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Youtube 病気辞典
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監修: 葛野 宗 獣医師
[記事公開日]  [最終更新日]
[ 目次 ]

犬の進行性脊髄軟化症とは

椎間板ヘルニアに続発することが多い致死的な疾患です。

進行性脊髄軟化症とは、脊髄が壊死・融解する疾患です。椎間板ヘルニアや急性の脊髄損傷(交通事故など)などに続発し、椎間板ヘルニアの犬の3〜6%で発症するとされています。進行性脊髄軟化症は進行性の疾患であり、現在効果的な治療方法は無く、発症した場合は7日程度(早ければ2~3日)で死亡するとされている疾患です。

犬の進行性脊髄軟化症の症状とは

四肢の麻痺、呼吸不全などが見られます。

進行性脊髄軟化症の症例の多くは後肢麻痺などの急性脊髄障害が見られてから5日以内に特異的な臨床症状が見られることが多いとされています。5日以内に進行性脊髄軟化症を疑う臨床症状が認められない場合は、進行性脊髄軟化症を発症している可能性は低いとされています。
進行性脊髄軟化症発症直後の病変が局所的な時期には通常椎間板ヘルニアのグレード5の症例と同様の後肢麻痺が見られますが、発熱、元気消失、疼痛などの臨床症状が認められることもあります。その後、脊髄壊死が波及することによって、進行性の神経学的異常所見が認められるようになります。後肢や会陰の反射が消失したり、腹圧が低下します。さらに前肢の麻痺、呼吸の異常、ホルネル症候群(眼瞼下垂など)などの異常所見が認められるようになり、強い疼痛や不快感に苦しむ場合もあります。最終的には頸髄壊死により呼吸が停止します。

ごくまれに進行が止まる場合もありますが、進行性脊髄軟化症を発症したほぼ全ての症例は、呼吸ができなくなり死に至ります。

犬の進行性脊髄軟化症の原因とは

椎間板ヘルニアや脊髄損傷などが原因となります。

椎間板ヘルニア、脊髄損傷(交通事故、高所からの落下など)が原因となります。その他にも、腫瘍性疾患や梗塞性疾患などの脊髄障害に伴って発症する可能性があります。
脊髄が圧迫されることで脊髄に不可逆性の壊死が起きる場合があり、脊髄軟化症は脊髄実質の壊死が急性に前後にひろがっていく病気です。
MRI検査、神経学的検査、臨床症状などから診断しますが、進行性脊髄軟化症は生前の確定診断ができません。

犬の進行性脊髄軟化症の好発品種について

以下の犬種で好発がみられます。

進行性脊髄軟化症の原因となる椎間板ヘルニアの好発犬種が、進行性脊髄軟化症の好発犬種と言えます。ミニチュアダックスフンド、フレンチブルドッグ、ウェルシュコーギーペンブローク、ビーグル、シーズー、ペキニーズなどが挙げられます。

犬の進行性脊髄軟化症の予防方法について

発症の予防方法はありません。

進行性脊髄軟化症の発症の予防方法はありませんが、進行性脊髄軟化症発症の最も多い原因である椎間板ヘルニアの予防をおこなうことが、進行性脊髄軟化症の予防につながる可能性があると言えます。
背骨に負担のかかる抱き方をしない、高所からの飛び降りやジャンプなど背骨に負担のかかる動きをさせない、激しい運動を控える、肥満にさせない、などの方法である程度の予防が期待出来ます。しかしながら、遺伝的な素因もあるため予防が難しい場合もあります。

犬の進行性脊髄軟化症の治療方法について

現在効果的な治療方法はありません。

進行性脊髄軟化症には有効な治療方法はありません。様々な治療方法(手術時の硬膜切開、ステロイド剤の投与、再生医療など)が試されていますが、有効性を示す治療方法は確立されていません。
緩和治療として積極的な疼痛管理が推奨されています。痛みが軽度である症例では在宅での緩和ケアを選択することができますが、入院のまま持続的な鎮痛剤の投与が必要な場合もあります。呼吸不全で死亡することになるため、苦痛を回避するために安楽死が選択されることもあります。

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