シェットランドシープドッグの特徴について
牧羊犬として活躍していた中型犬
イギリスで牧羊犬として活躍していた歴史があり、頭と体を上手に使って作業をすることが得意です。
体力もあってとても活発です。
体を使った発散だけでなく、知育玩具を用いた頭を使う発散などを行っても、飼い主さんと一緒に楽しめるでしょう。
優雅な長毛
体を覆う優雅な長毛が特徴的です。
しかし、毛量が多く豊かな長毛は、夏場はより体を熱くしてしまったり、毛玉になって皮膚トラブルや活動する際に違和感を感じるなどの負担になってしまう危険性もあります。
こまめなケアが必要です。
シェットランドシープドッグの性格について
知的で友好的
牧羊犬として活躍していた歴史もあり、とても知的で明るく活発です。
使役犬として人のために働いていたこともあるため、愛情深く友好的であるため、上手に信頼関係を築けるととても良いパートナーになるでしょう。
牧羊犬としての注意深さ
本来、神経質な性格ではない個体が多いですが、牧羊犬として働いていた頃からの注意深さを持っています。
何か小さな音などでも、気になると反応してしまう場合もあるので、しつけの一環として、飼い主さんへ注意を向かせる、興奮のスイッチを入れないなどを習慣づけておくことが、日常生活でのトラブルの予防にも繋がります。
シェットランドシープドッグの飼い方(日常の世話)について
熱中症には注意しましょう
豊かな被毛を持ち、暑さには弱い犬種です。
夏場の熱中症には注意しましょう。
中型犬なので外で飼育する家庭もあるかもしれませんが、熱い夏場は室内での飼育やエアコンでの充分な室温の管理を行ってあげてください。
こまめなお手入れを
毛量が多く長い被毛はとても優雅ですが、トラブルの原因にもなります。
毛玉になると皮膚トラブルの原因になり、関節付近などは動きづらくなるため、活発なシェットランドシープドッグにとって負担になる可能性が高いです。
家庭での定期的なシャンプーや、こまめなブラッシングを心がけましょう。
シェットランドシープドッグの歴史・起源について
イギリス最北端の地での牧羊犬としての導入がルーツです
イギリス最北端の地域での改良がシェットランドシープドックの始まりです。
ボーダーコリーの祖先や、ラフ・コリー、サモエドなどの血を混ぜて交配することで、小型に改良して牧羊犬として活躍できる犬を作ったとされています。
牧羊犬としての歴史は古いです
スコットランドの牧羊犬の歴史に匹敵するくらい、シェットランドシープドッグの牧羊犬としての歴史は古いです。
19世紀の終わりごろにイギリスに紹介され、1900年初期に正式に登録したとされています。
シェットランドシープドッグの気を付けたい病気について
遺伝的な要素のある疾患に注意
シェットランドシープドッグにはコリーの血が入っているため、コリー種によく多い、コリーアイと呼ばれる眼の病気になる可能性が高いと言われています。
この病気は網膜剥離などの眼の異常を起こし、視力の変化が起こる危険性があるので、
注意が必要です。
他にも、てんかんや甲状腺機能低下症も注意が必要とされています。
運動器のトラブルに注意しましょう
もともと、股関節形成不全や膝蓋骨脱臼などの先天的な要素のある病気にも注意が必要です。
活発な犬種であるため、体重増加や負荷のかけ方によっては関節などの運動器のトラブルにつながる可能性もあります。
関節への負荷の軽減のための環境づくりや体型維持、運動する程度の調整などをしてトラブルを予防しましょう。
シェットランドシープドッグの価格相場について
30万円から40万円くらいの価格になります
人気の小型犬種に比べると、ペットショップで偶然出会える可能性は低いかもしれません。
シェットランドシープドッグを専門に繁殖するブリーダーからお迎えする方が、迎える子の選択肢は広がります。
中型犬であるため、小型犬と比較すると少し価格は高めになります。
血統や珍しい毛色の場合は価格も高くなる可能性があります
ドッグショーでチャンピオンになった個体や容姿が理想的な体型の個体が両親のいずれか、もしくは両方の場合は子犬の価格も高くなる傾向があります。
また、シェットランドシープドッグのカラーリングは様々ですが、珍しい毛色の場合、価格が高い可能性が高いです。
獣医師から見たシェットランドシープドッグを飼う際のアドバイス
豊かな被毛のケアを充分に
被毛の豊さゆえに、夏場は暑さを体に蓄えやすくなったり、皮膚トラブルの原因になることもあります。
夏場の毛量調節を含め、こまめな皮膚チェックやブラッシングなど、被毛のケアをしてあげてください。
被毛の多さもあるので、過ごす場所は特に夏場は涼しく快適に過ごせるよう調節してあげましょう。
毛色特有の病気に注意
シェットランドシープドッグは毛色のカラーバリエーションもあります。
珍しい毛色は目を引きがちですが、カラーダイリューション遺伝子と呼ばれる珍しい毛色に含まれる遺伝子によって起こる病気があるため注意が必要です。
全ての子に起こるわけではありませんが、可能性があることを知ったうえで迎える必要があります。
シェットランドシープドッグの飼育チャートについて
被毛が豊かで見た目も美しいシェットランドシープドッグですが、こまめなブラッシングやシャンプーなどの家庭でのお手入れが必要なため、慣れるまでが大変かもしれません。
明るく知的で、友好的な性格のため、きちんとしつけを行なうことで、しっかりと信頼関係を築けるでしょう。
初心者 | 3 初心者にはやや飼いづらい |
---|---|
しつけ | 5 しつけのし易さは普通程度 |
お手入れ | 2 お手入れはやや難しい |
気性 | 3 気性はやや荒い |
多頭飼育 | 5 多頭飼育のし易さは普通程度 |
散歩 | 3 必要な散歩量はやや多い(1.5~2時間程度) |
病気 | 5 病気への強さは普通程度 |
抜け毛 | 3 抜け毛はやや多い |
吠え方 | 5 吠え方は普通程度 |
におい | 5 臭いは普通程度 |