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獣医師インタビュー vol. 019
犬と猫の関節の病気について
高齢になっても元気で
楽しく活力のある生活を送るため。
髙倉 裕人 獣医師
京橋コパン動物病院 | 髙倉 裕人 獣医師
髙倉 裕人 獣医師 京橋コパン動物病院 院長
麻布大学獣医学部獣医学科卒業
-どのような関節疾患に対してサプリメントをすすめていますか?
ワクチン接種など普段の診察で、トイプードルやチワワ、ポメラニアンなどの人気の小型犬種には、膝のお皿が外れてしまう「膝蓋骨脱臼」に罹患している子がしばしば見られます。 歩き方がおかしい、痛がっているなどの症状が見てとれないことがあるため、飼い主様が気付かれていないことがほとんどです。 膝蓋骨脱臼の根本的な治療は外科手術しかありません。
しかし、前述したように歩行異常などが見られず日常生活に支障がないことが多いことや、費用面から、外科手術を選択せずに一生を過ごすことも少なくありません。 外科手術をしない場合、そのグレードにもよりますが、日常的に膝蓋骨が外れることを繰り返しているため、中から高齢になってくると高確率で関節炎が起こります。 膝蓋骨脱臼に罹患している子には、年齢が若いときからのサプリメントの投与をすすめています。
膝蓋骨脱臼以外にも骨関節の病気はたくさんあります。 大型犬や肥満動物は自分の体重を支えるために、足に大きな負担がかかり関節炎のリスクが高いです。 適切な食事管理と運動に合わせてサプリメントを使用すると効果的です。
-どのような症状が出たら注意が必要でしょうか?
うちの子は高齢だけど症状がないから平気、と思われている方も要注意です。慢性的な痛みは発見が難しいことが多いです。 特に動物病院では緊張で痛みを我慢してしまうため、軽度の関節炎などは獣医師でも見つけられないことがあります。
しかし、ワンちゃんは自分が信頼する飼い主さんには痛みを隠さずにいてくれます。
・階段やソファーの上り下りをためらうようになった
・散歩の距離が短くなった
・おもちゃで遊ばなくなった
・睡眠時間の延長や昼夜逆転
・尻尾を下げていることが多くなった
など、高齢だからそういうものだ、と見逃してしまいそうな行動も、実は痛みを示しているかもしれません。 痛いのであればお薬を使えば良いのでは、と考えられる方もおられると思います。確かにお薬を使用すれば、症状の程度によりますが、すぐに効果を発揮してくれます。しかし、長期間投与することによって消化器症状などの副作用のリスクもあがってきます。 サプリメントは、その原材料に対するアレルギーがある場合を除くと副作用がほとんどないので、長期投与が可能です。 お薬のように即効性はないものの、長期間継続して投与することで徐々に効果を発揮してくれます。 ちょっとした痛みのサインに気付いてあげることができると、薬剤の投与が必要なまでに悪化する前に、サプリメントの投与などで未然に防ぐことができるかもしれません。
-猫の関節疾患について教えてください
ワンちゃんだけでなくネコちゃんにも関節の病気は多く、中高齢の猫の多くは骨関節炎を持っています。 特に12歳以上の猫の90%が骨関節炎に罹患しているといわれています。 高齢猫ちゃんで、以前より動きが緩慢になった、高い所に登らなくなったなどの変化が見られた場合は、ワンちゃん同様関節炎を疑いましょう。
また、スコティッシュフォールドやマンチカン、アメリカンカールなどの猫種は遺伝的に骨や関節の病気を起こしやすい傾向にあります。 特にスコティッシュフォールドはほぼ100%、何らかの原因で関節炎を発症するといわれています。 このような猫種を飼われている場合は、若いうちから予防的にサプリメントの投与をおすすめします。
-「毎日散歩 グルコサミン&イミダゾールペプチド」についてご意見をお聞かせください。
このサプリメントの特徴は、エビ・カニから抽出された良質のグルコサミン、渡り鳥の羽を動かす筋肉やマグロの尾びれ付近に多く含まれるアミノ酸結合体であるイミダゾールペプチドがバランスよく配合されていることです。 グルコサミンは軟骨成分の生成を促し、イミダゾールペプチドには抗疲労効果が確認されています。 適切な量のビタミンDを配合されているのもありがたいです。
ビタミンDは骨を丈夫にし、カルシウムやリンの代謝を調整する上でとても重要な栄養素です。 人間は紫外線を浴びることでビタミンDを生成することができますが、犬や猫はそれができないため、食事やサプリメントで補う必要があります。 また、3つの軟骨成分「コンドロイチン・プロテオグリカン・Ⅱ型コラーゲン」は、関節のスムーズな動きを助けます。
-髙倉先生がペットサプリメントを選ぶ上で重要視するポイントを教えてください。
私がワンちゃんネコちゃんのサプリメントを選ぶ上で、配合成分と同等に重要視するのが、投与のしやすさです。 人間は体に良いものであればたとえ苦くても頑張って内服しますが、ワンちゃんネコちゃんはそうはいきません。 嫌がっているのにサプリメントを無理矢理投与することでワンちゃんネコちゃんが不安や苦痛を感じるようでは本末転倒だと考えます。
このサプリメントはミルク風味で嗜好性がとても良い印象です。 ミルクが苦手なワンちゃんネコちゃんには向かないかもしれませんが、ほとんどの子は喜んで食べてくれるのではないでしょうか。 嗜好性が良くても錠剤というだけで警戒心が出る子がいますが、そういった錠剤が苦手な子にもおすすめです。
少量の水に溶かせてミルクのようにして与えるのもいいですし、毎日のごはんにかけて使用することもできます。 嗜好性がとても良いので、普段ごはんの食べがあまりよくない子には食欲増進のトッピングとしても使用できるのではと個人的には感じます。 ワンちゃんネコちゃんが楽しんで、かつ健康になれる理想的なサプリメントといえます。
-ありがとうございます。最後に、愛犬愛猫家の皆様へ向けてのメッセージをお願いいたします。
前述のようにワンちゃんネコちゃんは、高齢になると多くの子が何らかの骨関節の不具合が起きてきます。 関節の痛みが直接命に関わることはあまりありませんが、その子のQOL(クオリティオブライフ)を上げるためにはできる限り痛みが少ない期間を長くして、若いときと同じような生活ができるのが望ましいです。
「毎日散歩 グルコサミン&イミダゾールペプチド」は、愛犬愛猫がただ長生きするのではなく、高齢になっても元気で楽しく活力のある生活を送るために作られたものです。 副作用を気にせず、予防的に、ワンちゃんネコちゃんが楽しんで投与できるのが、このサプリメントの最大のメリットです。 愛犬愛猫の健康寿命のため、良質な食事と適切な運動にプラスアルファでサプリメントを検討してはいかがでしょうか。
獣医師京橋コパン動物病院
髙倉 裕人 獣医師
※以上の記事は、獣医師個人の感想であり効果・効能を示すものではありません。
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