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監修: 葛野 宗 獣医師
[記事公開日]  [最終更新日]
[ 目次 ]

犬の反応性組織球症とは

組織球が異常増殖する疾患です。

組織球とは、マクロファージ(単球が組織に定着したもの)や樹状細胞のことを言いますが、反応性組織球症は、この組織球が異常に増殖する疾患(組織球増殖性疾患)です。組織球増殖性疾患は、腫瘍性と反応性(腫瘍性ではない)に分類されます。犬の組織球増殖性疾患には、皮膚組織球種、反応性組織球症、組織球肉腫があります。さらに反応性組織球症は、皮膚組織球症と全身性組織球症に分類されます。皮膚組織球腫と組織球肉腫は腫瘍性に分類されます。

犬の反応性組織球症の症状とは

皮膚組織球症

皮膚組織球症は、良性の疾患であり、若齢犬に多く認められます。組織球性疾患でもっとも多いとされている孤発性の皮膚組織球腫に類似しています。皮膚と皮下に限局した多発性の腫瘤が発生し、自然退縮することもありますが、長期間(9か月以上)持続することもあります。
皮膚組織球症は、頭頚部、鼻鏡、会陰部、陰嚢、四肢などに発生します。皮膚には発赤、脱毛、潰瘍を伴った腫瘤が形成されます。腫瘤の多くは4cm以下とされ、疼痛、掻痒は軽度であるとされています。

全身性組織球症

中年齢(4~7歳)のバーニーズマウンテンドッグに多く発生する非腫瘍性疾患です。はじめ病変は、皮膚とリンパ節に限局して現れますが、良化したり(寛解期)、悪化したり(憎悪期)を繰り返し、長期の経過をたどります。最終的には全身(肺、肝臓、骨髄、脾臓など)へ広がることが多いとされています。全身へ広がってしまいますと、元気消失、食欲不振、体重減少、呼吸促拍、リンパ節腫大などの症状が認められ、貧血、単球増加症、リンパ球減少症が認められる場合もあります。

犬の反応性組織球症の原因とは

詳細な原因は不明です。

組織球は単球・マクロファージ系の細胞ですが、反応性組織球症は組織球が異常に増殖します。組織球が増殖する原因としましては、免疫システムなどが考えられていますが、その詳細は解明されていません。

皮膚組織球症は、細胞診では皮膚組織球腫などの組織球増殖性疾患との区別は困難であるとされいます。通常は病理組織学的検査により診断が可能であるとされています。

全身性組織球症は、病理組織学的検査、免疫組織化学検査によって診断がおこなわれます。

犬の反応性組織球症の好発品種について

以下の犬種で好発がみられます。

皮膚組織球症は、若齢犬に多く見られますが、中年齢でも見られます。好発犬種は無いとされています。
全身性組織球症は、中年齢(4~7歳)のバーニーズマウンテンドッグに多く見られ、家族性が疑われています。ゴールデンレトリバー、ラブラドールレトリバー、ロットワイラーでも報告があります。

犬の反応性組織球症の予防方法について

早期発見、早期治療をおこないます。

反応性組織球症の予防はできません。自然退縮を期待して経過観察することもありますが、早期発見、早期治療が重要になります。

犬の反応性組織球症の治療方法について

内科療法をおこないます。

反応性組織球症では、まずは自然退縮を期待しますが、自然退縮しない場合は副腎皮質ホルモン剤や免疫抑制剤が使用されます。外科療法がおこなわれる場合もあります。

皮膚組織球症では、ステロイド療法の効果が高く、良好な予後が期待できます。
改善が見られた後に再発や悪化がみられることもあるため、注意が必要です。

全身性組織球症では、良化したり(寛解期)、悪化したり(憎悪期)を繰り返し、治療の経過が長期間になる場合が多いとされています。皮膚組織球症と比較しますと、内科療法への反応は乏しく、生存期間は11か月程度であることが多いとされています。

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