ワイマラナーの特徴について
猟犬として高い身体能力を持ちます
引き締まった細身で筋肉質な体つきからもわかるように、高い身体能力を持っています。
猟犬として活躍していた歴史もあり、体を動かすことも大好きです。
陸での活躍だけでなく、水中作業も得意とされていたため、水辺の遊びも楽しめる個体が多いです。
短毛のタイプと長毛のタイプがいます
一般的によく見かける短毛のタイプと、珍しい長毛のタイプのそれぞれの個体がいます。
ワイマラナーは短毛も長毛もシングルコートと呼ばれる皮膚を守るための被毛のオーバーコートのみが生えている犬種のため、どちらも抜け毛が少ないメリットはありますが、暑さに強く寒さに弱い傾向があります。
冬の散歩などでは寒さ対策が必要です。
ワイマラナーの性格について
好奇心旺盛で知的な性格
猟犬として活躍していたように獲物を集中して探求したり、教えられたことを覚える学習能力は高いです。
若齢のうちから身のまわりの犬や環境に適応できるよう、たくさんの経験をさせ、しつけを行なうと色々なことを吸収して、社会性が育つ可能性が高いです。
知的好奇心を活かして一緒に体を動かしながら活動すると、よりよい信頼関係を築ける犬種です。
警戒心が強い個体もいます
攻撃的な犬種ではありませんが、注意深く警戒心が強い個体もいます。
警戒や恐怖心、興奮が攻撃に代わってしまうと、体も大きく力も強いため、周りの人や犬、ものに影響を与えてトラブルにつながる危険性があります。
飼い主さんが制御できるよう、しつけを行い、信頼関係を築く努力が必要です。
ワイマラナーの飼い方(日常の世話)について
肥満に注意しましょう
体も大きく、関節にかかる負担は大きいです。
肥満になると、より関節への負荷は大きくなり、関節疾患になりやすくなったり、元々の状態が悪化する傾向があります。
食事量や質はその個体に合ったものにしましょう。
個体の関節の状態などにより、適切な運動量は様々です。
運動がダイエットに直結するわけではありません。
肥満の状態で過度の運動になると関節などに負担がかかる恐れもあるので、かかりつけの先生と相談しながら適切な運動量を維持するよう心がけましょう。
充分な運動をしてあげましょう
体格も大きく、高い運動能力を持つ犬種です。
約1時間程度など充分な散歩時間を確保し、体を動かす時間を作ってあげてください。
思い切り走ることが好きな犬種のため、ただ歩く散歩だけではなく、思い切り広い場所で走れる時間も作ってあげるとより良いでしょう。
また、個体の関節の状態などにより、適切な運動量は様々です。
過度の運動になると関節などに負担がかかる恐れもあるので、かかりつけの先生と相談しながら適切な運動量を維持するよう心がけましょう
ワイマラナーの歴史・起源について
ドイツ最古のポインティング犬種
他の種との交雑で繁殖されることも多かったですが、1800年代後半に純粋な犬種として認められるようになりました。
約100年前には現在に近い姿で犬種が固定化され、ドイツで最古のポインティング犬種とされています。
猟犬としての繁殖
ドイツのワイマール宮廷で飼育され、その後はワイマール周辺の猟師や猟場の管理者により繁殖が行われていました。
純粋な犬種として固定されるまでは、リアム・ハウンドやポインターやセッターなどと交配を続けられてきたとされています。
ワイマラナーの気を付けたい病気について
胃拡張胃捻転症候群に注意
ワイマラナーのように胸が深い犬種は、胃拡張胃捻転症候群に注意が必要です。
食事の際に空気を一緒にたくさん吸い込んだり、食後すぐに激しい運動をした場合などに起こりやすくなるとされています。
手術の必要な病気で、ひどい場合死につながる危険性もあります。
日常的な行動の中で予防を行い、腹部の膨満感や呼吸の異常、行動の変化などが見られたらすぐに受診してあげてください。
関節の病気に注意
先天的な股関節形成不全などの疾患が起こりやすいとされています。
歩き方や座り方に変化を感じたら受診をしましょう。
また、日常生活の中でも、肥満やすべりやすいフローリングの床などの環境は関節への負担をかけます。
後天的な靭帯の異常などにつながる可能性も高いです。
肥満にならぬよう、食事量をコントロールし、滑りにくい床にするなどの配慮をしてあげてください。
ワイマラナーの価格相場について
40万円から60万円くらいの価格になります
大型犬であるため価格は高めです。
血統によっては価格相場よりも高くなる個体もいます。
ただし、珍しい犬種であるため、あまり価格や性格、容姿などで比較できる選択肢は少なくなる可能性が高いです。
ペットショップよりもブリーダーからの購入の方が一般的
ほとんどペットショップで出会える可能性は低く、繁殖を行なっているブリーダーも限られる犬種です。
大型犬種のため、繁殖に要するスペースも必要なため、ワイマラナーに限らず大型犬種を繁殖する場合、郊外を繁殖場にするブリーダーが多い傾向があります。
繁殖を行なっているブリーダーを探して、見学や購入に行く流れになるケースが多いです。
獣医師から見たワイマラナーを飼う際のアドバイス
大型犬種を飼育する準備が必要です
体格が大きいため、飼育に必要なスペースも、かかる医療費も小型犬と比較すると倍以上になります。
飼育することを決める前に大型犬の生活を維持することが可能なのかなどをしっかりと考えて決める必要があります。
同時に犬と向き合う時間や手間も多くかかる傾向があります。
大型犬種と暮らせる生活なのか充分に考えたうえで迎えてあげてください。
しつけは充分に行いましょう
興奮や警戒などで人や周りの犬に与える影響が大きくなってしまいがちなのが大型犬です
大型犬のため、軽い飛びつきや甘噛みでも、力も強く顎も大きいために、けがが大きな問題につながってしまう危険性があります。
飼い主さんが制御できるよう、普段から厳しくしつけをおこないましょう。
また、どんなにやさしい愛犬であっても、社会には大型犬が怖いと感じてしまう人もいます。
犬が苦手な人のことも配慮しながら生活することが大切です。
ワイマラナーの飼育チャートについて
大型犬で活発な犬種であるため、犬のためにたくさんの時間を費やしてあげる必要があります。
ケアや散歩、しつけなどで犬と向き合う必要がある場面は多いですが、良好な関係が築ければ飼い主さんに対しては従順な姿勢を見せてくれる可能性が高く、愛犬との充実した生活が送れるでしょう。
初心者 | 3 初心者にはやや飼いづらい |
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しつけ | 2 しつけはやや難しい |
お手入れ | 5 お手入れのし易さは普通程度 |
気性 | 7 気性はかなり穏やか |
多頭飼育 | 5 多頭飼育のし易さは普通程度 |
散歩 | 2 必要な散歩量はやや多い(2~2.5時間程度) |
病気 | 5 病気への強さは普通程度 |
抜け毛 | 7 抜け毛はかなり少ない |
吠え方 | 3 やや吠える |
におい | 5 臭いは普通程度 |