イングリッシュコッカースパニエルの特徴について
優雅な外見
耳は長く垂れ、被毛は長く全体を覆います。
カラーはバリエーションが豊富で、2色が混じった模様が入るローンというカラーは、イングリッシュ・コッカー・スパニエルの特徴の1つです。
美しいスタイルを保つためには定期的にトリミングが必要な犬種です。
狩猟犬として活躍していた犬種です
もともとはシギなどの鳥を狩る際に活躍する猟犬でした。
そのため、優雅な外見ですが、活発で体力もあります。
狩猟犬時代の名残からか、好奇心が旺盛でにおいを嗅ぎながら獲物を追跡したりものを見付けることが得意です。
イングリッシュコッカースパニエルの性格について
明るくて楽しいことが大好きです
いつでも明るく好奇心旺盛な犬種です。
愛情深く、飼い主さんとも良好な関係性を築きやすい親しみやすさを持っています。
上品な容姿ですが、明るく活発な様子はイングリッシュコッカースパニエルのチャームポイントと言っても過言ではありません。
忠誠心が強く愛情深いです
猟犬として活躍していた歴史からもわかるように、忠誠心が強く愛情深い犬種です。
好奇心が旺盛で、明るい性格でもあるため、飼い主さんを含め社会環境に適応できるよう若齢の頃からしつけを行ない慣らしてあげてください。
家族や周りの人やものと良好な関係を築くことができるでしょう。
イングリッシュコッカースパニエルの飼い方(日常の世話)について
充分な運動をしてあげましょう
体を動かすことが大好きな犬種です。
散歩だけでなく、定期的に広い場所で思い切り走れる機会を作ったり、飼い主さんの指示に従って体を動かすような頭を使った遊びなど、体の動かし方にも工夫することで、イングリッシュコッカースパニエルも楽しみながら遊べるでしょう。
好きなことを一緒に楽しみながら発散をさせることで、より良好な信頼関係が築ける可能性が高いです。
被毛や皮膚を清潔にする習慣を
優雅な被毛を持ちますが、活発さのために被毛や垂れた長い耳を汚しがちです。
こまめにシャンプーをして被毛や皮膚を清潔に保ったり、耳の部分にはスヌードと呼ばれるカバーのようなものを装着するなどして汚れを防いであげましょう。
皮膚トラブルになりやすい性質のため、ブラッシングなどの日常的な手入れをこまめにしながら皮膚チェックを行ってあげることが大切です。
イングリッシュコッカースパニエルの歴史・起源について
鳥の狩猟用の猟犬でした
シギなどの鳥を狩るための猟犬として活躍してきました。
イングランド地方で活躍をし、他の鳥の狩猟用のスパニエルと混同されていましたが1800年代後半にイングリッシュコッカースパニエルとして確立されたと言われています。
アメリカンコッカースパニエルとの違い
アメリカンコッカースパニエルはイングリッシュコッカースパニエルを元に作出された犬種です。
しかし、猟犬として作られたイングリッシュコッカースパニエルと愛玩用として作られたアメリカンコッカースパニエルには容姿や毛量など異なる点が複数あります。
また、同じイングリッシュコッカースパニエルでも、ドッグショーで活躍するタイプと猟犬として活躍するタイプの中でも異なる点があります。
イングリッシュコッカースパニエルの気を付けたい病気について
皮膚トラブルに注意が必要です
脂分泌のバランスの乱れによる脂漏症などの皮膚トラブルに注意が必要です。
皮膚トラブルの予防及び疾患の早期の発見のために、こまめな皮膚のケアが大切です。
トリミングサロンでの被毛のケアに合わせて、自宅でもシャンプーが出来る習慣が作れるとより安心です。
耳の病気に注意
垂れた耳により湿度の高い時期の蒸れや脂っぽくなることで起こる外耳炎や、さらに波及すると内側の部分で起こる中耳炎や内耳炎などに進行することがあります。
耳のケアを定期的に行うこと、湿度の高い時期はヘアバンドなどで耳を持ち上げて通気を良くすることや、首を振ったり耳を気にするなどの変化が見られたら受診するよう心がけるなどすることで悪化することを防げます。
イングリッシュコッカースパニエルの価格相場について
25万円から40万円くらいの価格になります
中型犬であるため価格は小型犬と比較すると高めです。
血統によっては価格相場よりも高くなる個体もいます。
また、毛色によっては価格が高くなる場合もあります。
ペットショップよりもブリーダーからの購入の方が一般的
稀にペットショップで見かけることもあるかもしれませんが、ほとんどペットショップで出会える可能性は低い犬種です。
繁殖を行なっているブリーダーを探して、見学や購入に行く流れになるケースが多いです。
獣医師から見たイングリッシュコッカースパニエルを飼う際のアドバイス
性格に適した生活の仕方を
猟犬として活躍していた性質から、優れた体力と聡明さを兼ね備えた犬種です。
信頼関係を良好に築けると飼い主さんからの指示で新しいことを覚えることを楽しめます。
アジリティなどのスポーツを一緒に楽しむことやにおいの追跡なども得意とします。
一緒に性格を活かして楽しむ工夫をするとイングリッシュコッカーとの生活をより充実させられます。
被毛や皮膚のケアをこまめに行いましょう
脂分泌のバランスが乱れ、脂漏症などのトラブルになることや、耳も垂れているため通気が悪くなって外耳炎を起こしたりしやすい犬種です。
被毛も長く豊かですが、お手入れをせずにいると清潔に保てず、皮膚のトラブルにつながることもあります。
ケアをしながら皮膚チェックも行なう習慣がついていると、変化があった時に早期発見ができます。
イングリッシュコッカースパニエルの飼育チャートについて
本来明るく友好的なイングリッシュコッカースパニエルは、初めて犬と生活する飼い主さんでも、良好な信頼関係を築きやすい犬種と言えます。
ただし、お手入れの大変さや、活発な性格に合わせて一緒に遊んであげる時間や体を動かす時間を設けるなど、犬のために割く時間はより多く必要な犬種です。
犬と向き合い、より多くの手間や時間をかけてあげられる飼い主さんとであればとても良いパートナーになってくれる可能性が高いです。
初心者 | 3 初心者にはやや飼いづらい |
---|---|
しつけ | 5 しつけのし易さは普通程度 |
お手入れ | 2 お手入れはやや難しい |
気性 | 8 気性はかなり穏やか |
多頭飼育 | 6 多頭飼育のし易さは普通程度 |
散歩 | 5 必要な散歩量は普通程度(30分~1時間程度) |
病気 | 5 病気への強さは普通程度 |
抜け毛 | 5 抜け毛の量は普通程度 |
吠え方 | 3 やや吠える |
におい | 2 やや臭う |