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獣医師インタビュー vol. 018
猫の体重について
美味しく毎日摂取しながら
病気の予防や進行予防ができる。
安藤 藍 獣医師
むくどうぶつ病院 | 安藤 藍 獣医師
猫の飼育数は年々増加傾向にあります。
散歩が必要ない、留守番ができるという高齢者や単身者にも飼いやすい特性も大いに影響しているように思います。
また犬に比較して世話が比較的楽なことから多頭飼育が多いことも影響していると推察されます。飼育数が増えている猫たちの飼育環境は、一昔前のように外にも自由に外出し、数日帰ってこない日もある、という自由なスタイルから、完全室内飼育の推奨により飼育環境が大幅に変化し、かつ食事やケア用品も含めて向上しています。
家族の一員として飼育される猫たちが病気を発症した際に飼い主さんが求める医療水準も高くなっており、飼い主さんのライフスタイルや思考に即した様々な治療方法の提案が求められるようになっています。また未病予防の観点から病気になることを予防したいという意識を高く持たれている方も増えており、実際に症状がなくても予防に関しての相談で来院される方も増えてきています。
-猫の糖尿病について教えて下さい。
糖尿病を知る上ではまず、血糖値のコントロールについて知る必要があります。食事を摂るとその栄養成分が消化され、血糖値が上昇します。糖質は体の維持において非常に重要な栄養素ですが、その血中濃度は高すぎても低すぎても体に大きなダメージを与えることから様々なホルモンにより絶妙にバランスがとられ一定の血糖値に維持されています。その血糖値のコントロールにおいて、体内で血糖値を下げる働きをする唯一のホルモンが膵臓のランゲルハンス島B細胞から分泌されるインスリンです。
糖尿病は人において下記のように分類されます。
1型糖尿病:インスリン分泌が少なく治療にインスリンの投薬が必要。若い時に発症する。2型糖尿病:生活習慣の乱れなどでインスリンに対する感受性が低くなり発症。中高齢期に発症する。
猫の糖尿病はどちらかというと、人の2型糖尿病に似たタイプで、インスリン分泌量が少なくなったり十分にインスリンが効かなくなることで高血糖状態になる病態を言います。また、膵炎やクッシング症候群など他の病気に引き続いて起こることもあります。
-糖尿病になるとどんな症状が起こりますか?
糖尿病になると高血糖状態を改善しようと水をたくさん飲み、おしっこを沢山する、いわゆる多飲多尿という症状が見られます。また体重減少や嘔吐、脱水などが見られてきます。症状が進行すると昏睡状態から死に至る可能性もある怖い病気です。
多くの飼い主さんはおしっこ量や飲水量が多いこと、なんとなく痩せてきた、などといった症状に気づき来院されます。
-糖尿病と診断されたらとのような治療が必要でしょうか?
検査の結果、糖尿病と診断されれば療法食により血糖値の急上昇を防ぐための食事療法、インスリン投与による血糖値の厳密な管理などが行われ、治療が開始されることになります。今までおいしいご飯を嬉しそうに食べていた愛猫が療法食を食べなければいけなくなり、さらに自宅でインスリン注射の投薬も始まることで多くの飼い主さんが戸惑い苦悩を抱えられます。病院での治療以外にも効果があることならなんでもしてあげたいと望まれる方も多くいます。
また近年、動物を飼育することに対しての意識が向上し、ネットに様々な病気の情報があることから病気の予防を早々に行いたいと希望される飼い主さんも多くいらっしゃいます。
-糖尿病・ダイエットサポートサプリ「猫用・毎日習慣」について先生のご意見をお聞かせください。

「毎日習慣サラシア&イヌリン」に含まれるサラシアは血糖上昇抑制効果がある薬草として古くから伝統医療アーユルヴェーダに用いられてきました。小腸での糖吸収を促す酵素の働きをサラシアに含まれるサラシノールやコタラノールが阻害することで急激な糖吸収を抑えてくれます。食後の急激な血糖値の上昇は膵臓からのインスリン分泌を過剰に刺激してしまうことからサラシアが膵臓にかかる負担を軽減してくれ、糖尿病発症のリスクや悪化を抑えてくれます。また脂肪燃焼効果もあり糖尿病管理において重要な体重管理にも役立ちます。

もう一つの主要成分であるイヌリンは、ゴボウなどに含まれる多糖類の一種で、消化・吸収がされにくい水溶性食物繊維の一種として分類されます。吸収されにくい特性があり腸内で水分を吸収するとゲル状になるために食べ物の消化管内移動を緩やかにし、糖の吸収速度を緩めることで、サラシアと同じく血糖上昇抑制作用を示します。
血糖上昇抑制作用以外にも、骨格筋におけるインスリン感受性の低下を改善したり、血中中性脂肪の低下、肝臓における脂質合成の抑制、消化管ホルモン分泌による食欲抑制など、脂質代謝の改善を行う効果もあります。また腸内で発酵分解されると腸内善玉菌の栄養になるフラクトオリゴ糖になることで腸内環境の改善を行い便秘の解消や全身状態の向上に一役買うことも分かっている世界が注目するダイエット効果が高い成分です。

「毎日習慣サラシア&イヌリン」は、それ以外にも
1)糖質吸収を抑えるDNJを含む桑の葉
2)薬用植物の一種であるバナバ
3)インドの伝統医療で2000年以上前から糖尿病治療に使用されてきたギムネマ
4)インスリン抵抗性を改善する成分をもつマイタケ末
5)インスリン増強因子として働く必須ミネラルの一種であるクロム
6)食後の急激な血糖上昇を抑制する難消化性デキストリン
などといった様々な側面から血糖上昇抑制作用や糖吸収抑制作用をもつ成分をふんだんに盛り込んでおり、糖尿病の予防や症状改善につながると期待されます。
また毎日の投与には当然、嗜好性も非常に重要ですが、良い成分を含みながらカツオ味という多くの猫が好む味をしているため投薬も苦痛なくできると考えられます。病気の治療も予防もできるだけ負担が少なく、1日でも多くの日を飼い主さんと愛猫が幸せに暮らしていけることが非常に重要ですので、美味しく毎日摂取しながら病気の予防や進行予防ができることは大変喜ばしいことかと思います。
獣医師むくどうぶつ病院
安藤 藍 獣医師
※以上の記事は、獣医師個人の感想であり効果・効能を示すものではありません。
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