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監修: 葛野 宗 獣医師
[記事公開日]  [最終更新日]
[ 目次 ]

犬のノミアレルギー性皮膚炎とは

ノミの感染によって引き起こされるアレルギー性の皮膚炎です。

ノミアレルギー性皮膚炎とは、外部寄生虫であるノミの感染によって引き起こされるアレルギー性の皮膚炎のことを言います。一時的ではありますがノミは人間にも寄生しますので、人獣共通感染症になります。

犬のノミアレルギー性皮膚炎の症状とは

ノミの咬傷がきっかけとなるアレルギー性皮膚炎です。

紅斑(皮膚が赤くなる)、丘疹(皮膚のブツブツ)、痂皮(かさぶた)、脱毛などが見られます。痒みの程度は様々ですが、比較的強い痒みが多く見られます。症状は背中に見られることが多く、とくに腰から尾の付け根に症状が強く出ます。
皮膚表面に動き回るノミの成虫や黒褐色の細かいノミの糞が見られることがあります。ノミの寄生が非常に多い場合は、貧血などの異常を伴うことがあります。

瓜実条虫に寄生されているノミの成虫を飲み込むと、犬も瓜実条虫に寄生されます。ノミに寄生されノミアレルギー性皮膚炎を発症している場合は、瓜実条虫症も併発していることが多いため注意が必要です。

犬のノミアレルギー性皮膚炎の原因とは

ノミが原因になります。

外部寄生虫であるノミが原因となります。イヌノミ、ネコノミが知られていますが、大部分がネコノミによるものとされています。ノミは動物間でうつしあいますので、ノミの感染が確認された場合は、同居動物全員が治療および予防する必要があります。
ノミアレルギー性皮膚炎は、ノミの唾液成分に対する全身的なアレルギー反応によるものです。咬傷部位の限局的な皮膚炎はノミ刺症などと呼ばれ、ノミアレルギー性皮膚炎とは区別されます。ノミ刺症の場合は、ノミの寄生された数によって皮膚炎の重症度が比例しますが、ノミアレルギー制皮膚炎の場合は、ノミの寄生された数が少なくても重い症状が見られることがあります。

症状の季節性

ノミアレルギー性皮膚炎は、夏に症状が悪化する疾患の代表と言われています。夏から秋にかけて発症することが多いとされています。これは、暖かくなることでノミが活発になることに起因します。ただし、膿皮症や脂漏症などの皮膚疾患も夏に悪化しますので注意が必要です。

犬のノミアレルギー性皮膚炎の好発品種について

全犬種で好発します。

外部寄生虫であるノミが原因となりますので、好発犬種はありません。あらゆる犬種、年齢で起こりますが、とくに一般家庭に入ったばかりの仔犬、ノミの予防をしていない犬、基礎疾患のある犬で発症するリスクが高まります。

犬のノミアレルギー性皮膚炎の予防方法について

ノミの寄生を予防します。

ノミアレルギー性皮膚炎の原因はノミの寄生になりますので、ノミの寄生を予防することでノミアレルギー性皮膚炎を予防することができます。
滴下タイプの薬剤、内服タイプの薬剤と様々なタイプの薬剤があります。ノミの成虫の唾液が原因となりますので、ノミの成虫が駆除できるタイプの薬剤であれば問題ありません。ただし、滴下タイプの薬剤を使う場合は、薬剤が被毛につかないように注意しましょう。薬剤が被毛に多くついてしまいますと、予防効果が発揮できない可能性があります。

犬のノミアレルギー性皮膚炎の治療方法について

ノミの駆虫と皮膚炎の治療をおこないます。

ノミの成虫の駆虫をおこないます。成虫が駆除できる薬剤が望ましいとされています。また、同居している動物がいる場合は、全員ノミの駆除をおこないましょう。
ノミの駆虫薬は滴下タイプと内服タイプがありますが、皮膚炎の症状が重い場合や滴下タイプで皮膚に問題が生じたことがある場合は内服タイプが良いでしょう。

ノミアレルギー性皮膚炎から膿皮症を続発してしまっている場合は抗菌シャンプーを用いて薬浴をしたり、抗生物質などの内服薬を用いて治療します。

何らかの基礎疾患を抱えていたり、治療のために免疫抑制剤を使用しているような場合は、治りにくいことがありますので注意が必要です。

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