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監修: 葛野 宗 獣医師
[記事公開日]  [最終更新日]
[ 目次 ]

ポメラニアンの特徴について

ライオンのようなたてがみと勇敢な性格を持ち合わせています。

顔の周りにライオンのようなたてがみ状の被毛が見られる小型犬で、コンパニオンドッグとして世界中で人気があります。
生後3か月頃になってお家に来れる時期になると、被毛がふわふわでクマのぬいぐるみのようにとても可愛く、生後6か月頃になると徐々に美しい被毛に変化してきます。

体高は18~22cm、体重は1.5~3kgとされています。
頭はV字型で、広い額はやや突き出ています。マズルは短めで先が尖った形状で、眼はアーモンド型になります。耳は小さな三角形で直立しています。やわらかく豊富な下毛と放射状の長毛のダブルコートで、首周辺はたてがみ状、しっぽと四肢のうしろには飾り毛が生えています。しっぽはかなり高い位置から生えていて、背中に向かって軽くカールしています。しっぽも綿状の被毛に覆われているため、ボンボンを背中に背負っているように見えます。被毛に隠れて体のラインが見えにくい犬種ですが、全身が程よく引き締まった体つきをしています。

ポメラニアンの性格について

勇敢で明るい性格です。

かわいらしい外見に似合わず、勇敢な性格の持ち主です。不審な人物や物音に対して吠えて家族に知らせてくれる小さな番犬として活躍してくれるでしょう。また、とても明るく元気に遊び回るのが人気の理由の一つと言えます。クリクリした期待に満ちあふれた瞳で飼い主さんを見つめてくれるでしょう。

警戒心がとても強いので、小さな物音にも反応して激しく吠え、飼い主に危険を知らせようとします。そのため、番犬としては優秀かもしれませんが、しつけをしっかりしないと誰にでも吠えるようになってしまいます。

ポメラニアンの飼い方(日常の世話)について

丁寧なブラッシングを心がけましょう。

ポメラニアンの被毛は細く、強いブラッシングをすると被毛がちぎれてしまうことがあります。美しい被毛を維持するためのブラッシングは丁寧にやさしくおこないましょう。放っておくと被毛がもつれてしまい、毛玉の原因にもなるため、毎日のブラッシングがおすすめです。

ダブルコートの豊富な被毛ですので、寒さには強い犬種であると言えます。一方で、暑さは苦手な犬種ですので、夏場はエアコンをしっかり効かせて快適に過ごさせてあげましょう。夏場にサマーカットをする飼い主様もいらっしゃいますが、カットをした後に被毛が生えてこなくなる場合もあるため注意が必要です。

ポメラニアンの歴史・起源について

ソリ犬であるサモエドが祖先です。

北方スピッツ系のソリ犬であるサモエドを祖先に持ち、外敵から羊を守る役割を担っていました。その後、ドイツのポメラニア地方で小型化され、現在の形に近づいたとされています。

18世紀にイギリスのヴィクトリア女王が飼い始めたことで、イギリスで大人気の犬種となりました。
また、18世紀に活躍したイギリスの画家トマス・ゲインズバラが描いた絵画に、飼い主を従順な眼差しで見つめる犬が描かれています。外見はスピッツに似ていますが、この犬がポメラニアンの祖先ではないかと言われています。
19世紀に小型犬が流行したことでさらに小さく改良され、アメリカに渡って家庭犬として人気が出たため小型化に拍車がかかったと言われています。

ポメラニアンの気を付けたい病気について

骨が弱いことなどに注意しましょう。

ポメラニアンは骨が強くない犬種であると言えます。ちょっとした段差から飛び降りただけで骨折してしまうことがありますので、注意が必要です。
また、顎が小さいことから歯の疾患に罹りやすいと言えます。比較的若いうちから歯が抜け落ちてしまうこともあるため、定期的な歯のケアは必要です。

・歯周病
歯周病とは、歯周組織が破壊、吸収されることで歯を失う進行性の炎症性疾患です。その発症要因は、歯垢中の歯周病原細菌であるとされています。
歯周病が悪化すると歯を支持する骨の吸収が進み、歯肉の退縮や歯の動揺が認められるようになり、口腔鼻腔瘻や顎骨骨折などの重篤な続発症を引き起こしたり、血行性や免疫反応を介して遠隔器官(腎臓、心臓、肝臓)に影響を及ぼすことがあります。
歯周病に見られる症状は、口臭、歯垢歯石の付着、歯の動揺、歯の脱落、硬いものを食べづらくなる、出血、疼痛、くしゃみ、鼻汁、などが挙げられます。

・膝蓋骨内方脱臼
膝のお皿である膝蓋骨が正しい位置からずれてしまう疾患です。パテラと呼ばれることがあります。後肢を挙上する、触ると嫌がる、後肢を引きずって歩くなどの症状が見られます。

・流涙症
流涙症とは、痛みを伴わずに涙が流れ出ている状態のことを言います。そのため、角膜疾患やぶどう膜炎などの痛みを伴う疾患とは区別しなくてはなりません。流涙症には、涙液産生量の増加、涙液排泄経路の異常、眼表面への涙液保持能の低下、の3つのパターンがあります。

・気管虚脱
気管虚脱とは、気管軟骨が弱くなってしまうことと気管筋が伸びてしまうことで気管の機能が低下してしまう疾患です。気管虚脱は、非常によく見られる呼吸器疾患の1つです。

・僧帽弁閉鎖不全症
犬で最も多い心臓病であり、左心室と左心房の間にある僧帽弁がきちんと閉まらなくなる疾患です。僧帽弁の機能不全により全身の血流低下と心負担増大を招き、様々な症状を引き起こします。
すぐ疲れる、散歩にいきたがらない、咳が出やすい、呼吸が浅く速い、チアノーゼ、咳をしたあと気絶する、ふらつく、突然元気がなくなり倒れ込むなどの症状が見られるときは、僧帽弁閉鎖不全や他の心臓病の疑いがあります。

・レッグペルテス病
大腿骨頭無菌壊死とよばれる疾患です。大腿骨(後肢の骨)の身体側の先端である大腿骨頭が病源体などの感染によらず無菌的に壊死します。若齢の小型犬でよくみられる疾患であり、片側性の徐々に進行する痛み・肢の挙上などの症状がみられます。まれに両側性に見られることもあります。治療に対する反応性は良いですが、壊死した大腿骨頭を除去するために外科的な処置を行う可能性が高い疾患です。

ポメラニアンの価格相場について

40万円前後になります。

被毛のカラーによって異なるようです。

特にホワイト系の被毛のポメラニアンは高価になる傾向があり、40万円以上になることが多いようです。

獣医師から見たポメラニアンを飼う際のアドバイス

骨折、無駄吠えに注意しましょう。

ポメラニアンは骨が強くない犬種であるため、骨折には注意が必要です。ソファーや椅子から飛び降りるなどちょっとした段差はもちろん、抱っこしている高さから落としてしまうだけで骨折してしまうことがあります。特に小さなお子様がいらっしゃるご家庭では、立ったまま抱っこせずに座って抱っこするなど、常に注意していただいた方が良いかと思います。

また、勇敢かつ警戒心の強さからよく吠える子が多いと言えます。番犬としては大変優秀なのですが、集合住宅ではご近所からクレームが来てしまう可能性もあります。インターホンに吠える場合は、その対策をしっかりとりましょう。

ポメラニアンの飼育チャートについて

怪我しやすい、無駄吠え、などの注意点をしっかりクリアー出来れば初心者にも飼いやすい犬種ではないかと思います。

被毛が豊富であるため、排便後にお尻に便がついたりしてしまうこともあります。しっかりお手入れしてあげましょう。

初心者  9 初心者でも非常に飼いやすい
しつけ  5 しつけのし易さは普通程度
お手入れ  2 お手入れはやや難しい
気性  8 気性はかなり穏やか
多頭飼育  5 多頭飼育のし易さは普通程度
散歩  6 必要な散歩量は普通程度(10~30分程度)
病気  5 病気への強さは普通程度
抜け毛  3 抜け毛はやや多い
吠え方  2 やや吠える
におい  5 臭いは普通程度
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