ボーダーコリーの特徴について
高い身体能力と頭の良さを持つ犬種
アジリティーやディスクなどのドッグスポーツで活躍するのをよく見かける通り、高い身体能力と知性を持ちます。
体力もあるのでたくさんの運動が必要ですが、高い知能を持つので、教えてあげれば一緒にスポーツも楽しめる犬種です。
しなやかなで筋肉質な体
スマートでしなやかですが、筋肉質な体つきをしています。
体力があり運動が好きな個体も多いので、運動すればするほど筋肉も鍛えやすいでしょう。
柔軟性もあるので、空中で体をひねってディスクをキャッチしたり、障害物を通り抜けることも得意なことが多いです。
メスも筋肉質な犬種ですが、比較するとオスの方ががっしりとして筋肉量が多い傾向があります。
ボーダーコリーの性格について
牧羊犬として使役する犬種なこともあって忠実です
牧羊犬として人間に使役する犬種であることもあって、しっかりと信頼関係を築けると、飼い主さんへ強い忠誠心を示します。
高い知能を持つので、甘やかすだけではなく、きちんとしつけをして、家庭環境に適応できるようにしてあげることが大切です。
牧羊犬としての使役に適した注意深さや聡明さ
トナカイ用の牧羊犬として持ち込まれた歴史を持つボーダーコリーは、牧畜をまとめることを仕事としていて、そのために欠かせない注意深さや聡明さなどを兼ね備えているとされています。
観察力も優れているため、飼い主さんのことや周りの環境もよく見ています。
気になる音やものがある場合は、飼い主さんよりもいち早く気付くことがあるほどです。
ボーダーコリーの飼い方(日常の世話)について
上手な発散の方法を考えてあげましょう
体力も知能も兼ね備えているパワフルなボーダーコリーは、小型犬のように室内で過ごすだけでは発散が不充分で、ストレスが溜まってしまったり、いたずらをしてしまう場合があります。
充分な運動時間を取ってあげたり、一緒に遊ぶ時間を作ることが必要です。
体を動かすだけではなく、頭を使う知育玩具を用いた遊びも、知能の高いボーダーコリーは得意です。
しっかり適応できるようにしつけをしてあげましょう
知能の高いボーダーコリーは、注意深く、状況をよく観察しています。
ボーダーコリーが混乱してしまわぬよう、毅然とした態度で、一貫したしつけをしてあげることが大切です。
また、牧羊犬の性質で、動くものが気になったり、追いかけてしまう性質もあります。
生活で困ることの無いよう、コントロールできるよう、しつけることが大切です。
ボーダーコリーの歴史・起源について
牧羊犬として使役した歴史
祖先犬は、イギリスに持ち込まれたトナカイ用の牧畜犬だったといわれています。
その後、身体能力など、作業能力を上げるためにコリーと交配を行って、現在のボーダーコリーに近い形になりました。
イギリスの牧羊犬の中でももっとも作業能力が高いとされています。
公認の犬種としては歴史がまだ浅いです
牧羊犬としての活躍をしてきたボーダーコリーでしたが、犬種名や犬種として認められたのは1900年代になってからでした。
原産国のイギリスでは犬種として公認されたのは1900年代後半だとされています。
ボーダーコリーの気を付けたい病気について
犬種特有の病気もいくつかあるため注意が必要です
コリーによくある視力の異常である、コリーアイ異常と呼ばれる病気があります。
失明に至る可能性もあるため、早期発見する必要があり、日常生活で、視力の変化などにも注意が必要です。
また、セロイドリポフスチン症とよばれる、運動障害や視力障害につながる遺伝性の病気もボーダーコリーに多いとされています。
行動の変化などにも気を付けることが早期発見につながります。
運動器系の病気にも注意しましょう
先天的に股関節の変形が起こっている股関節形成不全や、肘の関節が上手く形成されない肘関節形成不全などの先天的な病気が起こり得ます。
運動時の違和感や、運動による負担が生じる可能性が高いです。
運動能力が高く、活発な犬種であるため、激しい動きにより悪化させてしまうことも考えられます。
普段から、歩き方、座り方などで早期に変化を発見し、検査などで異常を特定することが大切です。
ボーダーコリーの価格相場について
30~40万円であることが多いです。
中型犬であることもあって、価格相場は小型犬と比較すると少し高くなる傾向があります。
様々なカラーの子がいるため、カラーや、顔つき、体系などによっても価格は異なります。
ペットショップよりもブリーダーからの購入の方が一般的
中型犬であり、人気犬種の小型犬と異なり、ペットショップでよく見かける犬種ではありません。
色々な個体を見て、迎える子を決めたい場合は、ブリーダーから購入する方が選択肢が豊富です。
獣医師から見たボーダーコリーを飼う際のアドバイス
きちんとボーダーコリーと向き合える飼い主であるべき
発散のために一緒に何かをする時間を確保したり、環境に適応できるようしつけをしっかり行ったりするためには、愛犬であるボーダーコリーに向き合う時間を多く作れる飼い主である必要があります。
一緒に生活するためには、覚悟も家族の協力も必要となる場合が多いです。
迎える前に、自分の環境で本当に飼育できるのか、家族の協力が得られるのか、よく考えてみてください。
遺伝的な病気も多い犬種なので健康面でのフォローが必要です
ボーダーコリー特有の病気や、先天的な病気も多い犬種であるため、普段から健康チェックをこまめに行い、変化に気づいたらすぐに相談できる環境であることが、健康に長生きするためにも大切です。
信頼できるかかりつけの動物病院を見つけ、定期的な健康チェックは欠かさず行ないましょう。
また、運動量の多さから、運動器系のトラブルにも直面しやすい可能性もあります。
歩行の様子などの行動の変化にもいち早く気付けるように、普段から注意して観察できると安心です。
ボーダーコリーの飼育チャートについて
体力の発散や、トップクラスの頭脳を持つためのしつけの困難さなどの大変な点もあるかもしれませんが、信頼関係を築ければ、アクティブな犬との生活を理想とする飼い主さんは満足できる犬種です。
トレーナーなどの専門家のサポートを得ながら飼育することで、初心者でもトラブルを少なく生活することが可能です。
初心者 | 5 初心者には普通程度の飼いやすさ |
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しつけ | 5 しつけのし易さは普通程度 |
お手入れ | 8 お手入れはかなり楽 |
気性 | 5 気性は普通程度 |
多頭飼育 | 8 多頭飼育はややし易い |
散歩 | 0 必要な散歩量は非常に多い(3時間以上) |
病気 | 5 病気への強さは普通程度 |
抜け毛 | 5 抜け毛の量は普通程度 |
吠え方 | 0 非常に吠える |
におい | 5 臭いは普通程度 |