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監修: 葛野 宗 獣医師
[記事公開日]  [最終更新日]
[ 目次 ]

犬の三叉神経麻痺とは

突然発症する三叉神経機能不全です。

三叉神経は、顔の感覚を脳に伝える神経であり、触られた感覚(触覚)、痛みの感覚(痛覚)、熱い冷たいの感覚(温度覚)などの感覚情報を司ります。三叉神経麻痺とは、突然発症する下顎の下垂を特徴とする両側性の三叉神経機能不全のことを言います。

犬の三叉神経麻痺の症状とは

下顎下垂、採食や飲水に問題が生じることがあります。

常に口がぼんやりと開いてしまう下顎下垂と言われる状態になります。口を閉じられないため採食や飲水ができなくなったり、食べ物や飲み物をこぼすようになることもあります。さらに、側頭筋や咬筋の萎縮が認められることもあります。三叉神経に部分的障害が生じた場合には、これらの一部が認められる場合があります。

脳神経疾患としては、顔面神経麻痺、末梢性前庭障害の次に多いとされています。

犬の三叉神経麻痺の原因とは

特発性三叉神経麻痺は原因不明です。

特発性三叉神経麻痺は、中~高齢の犬で見られる特発性の三叉神経炎であり、原因は不明です。
下顎の下垂は三叉神経の下顎枝である下顎神経の麻痺によりますが、上顎神経や眼神経などにも異常が見られることがあります。また、三叉神経と併走する交感神経の節後ニューロンに炎症が及ぶとホルネル症候群が見られることもあります。
急性発症する特徴的な臨床症状から診断が可能である場合が多く、用手で下顎の開閉をして正常な抵抗がないことを確認します。顎関節の開閉を嫌がる、あるいは閉口時に咬合が合わない場合は口腔内異物や顎関節脱臼あるいは下顎骨骨折を疑い、口腔内の観察やX線検査を実施する必要があります。
神経学的検査で、三叉神経以外の脳神経、姿勢反応に異常が無いことを確認します。それらがあった場合は脳幹の病変あるいは多発性ニューロパチーなどが疑われます。三叉神経に両側性に発生するリンパ腫やネオスポラ感染症によって特発性三叉神経麻痺と同様の症状が生じることがあると報告されており、鑑別にはMRI検査や血清ネオスポラ抗体価格の測定が必要になります。

犬の三叉神経麻痺の好発品種について

全犬種で好発します。

どの犬種でも起こり得ますが、中年齢以上の犬に多く認められます。猫では少ないとされています。

犬の三叉神経麻痺の予防方法について

発症の予防方法はありません。

三叉神経麻痺の発症の予防方法はありません。
早期発見し、早期に看護を始めることが重要です。

犬の三叉神経麻痺の治療方法について

特異的な治療方法はありません。

三叉神経麻痺には特異的な治療方法はありません。ステロイド投与の有効性を示す報告もありません。髄鞘(神経細胞を取り囲む脂肪の鞘)の保護を目的としてビタミンB製剤が投与されることがあります。脱水が認められる場合は皮下点滴をおこないます。

予後は良好であり、ほとんどの場合が2~4週間程度で回復します。障害が残る場合もあります。回復期にはガムなどを用いて噛みしめるリハビリが有効であるとされています。

三叉神経麻痺発症時の介助

閉口障害による摂食機能障害に対しては介助が必要になります。舌の運動性は保たれているため、食物を用手にて少量ずつ口の奥に入れて与えます。飲水の介助としましては、容器を深いものにして頸部の高さに合わせて置き飲水しやすくします。その他の方法としましては、スポイトなどで与えることも可能です。
開口させ過ぎないようにする目的で、吊り包帯やテーピングによって顎関節の可動域を制限することで摂食の助けになります。これでうまくいかない場合は、食道チューブを用いた給与が必要になることがあります。
眼神経の障害によって角膜知覚が低下している場合は、角膜の外傷に注意する必要があります。

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