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Youtube 病気辞典
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執筆獣医師:齋藤厚子先生
[記事公開日]  [最終更新日]
[ 目次 ]

ノルウェージャンフォレストキャットの特徴について

フワフワモコモコの大型の猫です。

ノルウェージャンフォレストキャットは猫の中でも大きくなる部類の猫です。
寒い地域発祥の猫のため、寒さに順応できるように被毛はダブルコート(2層構造)で、密度が高く柔らかいアンダーコートを長くて硬めのオーバーコートが覆っています。
寒さに強く雪の中でも走り回れますが、その反面夏の暑さには弱い傾向があります。

毛色や模様、目の色には多くのパターンが存在し、頭の形は逆三角形、アーモンド形の大きな目とタフトのついた大きな耳を持ちます。

骨太でがっしりとしたボディに発達した筋肉を備え、手足は太くしっかりめですが先端は丸く、指の間には密に毛が生え、尻尾は体長と同じ位の長さでフサフサの毛が生えています。

フワフワの長い毛でおおわれた全身はゴージャスな印象を与えます。

ほかの猫種に比べると成長は緩やかで、3~5年かけてゆっくりと大人になります。

ノルウェージャンフォレストキャットの性格について

おだやかな性格と俊敏さを兼ね備えています。

ノルウェージャンフォレストキャットは温厚で優しい性格をしており、ほかの猫や犬などの同居ペット、家族とも仲良くできる飼いやすい猫です。

一方で、もともと厳しい自然環境下で狩りをして暮らしていた猫のため、木登りが好きなどアクティブな面も持ち、好奇心旺盛、遊びが好きで俊敏に走り回ります。

ノルウェージャンフォレストキャットの飼い方(日常の世話)について

定期的なシャンプーが必要です。

極寒の自然の中で生活してきた歴史があるため、被毛は皮脂で覆われ防水仕様になっています。
そのため、皮膚や毛がべたつきやすく、室内で飼育されるようになってからは定期的にシャンプーして皮脂の汚れを落としてあげる必要があります。

また、厚く長い被毛をキレイに維持するために、こまめにブラッシングしてあげることも必要です。

日本の高温多湿な夏は苦手です。

寒さに強い反面、夏の暑さには弱い猫です。
北欧の気候とは大きく異なる日本の高温多湿な夏はノルウェージャンフォレストキャットの体には合っていないため、夏の暑さ対策をしっかりとしてあげなくてはなりません。

室温管理を徹底し、場合によってはサマーカットにしてあげることで夏の暑さに負けないようにしてあげましょう。

ノルウェージャンフォレストキャットの歴史・起源について

ノルウェーの森の中で暮らしていた猫です。

ノルウェージャンフォレストキャットは、その名の通り古くからノルウェーの森林地帯に生息していた猫です。
その歴史は4000年前にもさかのぼり、ローマ人がヨーロッパに侵攻するときに連れてきた猫がルーツである説やバイキングが持ち込んだ説など諸説ありますが、正確にはわかっていません。

ノルウェーでは広く親しまれる存在で、北欧の神話にも登場し、1938年には当時の国王に「ノルウェーの国の猫」という称号を与えられました。

一時は数が激減し絶滅の危機に瀕したこともありますが、ノルウェーのブリーダーたちの尽力によって保護活動が進められた結果、品種として公認を受けるまでに至り、現在では世界各地で愛される猫となりました。

ノルウェージャンフォレストキャットの気を付けたい病気について

肥大型心筋症には注意が必要です。

肥大型心筋症は心臓の筋肉が分厚く肥厚して内腔が狭くなり全身にうまく血液を送り出せなくなる病気です。
重症化すると、循環不全、呼吸不全、動脈血栓塞栓症などを起こし命にかかわります。

猫の心臓病の中では最も多い疾患ですが、発症すると治す方法はないため、できるだけ早く発見して進行を抑制する治療を行うことが重要です。

毛球症が起こる可能性があります。

被毛が厚い分抜け毛もある程度ありますが、自分でよく毛づくろいする猫であるため、飲み込んだ毛が消化管内で通過障害を起こしてしまう毛球症に注意が必要です。
こまめにブラッシングして抜け毛を取り除いてあげましょう。
毛玉対策用のフードなどを活用することも検討してみてください。

また、もともと北欧の寒冷地で暮らしていた猫で、寒さに対応した被毛で覆われているため、夏は熱中症に気を付けなくてはなりません。
室温管理やサマーカットなど、熱中症の予防対策をしっかりと行いましょう。

糖尿病が起こりやすい傾向があります。

遺伝的な要因などは発見されてはいませんが、ノルウェージャンフォレストキャットは糖尿病の発症が多いという調査報告があります。

糖尿病は膵臓から分泌されるインスリンの不足、あるいは分泌されたインスリンが効きにくくなることによって高血糖の状態が続いてしまう病気で、治療を行わなければ様々な臓器に障害が起こるとともに体はエネルギー不足となり、命を落としかねない病気です。
発症すると多飲多尿や初期には異常な食欲、進行すると急激に痩せ、重度の脱水や食欲低下がみられ、昏睡状態に陥ることもあります。
治療は食事療法やインスリンの投与(注射)を行います。

水を急にたくさん飲むようになった場合などにはすぐに病院で検査を受けるようにしましょう。
また肥満傾向の猫は糖尿病を発症しやすいため、肥満にならないように気を付けましょう。

ノルウェージャンフォレストキャットの価格相場について

毛色や血統によって価格が大きく変わります。

ノルウェージャンフォレストキャットの価格は6万円~30万円ほどです。
仔猫の月齢や、毛色、血統、ブリーダーから購入するかペットショップから購入するかによって価格にはかなりばらつきがありますが、10~20万円前後の価格帯が多いようです。

獣医師から見たノルウェージャンフォレストキャットを飼う際のアドバイス

成長がゆっくりです。

ノルウェージャンフォレストキャットは他の猫よりゆっくりと成長し、大人になるまで3~5年ほどかかるとされています。
成長期には高たんぱくで高カロリーの食事を十分に与えなくてはなりませんが、体が大きく食事量もそれなりに必要です。

成長期が長いとはいっても体の大きさが劇的に変化するのはやはり最初の一年間です。
それ以降は運動量や体格を見ながら、肥満にならないように気を付けつつフードの内容や量を調整していく必要があります。
体が大きく筋肉量も多いノルウェージャンフォレストキャットの体を維持するためには良質なたんぱく質を十分取ることが理想的です。
また毛球症対策として食物繊維を強化してあるフードもおすすめです。

これらを考慮すると、どんなフードを選べばよいのか迷ってしまいますね。
フード選びに迷う場合にはかかりつけの病院で相談するか、ノルウェージャンフォレストキャット用に作られたフードなどを選択してあげるといいでしょう。

大きな体でも十分運動できる環境を作りましょう。

ノルウェージャンフォレストキャットは自然界で狩りをしたり木登りをしたりしていた猫のため、アクティブな一面も持ち、室内では運動不足になりがちです。
また、高いところから周りを見下ろせるような場所にいることを好みます。

キャットタワーを設置したり、家具の配置を工夫して高い所に上り下りできるような環境を作って、運動不足を解消し、高いところにも落ち着いて休めるポイントを作ってあげるといいでしょう。

猫自身が大型の猫であるため、キャットタワーはある程度強度があり、倒れる危険のないものを選んであげましょう。

また、可能であれば広い空間を確保し、時間のある時にはたくさん遊んであげるようにしましょう。

ノルウェージャンフォレストキャットの飼育チャートについて

性格的には穏やかで順応性も高く飼いやすい猫です。
体が大きくなるため、ある程度広めの生活空間を確保してあげ、また毛のお手入れやシャンプーなどをしっかりとしてあげる必要があり、夏の暑さにも注意が必要です。

初心者  6 初心者には普通程度の飼いやすさ
しつけ  7 しつけはかなり簡単
お手入れ  3 お手入れはやや難しい
気性  8 気性はかなり穏やか
多頭飼育  8 多頭飼育はややし易い
運動量  1 運動量は非常に多い
病気  5 病気への強さは普通程度
抜け毛  4 抜け毛の量は普通程度
鳴き方  8 あまり鳴かない
におい  7 あまり臭いがない
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