただし、好奇心のあるものに対する執着や、興奮時などの力の強さなどは一般的な家庭犬と比較すると強い可能性が高いです。
犬種の特性を充分に理解したうえで、一緒に生活することが大切です。
スイスハウンドの性格について
温厚で友好的な性格です
使役犬として活躍する犬種であるため、基本的には人や犬と一緒に過ごすことが好きで、穏やかで友好的な性格です。
温和で優しく、いつも陽気で社交的な性格のため、人に対して友好的に接することのできる犬種です。
愛情深く、信頼関係が築けると、家族の一員として良いパートナーとなってくれるでしょう。
猟犬としての適性が高い犬種であるため家庭生活で適応できるようなしつけが必要です
基本的には従順で穏やかな性格ですが、家庭犬としてよりも猟犬としての適性が高い犬種です。
獲物への執着や、興奮するスイッチの入り方や吠え声の大きさなどが一般的な家庭犬よりも程度が大きい可能性が高いです。
日常生活の中でトラブルにつながる危険性も高いため、飼い主さんが制御できるよう犬種の特性をよく理解し、厳しくしつけることが大切です。
犬種としての特性をよく理解したうえで、信頼関係を築くことが大切です。
スイスハウンドの飼い方(日常の世話)について
しつけをしっかり行いましょう
家庭犬としてよりも猟犬としての素質が強く、強い力を持ちます。
穏やかな性格の犬種ではありますが、興奮や警戒による噛みつきや飛びつきが周りの犬や人をけがさせてしまったり、大きなトラブルになる可能性があるため、普段からしつけをきちんと行う必要があります。
飼い主さんが制御できるよう、普段から信頼関係を築いておくことも大切です。
飼い主さんだけでしつけることが難しいと感じたら、トレーナーさんや訓練士さんなど専門家の力も借りられると、心強いです。
充分な運動をしてあげましょう
体格も大きく、体力がある犬種です。
室内にずっといることでストレスが溜まる可能性もあります。
充分な散歩時間を確保し、体を動かす時間を作ってあげてください。
また、個体の関節の状態などにより、適切な運動量は様々です。
過度の運動になると関節などに負担がかかる恐れもあるので、かかりつけの先生と相談しながら適切な運動量を維持するよう心がけましょう。
スイスハウンドの歴史・起源について
スイスが原産国の猟犬です
スイスハウンドの明確な起源ははっきりしていません。
しかし、紀元前1世紀ごろからの現在のスイスの場所にあるローマ人の壁画にスイスハウンドのような犬種が描画されていることから、古くから存在する犬種なのではないかとされています。
群れでウサギなどの小動物の狩りを行なうスイスハウンドですが、その能力の優秀さからも近隣のイタリアやフランスなどの国々へも広まり、それぞれの国で繁栄したハウンドドッグが、またスイスに戻ってきて現在のスイスハウンドとして存在しているとも言われています。
犬種としての確立
古くから存在する犬種だったスイスハウンドですが、犬種としてのスタンダードがきちんと確立されたのは1800年代後半とされています。
当初は細かく分かれていた犬種が統一され、1900年代に入り、現在のスイスハウンドとして犬種が統括されたと言われています。
また、さらに体格に小さいスイスハウンドが産出されたため、体格の大きさにより、本来からの大型のスイスハウンドはラージハウンドと呼ばれることもあります。
スイスハウンドの気を付けたい病気について
関節の病気に注意
体格が大きく、体力のある犬種です。
先天的な股関節形成不全などの疾患が起こりやすいとされています。
歩き方や座り方に変化を感じたら受診をしましょう。
また、食欲も旺盛な犬種ですが、肥満は関節への負担をかけます。
後天的な靭帯の異常などにつながる可能性も高いです。
肥満にならぬよう、食事量をコントロールしてあげてください。
垂れ耳に起こりやすい外耳炎に注意しましょう
暑くて湿度の高い夏場は、垂れ耳のせいで耳の中が蒸れてしまい、細菌繁殖などが起こって外耳炎につながる可能性があります。
こまめに耳の中のチェックを行い、汚れが増えたり、匂いが変わるようであれば治療が必要なケースが多いです。
定期的な耳の掃除などのケアも欠かせません。
スイスハウンドの価格相場について
国内ではほとんど流通していない犬種です
国内での飼育頭数は少なく、繁殖を行なっているブリーダーもほとんどいない犬種です。
そのため、ペットショップやブリーダーを探して購入することが難しいことが多いです。
海外での繁殖を行なっているブリーダーとつながりのあるペットショップやブリーダーを通じて海外からの輸入を検討する必要がある可能性が高いです。
海外からの輸入の場合にかかる費用
国内でのブリーダーやペットショップで購入することが難しい場合、海外で繁殖を行なっているブリーダーからの輸入を検討しなければいけません。
その場合、それぞれの国での出入国での手続きや空輸の費用などが生体の価格と併せて必要になります。
また、海外のブリーダーとのやり取りなども含めて代行業者に依頼する場合は手数料も必要になる可能性が高く、高額になるケースも多いです。
獣医師から見たスイスハウンドを飼う際のアドバイス
食事の管理をしてあげましょう
股関節形成不全などの先天的な関節の異常も起こりやすいと言われる犬種です。
体格も大きいため、体重を支えるために関節に負担がかかります。
活発な犬種のため、肥満によって行動が制限される場合もあり、犬はストレスを感じる場合もあります。
肥満になると、関節に大きな負担をかけてしまう可能性があります。
食事の質や量は個体によって適切なものに調節して与えましょう。
こまめにお手入れを
垂れ耳が外耳炎につながりやすいスイスハウンドは、早期発見のためにも、こまめなチェックやお手入れが大切です。
短毛でトリミングの要らない犬種ですが、活発な犬種であり活動をする際に汚れも付着しやすい為、皮膚トラブルを予防するためにも家庭での定期的なシャンプーなどのケアが必要です。
スキンシップの一環として、シャンプーや耳掃除をしながら、状態のチェックをすることで病気の早期発見につながります。
スイスハウンドの飼育チャートについて
運動量の多さや身体能力の高さから、発散のためにもたくさんの運動量を確保してあげる必要のある犬種です。
同時に体格も大きく、飼育するスペースも確保する必要があり、しつけの面でも信頼関係を築くためには犬種の特性を把握する必要のある犬種であるため、犬と向き合う時間を長くかけなければいけない可能性が高いです。
猟犬としての適性を持つ犬種であるため、家庭犬として迎えることで犬にとっても大きなストレスになることもあるため、犬種の特性を活かした生活をしてあげることが大切です。
家庭犬と離れた部分を目の当たりにして、初心者には難しく感じる場合もあるでしょう。
犬と向き合って、じっくりと信頼関係を築くことや、家庭犬とは異なる猟犬としてより本能的な犬の一面を見てみたい方には適した犬種です。
| 初心者 | 2 初心者にはやや飼いづらい |
|---|---|
| しつけ | 3 しつけはやや難しい |
| お手入れ | 5 お手入れのし易さは普通程度 |
| 気性 | 7 気性はかなり穏やか |
| 多頭飼育 | 5 多頭飼育のし易さは普通程度 |
| 散歩 | 1 必要な散歩量は非常に多い(2.5~3時間程度) |
| 病気 | 2 病気にはやや弱い |
| 抜け毛 | 5 抜け毛の量は普通程度 |
| 吠え方 | 1 非常に吠える |
| におい | 2 やや臭う |











