スウェーディッシュヴァルフントについて【獣医師執筆監修】犬種辞典・犬図鑑
スウェーディッシュヴァルフントの特徴について
スウェーデン原産の牧羊犬です
スウェーデン原産で牧羊犬として活躍してきた犬種です。
使役してきたことは名前にも由来しており、ヴァルフントはスウェーデン犬で「家畜追い犬」という意味を表しています。
牧羊犬としてだけでなく、害獣駆除や番犬としても活躍し、地域で愛される犬種でした。
脚が短く胴の長い体格が特徴的です
牧羊犬ですが、胴が長く足が短い体格が特徴的です。
どちらが祖先かというルーツは明確ではありませんが、ウェルシュコーギーペンブロークとの血縁関係がある犬種とされています。
かわいらしい体型をしていますが、がっちりとしていて筋肉質な個体も多く、体力がある犬種です。
スウェーディッシュヴァルフントの性格について
牧羊犬として使役した犬種であるため忠実です
牧羊犬として人間に使役した犬種であることもあって、しっかりと信頼関係を築けると、飼い主さんへ強い忠誠心を示します。
明るく友好的で愛情深く接することのできる犬種であるため、犬種の特性を理解して信頼関係を築くことや飼い主さんがリーダーシップをとってあげることが大切です。
活動的で遊び好きな犬種でもあるため、飼い主さんと良好な関係を築けると、より良いパートナーとなり得ます。
興奮のスイッチが入ると落ち着かなくなることも
牧羊犬として使役していた歴史からも、動くものを見ると目で追ってしまったり、興奮のスイッチが入って落ち着かなくなってしまうこともあります。
攻撃するつもりはなくても、興奮により噛みついてみるなどの問題行動で飼い主さんや周りの人、動物たちを怪我させてしまうなどのトラブルにつながる危険性も考えられます。
普段から興奮のスイッチが入りやすいものや、興奮のスイッチが入る前に見せる犬からのサインに気付けるようにし、制御できるようしつけることが大切です。
スウェーディッシュヴァルフントの飼い方(日常の世話)について
充分な運動をしてあげましょう
体を動かすことが大好きな犬種です。
発散のためにも充分な散歩時間を確保し、体を動かす時間を作ってあげてください。
思い切り広い場所で遊べる時間も作ってあげるとより良いでしょう。
体を一緒に動かすことで、よりきずなが深まる可能性の高い犬種です。
スキンシップの一環として一緒に運動する時間を設けてあげましょう。
胴が長く足の短い犬種であるため、体重や筋肉のつき方によって適した運動量は異なります。
個体に適した運動の発散をしてあげると、関節への負担の心配も少なく、健康面でも安心です。
しっかり適応できるようにしつけをしてあげましょう
牧羊犬の性質で、動くものが気になったり、執着のあるものはずっと追いかけてしまう性質もあります。
興奮のスイッチが入ると吠えてしまうこともあるでしょう。
体格も大きめなので吠える声も大きいことが多いです。
近隣の家庭とトラブルになってしまうことも考えられます。
生活で困ることの無いよう、コントロールできるよう、しつけることが大切です。
スウェーディッシュヴァルフントの歴史・起源について
古くからの起源をもつ犬種です
スウェーディッシュヴァルフントのルーツは約1000年以上前のヴァイキングの時代による犬種と言われています。
品種改良などにより、名前の由来ともなっている家畜追い犬=牧羊犬としての活躍だけでなく、番犬や害獣駆除などにも使役しながらスウェーデンの人々に愛されてきた犬種です。
第一次世界大戦が終わり、第二次世界大戦までの間に飼育頭数は激減し、絶滅の危機に追い込まれましたが、愛好家たちの活動によって現在のように犬種が保護されています。
犬種としての認知度
スウェーデンでは使役犬として愛されている犬種ですが、世界中の飼育頭数としては少なく、希少な犬種と言えるでしょう。
FCIと呼ばれる国際畜犬連盟での登録もあり、1980年代にはアメリカに渡り、アメリカンケネルクラブでも犬種として公認されました。
スウェーディッシュヴァルフントの気を付けたい病気について
肥満から起こる病気に注意
良く体を動かし、いろいろなものに好奇心旺盛なスウェーディッシュヴァルフントは食事量の管理を行わないと肥満につながる危険があります。
また、胴が長く足の短いという独特の体型であるため、肥満になると、関節への負荷が増えたり、椎間板ヘルニアなどの病気につながる可能性が高くなります。
活発な犬種であるため、思うように動けないことで、負担になってしまう場合もあります。
病気の予防のためにも、犬種本来の生活を送ることができるようにするためにも、食事量の管理、肥満の予防は大切です。
飼育頭数の少なさゆえの未知の部分に注意を
国内だけでなく、世界でも飼育頭数の少ない犬種です。
犬種の体質やかかりやすい病気などの傾向がわかりづらい部分があります。
若齢のうちからこまめに健康診断や健康チェックを定期的に行い、個体の健康状態を把握してあげてください。
何か変化があった場合に相談できる専門家として、信頼できるかかりつけの獣医さんを見つけておくと安心です。
スウェーディッシュヴァルフントの価格相場について
国内ではほとんど流通していない犬種です
国内での飼育頭数は少なく、繁殖を行なっているブリーダーもほとんどいない犬種です。
そのため、ペットショップやブリーダーを探して購入することが難しいことが多いです。
海外での繁殖を行なっているブリーダーとつながりのあるペットショップやブリーダーを通じて海外からの輸入を検討する必要がある可能性が高いです。
海外からの輸入の場合にかかる費用
国内でのブリーダーやペットショップで購入することが難しい場合、海外で繁殖を行なっているブリーダーからの輸入を検討しなければいけません。
その場合、それぞれの国での出入国での手続きや空輸の費用などが生体の価格と併せて必要になります。
また、海外のブリーダーとのやり取りなども含めて代行業者に依頼する場合は手数料も必要になる可能性が高く、高額になるケースも多いです。
獣医師から見たスウェーディッシュヴァルフントを飼う際のアドバイス
徹底的な食事管理の元で肥満を予防しましょう
食欲の旺盛さなどから肥満になりやすい犬種です。
犬の肥満予防は運動だけでは成り立ちません。
食事管理を徹底することで肥満の予防が可能です。
肥満であると、椎間板や四肢の関節などに負担をかけ、思うように運動ができなくなるなど犬種本来の生活ができず、生活の質を下げてしまう恐れがあります。
カロリーのコントロールだけでなく、低脂質など個体に合った食事の質を選びましょう。
飼育頭数が少なく前例があまりない犬種なので健康面でのフォローが必要です
飼育頭数が少なく、犬種の体質の傾向などの前例があまりないため、普段から健康チェックをこまめに行い、変化に気づいたらすぐに相談できる環境であることが、健康に長生きするためにも大切です。
また、近縁であるとされるウェルシュコーギーペンブロークも犬種特有の病気を発症しやすい傾向があるため、飼育頭数が少ないために明らかになっていないだけで、スウェーディッシュヴァルフントはも同様に犬種的に起こりやすい疾患がある可能性もあります。
信頼できるかかりつけの動物病院を見つけ、定期的な健康チェックは欠かさず行ないましょう。
若齢のうちから定期的に健康診断に通う習慣を作ると、しつけや犬種特有の行動など生活習慣についても専門家に相談できる場ができるため、より安心です。
スウェーディッシュヴァルフントの飼育チャートについて
犬種ならではの性質をよく勉強してきちんと理解しながら一緒に生活することが求められます。
散歩、しつけ、健康管理などで犬と向き合う必要がある場面は多いですが、良好な関係が築ければ飼い主さんに対しては従順な姿勢を見せてくれる可能性が高く、愛犬との充実した生活が送れるでしょう。
特に健康管理では、未知の部分が多い犬種でもあるため、家庭だけで行なうことが難しいことも専門家に相談しながら飼育することで飼い主さんの負担を軽減しながら生活を送れる可能性が高いです。
| 初心者 | 2 初心者にはやや飼いづらい |
|---|---|
| しつけ | 2 しつけはやや難しい |
| お手入れ | 3 お手入れはやや難しい |
| 気性 | 7 気性はかなり穏やか |
| 多頭飼育 | 7 多頭飼育はややし易い |
| 散歩 | 1 必要な散歩量は非常に多い(2.5~3時間程度) |
| 病気 | 3 病気にはやや弱い |
| 抜け毛 | 3 抜け毛はやや多い |
| 吠え方 | 1 非常に吠える |
| におい | 3 やや臭う |











