犬の「興奮しやすい」症状とは
興奮する原因がわからない場合は要注意。
突然の物音や飼い主の動きなど、犬が興奮する原因は多くあります。興奮する原因を究明し、原因に合った方法で対処することで興奮を落ち着かせてあげることは出来ます。
もし、興奮する原因を取り除いたのに興奮状態が続いているような場合は注意が必要です。何らかの疾患が隠れている可能性があります。
犬の「興奮しやすい」症状の考えられる病気(原因)とは
てんかん
脳の異常放電により、反復性のてんかん発作が引き起こされる慢性疾患です。てんかん発作には身体の痙攣、硬直、脱力や意識障害が含まれます。
痙攣発作が始まる前や終わった後に、興奮した様子でウロウロすることがあります。
てんかんは発作を繰り返すことで病状を悪化させます。てんかん発作が連続で発生することで発作重積と呼ばれる状態になり、高度の脳障害や心肺停止を引き起こします。
意識障害や痙攣、硬直または脱力が、全身や身体の特定の部分に見られます。犬では強直間代性の発作(気絶し全身を痙攣させるような症状)が多くみられますが、発作の強さや持続時間にはバリエーションがあり、皮膚がぴくぴく震えるような気が付きにくい発作を起こす場合もあります。また、てんかん発作は基本的に反復性であり、期間に個体差はありますが繰り返し症状が引き起こされます。
上皮小体機能低下症
上皮小体機能低下症とは、上皮小体の破壊により上皮小体ホルモンの分泌が低下する疾患です。上皮小体ホルモンの欠乏により血中カルシウム濃度は低下し、血中無機リン濃度は上昇します。
症状としましては、落ち着かずに興奮状態になる、顔面や四肢端を舐める・こする(知覚異常)、歩様異常、震え、痙攣などが見られます。食欲低下、嘔吐、下痢、白内障などが見られることもあります。
分離不安
分離不安とは、犬が愛着を感じている人と離れる際に生じた苦痛を伴ったストレス反応のことを言います。一般的に、分離不安を生じる愛着の対象者となるのは、特定の一人または複数の家族です。
飼い主から、特定の家族に対する過度な愛着傾向、飼い主の外出時における不安傾向の有無を確認します。
破壊行動、過剰な吠え、不適切な排泄が認められます。過度な流涎、嘔吐、下痢、過剰なグルーミング、食欲不振、興奮して回ったりウロウロするような行動が認められます。
犬の「興奮しやすい」症状の好発品種について
以下の犬種で好発がみられます。
- イタリアングレイハウンド
- トイプードル
- ビーグル
- ボストンテリア
- ポメラニアン
- ミニチュアダックスフント
- ラサアプソ
てんかんは、トイプードル、ミニチュアダックスフント、ポメラニアン、ビーグル、シベリアンハスキー、イタリアングレイハウンド、ボストンテリアなどが好発犬種とされています。
分離不安の発症要因における品種、年齢差は特に無いと言われています。シェルターなどで保護された犬に多かったという報告や、純血種よりもミックス犬において多いという報告もあります。
犬の「興奮しやすい」症状の予防方法について
分離不安は予防出来る可能性があります。
てんかん、上皮小体機能低下症は予防することは難しいと言えます。
分離不安は、犬との接し方によっては予防できる可能性があります。飼い主は、犬からの要求や注目に応じないようにし、犬が自立して落ち着いて過ごしている状況に関心や報酬を与えます。飼い主から離れた場所でも落ち着いて過ごせるように練習しましょう。
犬の「興奮しやすい」症状の治療方法について
てんかん
脳の異常放電により、反復性のてんかん発作が引き起こされる慢性疾患です。てんかん発作には身体の痙攣、硬直、脱力や意識障害が含まれます。
てんかんは発作を繰り返すことで病状を悪化させます。てんかん発作が連続で発生することで発作重積と呼ばれる状態になり、高度の脳障害や心肺停止を引き起こします。
意識障害や痙攣、硬直または脱力が、全身や身体の特定の部分に見られます。犬では強直間代性の発作(気絶し全身を痙攣させるような症状)が多くみられますが、発作の強さや持続時間にはバリエーションがあり、皮膚がぴくぴく震えるような気が付きにくい発作を起こす場合もあります。また、てんかん発作は基本的に反復性であり、期間に個体差はありますが繰り返し症状が引き起こされます。
上皮正体機能低下症
上皮小体機能低下症の治療は、低カルシウム血症の是正になります。
急性期の治療では、カルシウム製剤の静脈内に投与します。
慢性期の治療では、カルシウム製剤およびビタミンDの経口投与します。
分離不安
分離不安の治療は、行動治療と薬物治療があります。
通常は行動治療と薬物治療を併用します。抗不安効果やリラックス効果のあるサプリメントを使用することもあります。