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Youtube 病気辞典
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監修: 葛野 宗 獣医師
[記事公開日]  [最終更新日]
[ 目次 ]

狆(ちん)の特徴について

愛玩犬として開発されたため飼育しやすいです

もともと愛玩犬として開発されたため、体格も3kg前後の小型で、性格も物静かで穏やかなため、飼育しやすい犬種と言われています。

激しく興奮などもしにくいため、高齢の飼い主さんや室内でも、トラブルが少ない状態で飼育できる可能性が高いです。

被毛は一層からなるシングルコート

シングルコートと呼ばれる、皮膚を守るための被毛のオーバーコートのみが生えている犬種のため、抜け毛が少ない傾向があります。

まれにダブるコートの個体も存在するとされています。

狆(ちん)の性格について

物静かで穏やかな家庭犬です

物静かで落ち着いているため、室内でも飼いやすい犬種です。

また激しく興奮することなどがあまりないため、高齢者や初心者でも飼育しやすい性格をしています。
心が通じ合うとよいパートナーとなり得る家庭犬として模範的な犬種です。

繊細な一面も持つ愛情深い犬種です

愛情深く友好的な犬種ですが、繊細な一面も持ち合わせます。
飼い主さんへの愛情が強すぎて、分離不安になってしまう個体も見られます。

落ち着く環境を作って、一人でも過ごせるようしつけることが大切です。

狆(ちん)の飼い方(日常の世話)について

肥満に注意しましょう

膝の関節などの疾患が多い犬種です。

また小型犬であるため、骨も細く、骨格も華奢です。
肥満によって関節への負担がかかる危険性が高いです。

他にもマズルが短いため呼吸器のトラブルにもなりやすく、肥満になることで気管が圧迫され、より呼吸をしづらくなることで呼吸器トラブルや熱中症などにもなりやすくなります。

食事の質や量を管理し、肥満にならないように気を付けましょう。

こまめなお手入れを

被毛はまっすぐで長く、絹糸状でとても細いです。
毛量も顔面以外の全身をたっぷりとおおっており、目、首、太もも、しっぽには豊かな飾り毛があります。

こまめにお手入れをしないと、汚れやすく、こすれやすい内股やわきの下などには毛玉ができやすくなるため注意が必要です。

毛玉やもつれは運動性を低下させ、皮膚トラブルの原因にもなるのでこまめに手入れをする習慣をつけましょう。

狆(ちん)の歴史・起源について

韓国からの渡来

新羅の時代に韓国から日本へ渡ってきました。

この犬が狆の祖先であり、約100年間にわたり、狆は日本に渡来したとされています。
また、日本により唐の時代の中国並びに北朝鮮に派遣された使者が、直接日本に持ちかえったことが文献に記述されています。

江戸時代に多く愛されていました

5代将軍徳川綱吉が愛した犬種としても有名な狆ですが、江戸時代は他にも狆を飼育してかわいがる大名が多くいたとされています。

江戸城で室内愛玩犬として飼育されていましたが、日本を訪れた英国人キャプテン・サーリスや米国人ペリー提督によって数頭の狆が母国へ持ち帰られ、欧米へ広まりました。

狆(ちん)の気を付けたい病気について

関節の病気に注意が必要です

膝蓋骨脱臼は膝のお皿である膝蓋骨が正しい位置からずれてしまう疾患です。

パテラとも呼ばれる病気で、小型犬によく見られることがあります。
後肢を挙上する、触ると嫌がる、後肢を引きずって歩くなどの症状が見られます。

肥満や滑りやすいフローリングの床などは関節に負担がかかる危険性があるため、注意が必要です。

水頭症に注意が必要です

脳は頭蓋や脊柱内にぶらさがり脳脊髄液の中に浮かんでいます。

水頭症とは、脳脊髄液が異常にたまり脳を圧迫した状態のことを言います。
脳を圧迫することで、脳の正常な機能が失われることがあります。

神経症状などが起こる場合があり、薬を用いた治療や症状の進行の程度によっては外科的な処置が必要な病気になります。

狆(ちん)の価格相場について

30万円から50万円くらいの価格になります

ペットショップなどに並ぶ小型犬種と比較すると小型犬の中では高めの価格と言えるでしょう。

血統によっては価格相場よりも高くなる個体もいます。

また、月齢が若ければ若いほど価格は高くなる傾向があります。

ペットショップよりもブリーダーからの購入の方が一般的

稀にペットショップで見かけることもあるかもしれませんが、ほとんどペットショップで出会える可能性は低い犬種です。

繁殖を行っているブリーダーも人気犬種と比較すると少ないです。

繁殖を行なっているブリーダーを探して、見学や購入に行く流れになるケースが多いです。

獣医師から見た狆(ちん)を飼う際のアドバイス

熱中症に注意が必要な犬種です

マズルが短く、被毛が豊富です。

また、寒さや暑さには弱い犬種です。

室内で温度や湿度管理を充分に行い、特に夏場の暑い時間の散歩や外出は控えましょう。

呼吸の異常や体を触って熱いと感じたり、意識がもうろうとするなどの変化があった場合は速やかに受診しましょう。

過ごしやすい環境を整えてあげましょう

狆に起こりやすい病気の一つである膝蓋骨脱臼はフローリングなどの滑りやすい床材は関節に負担がかかるため、適していません。

他にもマズルが短く、目が大きく突出している個体多い狆は、角膜の傷などの目のトラブルも起きやすいです。
目に傷がつかないよう、鋭く飛び出ている家具や、植物などは高さを変えたり、置き場所を違う場所にするなどの配慮をしてあげて下さい。

狆に起こりやすいトラブルが起こりにくい環境を作ることが大切です。

狆(ちん)の飼育チャートについて

比較的飼いやすい犬種ですが、人気犬種ではないため、ペットショップなどで偶然で会える可能性は低いです。

起こりやすい疾患などもありますが、日常的に健康チェックを行ったり、お迎えをする際に健康診断をきちんと行っておくことで、愛犬の体質もわかり、先天的に持つ疾患の傾向などもわかって安心です。

きちんと対策をとって迎えることで、初心者でもトラブルを少なく飼育することのできる犬種と言えます。

初心者  7 初心者でもかなり飼いやすい
しつけ  7 しつけはかなり簡単
お手入れ  8 お手入れはかなり楽
気性  8 気性はかなり穏やか
多頭飼育  5 多頭飼育のし易さは普通程度
散歩  8 必要な散歩量はやや少ない(1日おき)
病気  5 病気への強さは普通程度
抜け毛  7 抜け毛はかなり少ない
吠え方  6 吠え方は普通程度
におい  5 臭いは普通程度
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