ウィズぺティ
初めての方へ会員登録ログイン買い物かご
TOP > 犬の病気辞典 > 犬の毛包虫症
Youtube 病気辞典
Youtube 病気辞典

監修: 葛野 宗 獣医師
[記事公開日]  [最終更新日]
[ 目次 ]

犬の毛包虫症とは

毛包虫が原因となる皮膚疾患です。

毛包虫(ニキビダニ、アカラス)はとても小さなダニの一種であり健康な犬の皮膚も常在します。毛包虫症は現在減少傾向にありますが、外部寄生虫疾患においては、代表的な感染症の1つになります。

犬の毛包虫症の症状とは

脱毛、ふけ、かさぶた、皮膚の脂漏、発赤、色素沈着などの症状がみられます。

毛包虫症の臨床症状としましては、四肢端や顔面などに脱毛、痂皮、鱗屑、膿疱、色素沈着などが見られます。皮疹の分布や広がりの程度によって局所性、汎発性に区別されます。

毛包虫症が疑われる場合は、皮膚掻爬検査や抜毛検査が実施されます。皮膚掻爬検査をおこなう場合、皮疹部分から毛包虫を絞り出すようにしっかりと皮膚をつまみ、メス刃や鋭匙を用いて出血するまで掻爬しなければなりません。皮膚掻爬検査は検査時に痛みを伴ってしまうため、抜毛検査がおこなわれる場合もあります。

 

 

犬の毛包虫症の原因とは

毛包虫が原因になります。

毛包虫は、毛包に寄生するDemodex canis、脂腺及び脂腺導管に寄生するDemodex injaiの2種類に分類されます。感染の成立は生後48~72時間で母犬から移行すると考えられています。毛包虫は、生涯を毛包、脂腺で過ごすためその生活環の詳細はいまだに不明です。

毛包虫症の発症には必ず背景疾患を検討する必要があります。
若齢犬の場合、第一に栄養学的要因を考慮する必要があります。削痩が著しい場合には血液検査の実施、内部寄生虫症の確認、栄養価の高い食事の給与が必要となります。大型犬ではまれに若齢でも甲状腺機能低下症を生じることがあるため注意が必要です。
高齢犬でも若齢犬同様、栄養学的要因の考慮も重要ですが、循環器、呼吸器、運動器疾患の悪化、甲状腺機能低下症や副腎皮質機能亢進症などの内分泌疾患、悪性腫瘍などに配慮する必要があります。

その他の悪化要因としましては、外的刺激(舐性行動、掻爬行動による自傷)、発情、ワクチン接種、免疫抑制剤の投与などが挙げられます。

 

 

犬の毛包虫症の好発品種について

全犬種で好発します。

毛包虫症はどの犬種にも見られます。
発症年齢により若年発症性と成犬発症性がありますが、ダニ増殖の背景として、若齢においては十分な皮膚免疫力が無いこと、高齢においては皮膚免疫力低下を生じる背景疾患を認めることなど、宿主の皮膚免疫機能に影響を受けます。

犬の毛包虫症の予防方法について

早期発見・早期治療、背景疾患のコントロールをおこないます。

まずは早期発見・早期治療をおこなうことが重要です。

ブラッシングやシャンプーなどの被毛のケアを正しくおこない、背景疾患をコントロールすることで、皮膚免疫機能の低下を防ぐことが、毛包虫症の予防につながる可能性があります。

犬の毛包虫症の治療方法について

毛包虫の駆除をおこないます。

毛包虫の駆除には、イソキサゾリン系化合物の駆虫剤が使用されます。イソキサゾリン系化合物の駆虫剤は、ノミやマダニの駆虫剤として認可されていますが、毛包虫の駆除にも効果が報告されています。

毛包虫の駆除にはイベルメクチンをはじめとしたアベルメクチン系の駆虫剤もよく使用されていますが、コリーなどの一部の犬種では、遺伝子の先天的な変異によりアベルメクチン系の駆虫剤に対して重篤な副作用が生じる可能性があるため、注意が必要です。

一般的に予後は良好と言えます。若齢犬ではおおよそ2歳までには治癒することが多く、高齢犬においても背景疾患がうまくコントロールされていれば、毛包虫の駆虫により症状の改善が見られます。背景疾患が特定できず老化に伴う皮膚免疫機能の低下が予測される場合においても継続的な治療をおこなうことでQOLが保たれます。

ナンバーサプリのウィズメディカ
ページ先頭へ SSL グローバルサインのサイトシール