ウィペットの特徴について
スプリンターとして家畜内で最速の脚力を持ちます
生まれながらのスプリンターとして、とびぬけた運動能力を持っています。
その脚力は家畜の中でも最速と言われ、飛ぶように走る姿はとても美しいです。
筋肉も発達し、無駄な脂肪の付いていない体型は、走るスピードのために作られていると言っても過言ではないでしょう。
サイトハウンドとして活躍していました
ウィペットは「サイトハウンド」に属します。
サイトハウンドとは優れた視覚を持ち、その視覚によって獲物を追跡捕獲できる能力を持っていたとされています。
ウィペットの性格について
落ちついていて優しいです
狩猟犬として活躍していた歴史があると、活発で落ち着きがないのではと懸念しがちですが、室内では穏やかに過ごせる犬種です。
落ち着いた一面も持ち、あまり攻撃性などにはつながらない犬種と言えるでしょう。
甘えん坊で従順です
賢く、飼い主さんへの愛情深い部分もあります。
きちんとしつければ、理解をして従順な行動をとれるでしょう。
一方で警戒心が強く繊細な一面も持っています。
飼い主さん以外の見知らぬ人には強い警戒心を示す場合があります。
ウィペットの飼い方(日常の世話)について
充分な運動を
体を動かすことが好きな犬種です。
日常的な散歩に加えて、定期的にドッグランなどの広い場所で体を動かす時間を設けてあげると、発散も出来て喜ぶ個体が多いです。
徹底的な食事管理の元で肥満を予防しましょう
しなやかな曲線を描く胴体や細く長い手足は走るためにも最適な体形と言えます。
肥満になることで、関節に負担がかかり、ウィペット本来が持つ走る能力が発揮できず、ストレスにもなり得ます。
健康の管理としてだけでなく、本来の運動性も損なわぬよう肥満は予防しましょう。
ウィペットの歴史・起源について
小動物の狩猟のための犬でした
噛む力が強かったことからも「スナップドッグ」とも呼ばれ、優れた視覚を利用して狩猟を行うサイトハウンドとして小動物の狩猟を行なっていました。
グレーハウンドやマンチェスターテリアなどから作出された犬種で、走る姿が鞭を打つようであることからウィペット(鞭の犬)という名前が付けられたとされています。
レース犬として活躍したことも
一時期、イギリスの鉱山地方でドッグレースの競争犬としても活躍しましたが、グレーハウンドのレースが一般化したことなどもあり、ショードッグや家庭犬としての良さに注目されています。
理想的なコンパニオンドッグとして愛されています。
ウィペットの気を付けたい病気について
関節や骨のトラブルに注意
細く長い手足が特徴的ですが、運動能力も高く、運動での骨折や肥満や加齢による関節への負担に注意が必要です。
肥満は関節への負担をかけるため、食事量をコントロールしてあげてください。
負担にならないよう、体重や関節の状態によって個体に適した運動量を維持してあげましょう。
関節に負荷をかけやすいフローリングの床を避けるなどの配慮も大切です。
激しい運動や接触などの事故による骨折やケガにも注意してあげてください。
胃拡張胃捻転症候群に注意
ウィペットのように胸が深い犬種は、胃拡張胃捻転症候群に注意が必要です。
食事の際に空気を一緒にたくさん吸い込んだり、食後すぐに激しい運動をした場合などに起こりやすくなるとされています。
手術の必要な病気で、ひどい場合死につながる危険性もあります。
日常的な行動の中で予防を行い、腹部の膨満感や呼吸の異常、行動の変化など見られたらすぐに受診してあげてください。
ウィペットの価格相場について
25万円から50万円くらいの価格になります
中型犬の中では高めの価格と言えるでしょう。
血統によっては価格相場よりも高くなる個体もいます。
また被毛のカラーリングによって価格が高くなる場合もあります。
ペットショップよりもブリーダーからの購入の方が一般的
なかなかペットショップで出会える可能性は低い犬種です。
繁殖を行っているブリーダーも人気犬種と比較すると少ないです。
繁殖を行なっているブリーダーを探して、見学や購入に行く流れになるケースが多いです。
獣医師から見たウィペットを飼う際のアドバイス
体を動かすことでの発散を考えてあげましょう
体を動かすことが好きな犬種です。
定期的にドッグランなどの広い場所で思いっきりは知らせてあげる時間を作るなどすると発散にもつながります。
また、関節への負担を軽減するためにも肥満を予防すると同時に、後肢などの筋肉量を維持することも大切です。
寒さ対策を充分に
被毛も短く脂肪も少ないウィペットにとって冬の寒さの中で体温を上げることは体力の消耗にもつながる場合があります。
しっかりと室内を温めたり、外へ出る時は洋服を着るなどの寒さ対策を充分に行いましょう。
ウィペットの飼育チャートについて
賢くて従順なウィペットは、気にするべきケアも一般的なことが多く、犬と生活することが初めての方でも過ごしやすい犬種と言えるでしょう。
ただし、ストレスを溜めないように、定期的に一緒に運動をする時間を作るなど、コミュニケーションの方法は室内で過ごす犬と異なりアクティブである必要がある可能性が高いです。
一緒に過ごしたり出かける時間が取れるのであれば、信頼関係を築き、良いパートナーとなり得ます。
初心者 | 5 初心者には普通程度の飼いやすさ |
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しつけ | 7 しつけはかなり簡単 |
お手入れ | 8 お手入れはかなり楽 |
気性 | 5 気性は普通程度 |
多頭飼育 | 7 多頭飼育はややし易い |
散歩 | 2 必要な散歩量はやや多い(2~2.5時間程度) |
病気 | 3 病気にはやや弱い |
抜け毛 | 5 抜け毛の量は普通程度 |
吠え方 | 5 吠え方は普通程度 |
におい | 5 臭いは普通程度 |