アメリカンコッカースパニエルの特徴について
鳥猟犬としての活躍の歴史があるがっしり体型です
鳥猟犬として活躍した歴史もあり、中型ですが、がっしりとした筋肉質な体形をしています。
優雅な長毛に覆われているためわかりにくいですが、柔軟でバランスの取れた筋肉が備わっています。
そのためにスピードや持久力も長けているとされています。
愛玩犬としてもかわいがられています
愛現用のスパニエルは、猟犬のタイプとは異なり、マズル部分が太く短いタイプで、このタイプのスパニエルと猟犬タイプのスパニエルを交配したものが、現在のアメリカン・コッカー・スパニエルの原型と言われています。
人懐こい性格で、愛玩犬としても適しています。
アメリカンコッカースパニエルの性格について
明るく人懐こい性格です
愛玩犬として長く人と生活してきたこともあって、明るく人懐こいです。
友好的で賢さもあるため、きちんとしつけると良い関係性が築けるでしょう。
甘えん坊な一面も
個体差はありますが、物おじせず、どんな人にでもフレンドリーに接することのできる犬種です。
しっかりと信頼関係を築けると、飼い主さん大好きな甘えん坊の子になるかもしれません。
優しい愛情深い性格をしていますが、スパニエルの中には急に攻撃性を示す子もいます。
飼い主さんたちとの生活に問題が起こらないよう、きちんとしつけは行いましょう。
アメリカンコッカースパニエルの飼い方(日常の世話)について
お手入れはこまめに
優雅な被毛が特徴的です。
垂れた耳も愛らしいですが、夏場の暑い時期や、冬場の乾燥などで、皮脂の分泌のコントロールがしづらくなったり、雑菌が繁殖してトラブルの原因になることもあります。
皮膚や耳、目周りの汚れの除去などのお手入れはこまめに行ってあげてください。
皮膚トラブルが起こった際の早期発見にもつながります。
中型犬の中では小柄ですが、筋肉質です
被毛に覆われて見づらいですが、小柄な体格でもしっかりと筋肉がついています。
体力もあるので、一緒にスポーツを楽しんでも良いでしょう。
知的でもあるので、フリスビーやボールスポーツも教えたら覚えてくれる可能性が高いです。
アメリカンコッカースパニエルの歴史・起源について
移民とともにアメリカの地へ
猟犬として活躍していたコッカースパニエルとともに、愛玩用としてかわいがられていたタイプの違うコッカースパニエルが移民とアメリカにやってきたのが始まりとされています。
アメリカでは交配をして改良を重ね、現在の愛玩犬としてのアメリカンコッカースパニエルが誕生しました。
イングリッシュコッカースパニエルとの違い
もともとヨーロッパで猟のときに活躍していたのがイングリッシュコッカースパニエルです。
イングリッシュコッカースパニエルよりもマズルが太く、愛玩用として改良されたのがアメリカンコッカースパニエルです。
以前はイングリッシュコッカースパニエルとアメリカンコッカースパニエルが共にスパニエルとして分類されていたことがありましたが、1930年代にアメリカンコッカースパニエルとして、正式に登録されました。
アメリカンコッカースパニエルの気を付けたい病気について
皮膚や耳のトラブルに注意
脂分泌のバランスの不調や細菌の繫殖などにより、皮膚炎につながることがあります。
個体によって皮膚の性質は異なりますが、適したシャンプーやイヤークリーナーでこまめにケアをしてあげてください。
トラブルの早期発見にもつながります。
コッカースパニエルに多い脂分泌のトラブルの際は、体臭の脂っぽい変化などもサインであることがあります。
臭いや触感などの変化も気を付けると、異常を早期発見しやすいです。
犬種特有の病気に注意が必要です
コッカースパニエルは遺伝的にも緑内障や白内障になる要素の強い犬種と言われています。
若齢のうちから変化が見られる可能性もあるので、注意が必要です。
また、これらの病気は視力にも変化が起こる可能性も高いです。
眼の状態の変化だけでなく、視力の変化についても早期に発見できるよう、行動も注意して観察しておくと安心です。
アメリカンコッカースパニエルの価格相場について
30万円から40万円くらいの価格になります
中型犬であるため、小型犬と比較すると少し価格は高めになります。
最近ではペットショップで見かけることもありますが、専門のブリーダーさんからお迎えすることで、色々な子と出会える可能性は高くなるでしょう。
毛色や顔つき、体系などで価格も変わります。
血統によっては価格も高くなる可能性があります
ドッグショーでチャンピオンになった個体を両親に持つ場合は価格が高くなる傾向があります。
骨格や毛並みなどで賞の獲得などは判断される傾向があります。
理想の骨格や毛質などがある場合は、チャンピオンである両親がいるブリーダーに問い合わせることで、自分の理想の子に出会える可能性が高いです。
獣医師から見たアメリカンコッカースパニエルを飼う際のアドバイス
こまめなケアを欠かさず
優雅な被毛をもちますが、夏場は暑さを体に蓄えやすくなったり、皮膚トラブルの原因になることもあります。
デザインカットも外見の優雅さのためには大切ですが夏場の毛量調節を含め、毛玉の予防などのために、定期的なトリミングが必要です。
皮脂の分泌バランスの崩れなどで皮膚トラブルにつながることもあるので、個体に適したシャンプーでこまめな皮膚ケアを行うことをおすすめします。
性格の特徴を活かした発散をしてあげましょう
小柄な中型犬ですが、筋肉質で体を動かすことを好む個体が多いです。
合わせて、いろいろなことを覚える賢さや友好的で愛情深い特徴も持っています。
フライングディスクなどのドッグスポーツを教えて飼い主さんと一緒に楽しみながら発散することで絆もより一層深まるかもしれません。
アメリカンコッカースパニエルの飼育チャートについて
性格は明るく友好的なので、信頼関係も築きやすく、愛犬との楽しい生活を送れるでしょう。
個体によっては攻撃性を持つ子もいるため、性格に合わせたしつけをしてあげてください。
皮脂の分泌や、被毛のケアなど、お手入れに慣れるまでは大変かもしれませんが、信頼できるトリミングサロンなどを見つけて協力してもらうことで、飼い主さんの負担も減らせる可能性が高いです。
初心者 | 5 初心者には普通程度の飼いやすさ |
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しつけ | 5 しつけのし易さは普通程度 |
お手入れ | 2 お手入れはやや難しい |
気性 | 5 気性は普通程度 |
多頭飼育 | 5 多頭飼育のし易さは普通程度 |
散歩 | 5 必要な散歩量は普通程度(30分~1時間程度) |
病気 | 5 病気への強さは普通程度 |
抜け毛 | 3 抜け毛はやや多い |
吠え方 | 5 吠え方は普通程度 |
におい | 2 やや臭う |