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執筆獣医師:齋藤厚子先生
[記事公開日]  [最終更新日]
[ 目次 ]

オシキャットの特徴について

野生ネコのようなスポット模様が特徴のフレンドリーな猫です。

オシキャットの特徴は、野生ネコを彷彿とさせる美しいスポット模様です。
一見、ヤマネコの様でワイルドな印象を与え、オシキャットという名前もアメリカの森林地帯に生息するネコ科動物「オセロット」に因んでつけられましたが、野生ネコとは異なりとてもフレンドリーです。

体はやや長めで平均的な骨格のセミフォーリンタイプで、中型からやや大きめです。
頭部は丸みのあるくさび型で小さめ、マズルは横幅が広く、顎がしっかりしています。
目はアーモンド型で大きく、やや吊り上がっており、目の色はグリーン系~イエロー、オレンジ系です。
耳も大きく、顔の中心から約45度の角度で開いています。

被毛は短く、柔らかくて滑らかな手触りで光沢があります。
被毛のパターンはヒョウ柄のようなスポッテッドタビーのみで、人工的に作られた唯一の斑点模様です。
被毛の色は比較的豊富で、チョコレート、ブルー、シナモン、ラベンダー、フォーン、タウニー(ブラウン)などを基調とした毛色にスポットが現れます。

オシキャットの性格について

野性的な見た目と異なり人懐こい猫です。

見た目はワイルドなオシキャットですが、性格は極めてフレンドリーで、人間が大好きな猫です。

非常に穏やかで明るい性格をしており、「犬のような猫」といわれる猫の一種で、呼ばれれば嬉しそうに駆け寄り、ボールを投げれば取ってくるような個体も存在します。
また好奇心旺盛で非常に活発です。

飼い主に非常に従順ですが、密にスキンシップをとることを求めるため、長時間の留守番などは少し苦手です。

オシキャットの飼い方(日常の世話)について

被毛のお手入れは容易です。

オシキャットは抜け毛もそれほど多くなく短毛種のため毛玉もできにくいため、被毛のお手入れにそれほど神経質になる必要はありません。

飼い主とのコミュニケーションが好きな猫なので、スキンシップの一環としてブラッシングしてあげると良いでしょう。

オシキャットの歴史・起源について

人工的に生み出されたスポット模様の猫です。

オシキャットは野生のネコ科動物のような見事なスポット模様を持ちますが、ベンガルのような野生の血は混ざっておらず、生粋のイエネコ系統です。

1960年代、アメリカのブリーダーがアビシニアン色のポイントを持つシャムを生み出そうとアビシニアンとサイアミーズを交配させたところ、1匹だけスポット模様を持つ猫が生まれました。
この猫はブリーダーが期待していた模様ではなかったため、ペットとして他の愛好家に譲られましたが、猫のスポット模様について研究していた遺伝子学者の耳に入ります。

やがて、スポット模様のある猫を生み出すために同様にアビシニアンとサイアミーズを掛け合わせ、さらにその子孫にアメリカンショートヘアを掛け合わせることで、オシキャットを誕生させることに成功しました。

ベンガルやエジプシャンマウのように祖先から受け継がれたスポット模様とは異なり、完全に人為的に作成されたスポット模様を持つのはオシキャットだけです。

オシキャットの気を付けたい病気について

品種特有の好発疾患はありません。

オシキャットには遺伝性の疾患などは報告されていません。
一般的に丈夫な猫とされており、健康面のケアは比較的しやすい猫です。

しかし、ネコが一般的にかかりやすいとされている下部尿路疾患や高齢期の慢性腎臓病などには同様に注意が必要です。

下部尿路疾患に気を付けましょう。

下部尿路疾患では頻尿、血尿、排尿痛、トイレに入っても尿が出ないなどといった症状がみられ、結石や結晶によって尿路閉塞を起こすと尿毒症から命に関わることもあります。
排尿状態に異常がみられたらすぐに病院を受診しましょう。

特に飲水量が減る秋口から冬の発症が多く、尿道が細く長いオスの方が尿道閉塞のリスクが高いとされています。

十分に水分摂取させることや尿石症対応フードなどを与えることが発症予防に役立ちます。

中高齢期には慢性腎臓病に注意が必要です。

猫は加齢に伴って慢性腎臓病を多く発症します。
慢性腎臓病では症状として多飲多尿が顕著にみられるようになります。
進行とともに食欲不振や元気の低下、嘔吐、下痢、貧血なども起こり、重症化すると尿毒症によって命を落としてしまうことがあります。

腎臓病は早期発見・早期治療が非常に重要な病気ですので、健康診断として定期的に尿検査・血液検査を受けるようにし、早い段階から進行を抑制する治療を始められるように努めましょう。

オシキャットの価格相場について

ペットショップでは近年あまり見かけなくなりました。

オシキャットの価格は20~30万円前後です。
月齢やどこで購入するか、毛色などによっても価格は変動しますが、ペットショップではあまり見かけなくなりました。
オシキャットを迎えたい、という場合にはブリーダーから購入することが多くなりそうです。

獣医師から見たオシキャットを飼う際のアドバイス

長時間の留守番はあまり得意ではありません。

オシキャットは非常に甘えん坊で、飼い主さんとの濃密なコミュニケーションを求める猫です。
そのため、猫との時間を多くとれる飼い主さん向きです。

逆に留守がちな飼い主さんの場合は寂しさからストレスがたまることもあるようです。
その場合には遊び相手になるような比較的おっとりした猫などとの多頭飼育を検討するのもいいかもしれません。

寒さにはあまり強くありません。

オシキャットは丈夫な猫ですが、寒さがあまり得意ではありません。
寒くなる地域では冬場は寒さ対策をしっかりしてあげましょう。

エアコンなどで室温管理に気を付け、状況に応じてペット用のヒーターマットなどを活用すると良いでしょう。

オシキャットの飼育チャートについて

甘えん坊で陽気な性格と丈夫な体を持つため、初めて猫を飼う飼い主さんも飼いやすい猫です。
猫と一緒にいる時間を長く確保できる飼い主さん向きです。

初心者  8 初心者でもかなり飼いやすい
しつけ  10 しつけは非常に簡単
お手入れ  10 お手入れは非常に楽
気性  9 気性は非常に穏やか
多頭飼育  8 多頭飼育はややし易い
運動量  8 運動量はやや少ない
病気  9 病気には非常に強い
抜け毛  9 抜け毛は非常に少ない
鳴き方  7 あまり鳴かない
におい  8 あまり臭いがない
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