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イヌリンについて
食べ物の移動を緩やかに
主に菊芋、ゴボウなどに含まれている水溶性食物繊維の一種です。水分を含んで腸内をゆっくり移動、小腸での栄養素の吸収スピードを抑え、ブドウ糖の急激な増加や、脂肪の蓄積防止をサポート。腸内の善玉菌のエサになってお腹の健康を維持します。
【執筆獣医師】葛野 莉奈
【経歴】麻布大学獣医学部卒。横浜市内の動物病院
「かどのペットクリニック」院長。
【経歴】麻布大学獣医学部卒。横浜市内の動物病院
「かどのペットクリニック」院長。
犬猫にとってのイヌリンとは
イヌリンはゴボウなどに含まれる多糖類の一種です。
イヌリンは、摂取すると腸内で水分を吸収してゲル状となり、胃から小腸への食べ物の移動を緩やかにします。
この作用によって糖質の吸収速度が遅くなり、食後の血糖値の上昇が緩やかになります。
血糖値の上昇が緩やかであれば、血糖調整のためにインスリンを分泌する膵臓にも負担をかけにくくしてくれます。
他にも消化管ホルモンを放出させて食欲を抑制し脂肪の蓄積を減らす効果など、
脂質代謝を改善や、腸内で発酵分解された際の、腸内の善玉菌のエサとなるフラクトオリゴ糖への変化や腸の動きを整えるなど、
太りすぎないよう体を健康に保つために活躍してくれます。
太りすぎることで、関節などへの負担がかかってしまったり、
他の病気につながってしまうこともあるので、気を付けたいですね