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監修: 葛野 宗 獣医師
[記事公開日]  [最終更新日]
[ 目次 ]

セントバーナードの特徴について

長毛種と短毛種がいます

長毛種と短毛種がいます。

どちらも豊富なダブルコートの被毛で、体が寒さに耐えられるようなつくりをしています。
そのため寒さには強いですが暑さには弱く、湿度の高く暑い日本の夏は、熱中症に注意が必要です。

がっしりした体型が特徴的です

山岳救助犬としての活躍の歴史からもわかるように、筋肉質のがっしりとした体格をしていて、体力も力強さも持っています。
オスのほうがメスより一回りほど体が大きくなる傾向があります。

いろいろな犬種の中、最重量の部類に属する犬種と言えます。

セントバーナードの性格について

大型犬ならではの穏やかさ

大型犬ならではの穏やかさを持っています。

穏やかで落ち着いており、全体の仕草ゆっくりでおっとりしている印象を受けることが多いです。

警戒心が強い一面も

おっとりしていますが、警戒心が強い一面も持ちます。

普段の性格の穏やかさや表情が豊かでないため、イヌが警戒しているか、威嚇しているか、ただ注目しているかなど、体全体の様子をみて読み取る必要があります。

問題につながらないよう、攻撃などにつなげないために、制御できるようにしつけることが大切です。

セントバーナードの飼い方(日常の世話)について

温度管理は充分に注意をしましょう

暑さには弱いため、温度管理が必要です。

被毛も豊富で熱の放散も苦手な傾向があります。

熱中症へのなりやすさや、興奮による体温上昇などもあるため、夏の暑い時期はエアコンで室温を下げる管理は必須です。

大型犬ですが室内で温度管理が出来る場所での飼育が必要です。

しつけをきちんと行いましょう

性格が穏やかな犬種ですが、成犬になると体格は大きくなり、強い力を持ちます。

興奮や警戒による噛みつきや飛びつきが周りの犬や人をけがさせてしまったり、大きなトラブルになる可能性があるため、普段からしつけをきちんと行う必要があります。

セントバーナードの歴史・起源について

セントバーナードの始まりは11世紀頃

スイスとイタリアの国境にあるグラン・サン・ベルナール峠で、大型のマウンテンドッグが旅人や巡礼者用の宿坊で護衛と保護をしていた記録があります。

これが11世紀頃のこととされており、セントバーナードの始まりと言われています。

山岳救助犬としての活躍

山岳で雪や霧による遭難者の捜索に同行し、救助を行ってきました。

とくに有名なのがバリー号という個体です。
アルプス山中で15年間に40名以上の人命を救ったといわれています。
そんなバリー号の活躍などから有名になったセントバーナードは、スイスの国犬として今も愛されています。

セントバーナードの気を付けたい病気について

関節の病気に注意

体格が大きく、活発な犬種です。

先天的な股関節形成不全や肘形成不全などの疾患が起こりやすいとされています。
歩き方や座り方に変化を感じたら受診をしましょう。

また、食欲も旺盛な犬種ですが、肥満は関節への負担をかけます。
後天的な靭帯の異常などにつながる可能性も高いです。
肥満にならぬよう、食事量をコントロールしてあげてください。

胃拡張胃捻転症候群に注意

胃拡張胃捻転症候群に注意が必要です。

食事の際に空気を一緒にたくさん吸い込んだり、食後すぐに激しい運動をした場合などに起こりやすくなるとされています。
興奮しながらごはんを食べることも多いセントバーナードは食事の際に空気をたくさん吸い込みがちとされています。

手術の必要な病気で、ひどい場合死につながる危険性もあるため注意が必要です。

日常的な行動の中で早食い防止食器を使用するなどの予防を行い、腹部の膨満感や呼吸の異常、行動の変化などが見られたらすぐに受診してあげてください。

セントバーナードの価格相場について

30万円から50万円くらいの価格になります

超大型犬であるため価格は高めです。

血統によっては価格相場よりも高くなる個体もいます。
ただし、珍しい犬種であるため、あまり価格や性格、容姿などで比較できる選択肢は少なくなる可能性が高いです。

ペットショップよりもブリーダーからの購入の方が一般的

ペットショップで出会える可能性は低く、繁殖を行なっているブリーダーも限られる犬種です。

大型犬種のため、繁殖に要するスペースも必要なため、セントバーナードに限らず大型犬種を繁殖する場合、郊外を繁殖場にするブリーダーが多い傾向があります。

繁殖を行なっているブリーダーを探して、見学や購入に行く流れになるケースが多いです。

獣医師から見たセントバーナードを飼う際のアドバイス

被毛や皮膚のケアをこまめに行って清潔に保ちましょう

抜け毛が多い犬種のため、こまめにブラッシングをして、いらない毛を除去する必要があります。

毛玉になると熱がこもり、皮膚疾患につながる恐れもあります。
こまめにブラッシングやシャンプーを自宅でも可能な限り行なってあげてください。

暑さから口を開けてよだれを垂らしながら呼吸をすることも多いため、口周りの被毛が汚れがちです。
皮膚トラブルの原因になることもあるのでこまめに清潔にしてあげることが大切です。

熱中症には注意しましょう

寒い地域に住む犬種だったため豊富な被毛に覆われていて、暑さに弱いです。

熱中症になりやすい傾向があります。

散歩の時間の温度への配慮や室内で温度を管理した上で飼育してあげてください。

また呼吸が荒かったり、触って体温が熱いと感じた場合は熱中症の可能性が高いため、すぐに受診しましょう。

セントバーナードの飼育チャートについて

セントバーナードは、この犬種ならではの特性をしっかりと理解する必要があるため、初心者向きとはいいづらい犬種です。

寒い地域原産の犬種と言うこともあり、日本で飼育するにはたくさんの配慮が必要です。

しつけや管理にもたくさんの時間を費やす必要があり、犬との生活に慣れていないと難しい可能性も高いです。

大型犬へのあこがれだけで、知識が不十分なまま飼い始めると、飼育に困難を感じるケースもあります。
飼育するにあたって迎え入れる覚悟が必要な犬種と言えます。

初心者  0 初心者には非常に飼いづらい
しつけ  1 しつけは非常に難しい
お手入れ  1 お手入れは非常に難しい
気性  9 気性は非常に穏やか
多頭飼育  1 多頭飼育は非常に難しい
散歩  1 必要な散歩量は非常に多い(2.5~3時間程度)
病気  1 病気には非常に弱い
抜け毛  2 抜け毛はやや多い
吠え方  2 やや吠える
におい  5 臭いは普通程度
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