ウィズぺティ
初めての方へ会員登録ログイン買い物かご
TOP > 獣医師インタビュー
獣医師インタビュー vol. 014
猫の皮膚の病気について
アレルギー性皮膚疾患は
完治させることが非常に難しい。
高木 獣医師
オシャペットクリニック | 高木 獣医師
猫は犬に比べて皮膚疾患の発生が少ないと考えられています。しかしながら、全くないわけではなく、特に過敏性皮膚炎、いわゆる猫のアトピー性皮膚炎と呼ばれる皮膚疾患は比較的多く遭遇します。また、猫の飼育頭数は犬を超えたと言われているため、今後も皮膚のトラブルに悩む猫を診療する機会も増えてくると予想されます。
-猫の皮膚トラブルについてどのような症状がでるのか教えて下さい
猫同士の喧嘩によるケガや飼い始めの耳ダニ症などを除くと、猫の皮膚トラブルでもっとも注意が必要なのはアレルギー性皮膚疾患です。しかしながら、ヒトや犬と異なり、猫ではアトピー性皮膚炎のときにみられるアレルゲン特異的IgE抗体産生や遺伝的な要因が証明されていないのが現状です。そのため、猫のアトピー性皮膚炎を犬と同じ病気として捉えていいのかどうかさえ未だに議論が分かれています。ICADA(International Committee on Allergic Disease Association)という動物のアレルギー性皮膚疾患に関する国際機関では、猫のアトピー性皮膚炎を過敏性皮膚炎と呼ぶようになってきています。
猫のアレルギー性皮膚疾患では次のような症状が特徴的とされています。
・舐めることにより左右対称に脱毛してくる
・顔面や首の皮膚のただれ
・ブツブツした皮膚炎
・好酸球性肉芽腫群
さらに、皮膚以外にくしゃみや結膜炎のような症状も見られます。咳のような呼吸器症状がみられることも多く、中には皮膚の症状が出ずに呼吸器症状だけがみられる猫もいるという報告もあります。外耳炎やアレルギー性皮膚炎に続いて起こる細菌性皮膚炎もしばしばみられます。
年齢としては、3歳までに発症する猫が多いですが、7歳を超えてから発症する猫もいます。
-猫の皮膚トラブルの一般的な治療法について教えて下さい
全身療法と局所療法がありますが、一般的には全身療法を行います。ステロイドや免疫抑制剤の内服薬を、副作用が出ないように注意しながら投与します。症状が軽かった場合は抗ヒスタミン剤のみで症状をコントロールできるケースもあります。また、ステロイド・免疫抑制剤と併用することもあります。
皮膚症状が一部分のみに留まっている場合は、局所療法として外用薬を使用します。
いずれにしても、アレルギーを治すというよりは、痒みによる皮膚の状態悪化やストレスの緩和のために行う治療になります。
-ウィズペティの「猫用・毎日美肌PS-B1&ローヤルゼリー」についてご意見をお聞かせください。
一般的に行われている治療は、あくまで症状を緩和するためのものであり、薬の副作用にも注意が必要になります。
最近では、動物医療でもサプリメントの効能に注目が集まるようになってきました。サプリメントは動物の体を健康に保つために有効な成分が含まれており、これらの作用で免疫力アップや体質の改善が期待できます。
今回ご紹介する「毎日美肌PS-B1&ローヤルゼリー」は、皮膚のバリア機能や免疫力の向上が期待できる成分が8種類(PS-B1・ローヤルゼリー・核酸(RNA・DNA) ・月見草油セラミド・ビオチン・d-α-トコフェロール・β-グルカン含有)も配合されています。

PS-B1(乳酸菌生産物質)は、21種類の菌を大豆菌で発酵させた発酵代謝産物です。免疫反応には免疫グロブリンが関与しており、その1つである「IgG」は免疫グロブリン全体の75%を占めています。PS-B1を摂取することで「IgG2」という物質が体内で増えることが分かっています。これは白血球の働きを助けたり、ウイルスや細菌の毒素を無毒化します。こういった働きで免疫力を上げ、アレルギー症状を抑制することが期待されます。
PS-B1の良い点は、胃酸の影響を受けることなく、効率よく腸内と血液中に届くということです。そのため、体調の良し悪しに影響されずに体内に浸透させることができるのです。

ローヤルゼリーは「美容のビタミン」といわれるパントテン酸が豊富に含まれており、皮膚の健康維持に必要な成分です。また、ローヤルゼリーにしか含まれない特有成分「デセン酸」が皮膚のバリア機能と保湿機能が期待できます。アトピー性皮膚炎は、皮膚のバリア機能が低下してアレルギー性の炎症を引き起こすという側面があるため、ローヤルゼリーを摂取する事で皮膚をより健康な状態に保つことができます。
注目すべき点はデセン酸の比率で、6%以上の配合で高濃度といえますが「毎日美肌」のデセン酸は9%品を配合している事から高品質といえます。

核酸は細胞の中心にある核を構成している物質です。DNAとRNAの2種類があります。これらの作用により細胞分裂を活発化(新陳代謝)して新しい細胞を作っています。核酸はアレルギー反応などで炎症を引き起こすヒスタミンの分泌を抑制してくれます。そのため、核酸を摂取することでアレルギー症状を軽減されることが期待されます。

月見草油は月見草の種子を低温で圧搾することで抽出され、γ-リノレン酸とリノール酸豊富に含まれています。
γ-リノレン酸は皮膚機能の維持に必要な成分といわれており、皮膚を保護膜のように守る作用があります。アトピー性皮膚炎の犬や猫では、このγ-リノレン酸が不足していることが知られています。
リノール酸は保湿作用に優れており、皮膚を乾燥から守ってくれる作用があります。
セラミドは細胞間脂質の一つです。皮膚のもっとも表層にある角質層の細胞と細胞の間に存在し、外部刺激から皮膚を守る大切な役割を担っています。レンガ造りの家を想像すると分かりやすいかもしれません。レンガが皮膚の細胞、その隙間を埋める漆喰がセラミドです。つまり、セラミドは外界から体内に病原体などが侵入するのを防ぎなおかつ体内から必要な水分や油分が逃げないように蓋をしているのです。
アトピー性皮膚炎の犬や猫では、セラミドが不足していることが知られています。セラミドが不足すると、皮膚は乾燥傾向になり、病原体からの防御機能が低下してしまいます。
ビオチンは腸内で合成されるビタミンB群の一種であり、代謝過程で酵素の働きを助ける補酵素として働きます。さらに、ビオチンは炎症の原因となるヒスタミンの働きを抑制する作用もあります。ビオチンが不足すると皮膚炎や脱毛などが起こるとされています。

d-α-トコフェロールはビタミンEの一種であり、抗酸化作用と毛細血管を拡張する作用によって細胞の新陳代謝が活発になり、皮膚のターンオーバーを正常化し様々な皮膚トラブルの抑制が期待できます。

β-グルカンは食物繊維の一種です。ヒアルロン酸の2倍の保湿力があり、皮膚の抵抗力を向上させることが期待されます。免疫に対する作用も、免疫を強化するだけでなく、免疫過剰な場合には抑制的に働き、バランスを保つ作用があります。
-ウィズペティの「猫用・毎日美肌PS-B1&ローヤルゼリー」についてご意見をお聞かせください。
サプリメントを使用する際は、目的とする疾患に有効な成分が配合されているだけでなく、製造過程も重要です。その点、ウィズペティのサプリメントは製品の品質と安全性が確保されている点も信頼できます。アレルギー性皮膚疾患は完治させることが非常に難しいですが、できるだけ副作用のリスクのある薬に頼らず、サプリメントで体の免疫力を強化していく治療を重要視したいと考えています。
獣医師オシャペットクリニック
高木 獣医師
※以上の記事は、獣医師個人の感想であり効果・効能を示すものではありません。
ページ先頭へ