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獣医師インタビュー vol. 020
犬と猫の目の病気について
高齢化に伴い、目が白くなって
しまうこともよくあります。
永友 獣医師
ながとも動物病院 | 永友 奈々子 獣医師
永友 奈々子 獣医師 ながとも動物病院 副院長
麻布大学大学院 獣医学修士課程 修了
日本獣医動物行動学研究会 会員
-犬猫の目の病気についてお聞かせください。
ペットと暮らしている飼い主さんであれば、ペットが目を痒そうにしている、あるいはいつもよりも目ヤニの量が多く、ちょっと気にかかる・・・という経験を一度はされているのではないでしょうか? ペットにも様々な目の病気があります。またペットの場合は人と違って、ちょっとした傷や痒みなどから目をこすってしまい、自分の爪で角膜に大きく傷をつけてしまうこともあります。
人と同様に1日に3〜4回、目薬を点眼していただくことになるのがほとんどですが、日頃から飼い主さんにお顔周りを触られることが苦手なペットであれば、大変な思いをされる飼い主さんも少なくないですね。 なかには点眼が原因でペットとの関係性が悪くなってしまった、という話も聞いたことがあります。ご家庭で点眼ができなければ、たびたび通院していただかなければなりません。また、こすってしまわないためにはエリザベスカラーをつけたままの生活が必要になります。
-年をとると犬も白内障になると聞きますが。
高齢化にともない目が白くなってしまうこともよくあります。気をつけていただきたいのは、全部が白内障というわけでなく核硬化症という老化現象の場合もありますので、動物病院できちんと診察を受けましょう。
白内障は進行が進むと失明してしまいますが、核硬化症の場合は見えづらくなることはあっても、全く見えなくなってしまうことはありません。
-見えなくなってしまうのは、かわいそうですね。 白内障の治療はどのようなものですか?
白濁してしまった水晶体は内科治療ではもとに戻すことはできませんが、ステージ1・2の早期であれば点眼薬とサプリメントで進行を遅らせることもあります。進行した白内障については、手術で濁った水晶体を取り人工レンズを挿入することで再び、見えるようになります。しかし、症状の進行状態や合併症の有無により、必ず手術が受けられるというわけではありませんし、全身麻酔による手術ですので高齢の場合はリスクも高くなります。
-ペットが元気でいるために、飼い主が心がけてあげられることはありませんか?
スキンシップをかねて、毎日全身をチェックしてあげましょう。言葉で不快な症状を伝えることのないペットたちには、飼い主さんによる早期発見がなによりも早期治療につながります。毎日観察することで、ちょっとした変化にも気づきやすくなります。触られることに慣れていないペットには、大好きなおやつの時間をつかって、少しずつ慣らしてあげてください。 ペットの体にいつもとは違う変化を感じたら、早めに動物病院で相談してみましょう。伝えづらいときや記録のために、飼い主さんのスマホの写真や動画で撮っていただきそれを診察室で見せていただくことは、お互いの理解が深まることに繋がりおすすめです。
また最近はペットのための良質なサプリメントも市販されていますので、継続的に与えることで、病気の予防や進行を遅らせる効果は十分に期待できると思います。
-「毎日愛眼 ブルーベリー&ルテイン」についてご意見をお聞かせください。
まず、原材料を拝見いたしましたら目のサプリとして、効果のあるものがとても多く使われていて驚きました。人用のサプリメントでもブルーベリーはよく使われているのでご存知の方も多いと思います。眼精疲労に効果的だと言われていますね。網膜に存在するロドプシンという光の受容に関連する物質があるのですが、ブルーベリーにはロドプシンの再合成を促すアントシアニンが含まれています。アントシアニンには網膜の毛細血管の保護や強化をする働きから、血液循環を向上させる機能があることも知られています。 とくに、ブルーベリーの仲間のビルベリーを使用しているそうですが、ブルーベリーよりも豊富にアントシアニンを含有していますから大変に効果的ですね。 アフリカンマリーゴールドにはルティンが多く含まれます。ルティンも人様のサプリメントでよく見かけると思いますが強力な抗酸化作用があります。もともと水晶体の黄班部という部分に多く存在しています。黄斑は眼球の網膜の中心に位置し、視力の中心的な役割を果たしています。網膜へのダメージはルティンの抗酸化作用により変性が抑制されているので、白内障の予防にも期待がもてますね。
そのほかの原材料としては紫芋も同じく、豊富なアントシアニンを含む食材ですし、メグスリノキはその名のとおり古くから民間療法で目に効果があるものとして有名です。グリーンプロポリスは「天然の抗生物質」ともいわれるほどの高い抗菌作用をもつことで知られています。 アスタキサンチンは抗酸化作用が極めて強く、サプリメントや化粧品など広く注目されていますが目の血管に作用し眼精疲労に効果があることがわかっています。
また、「健康補助食品GMP認定」による生産工程の徹底管理や「ペットフード安全法」、「残留農薬等に関するポジティブリスト制度」による原材料の安全性の確保、さらに「4大添加物未使用」「国内工場での生産」と高い品質管理をされたサプリメントだと感じました。安心してペットにも与えられそうですね。
-ありがとうございます。最後に、愛犬愛猫家の皆様へ向けてのメッセージをお願いいたします。
ペットも高齢化に伴い、人と同様に健康寿命に注目されるようになりました。病気や介護状態で長生きをするよりも、飼い主さんと楽しく過ごせて長生きができたほうがお互いに幸せですよね。サプリメントは薬とは違い急速に効果がみられるというよりも、継続することによってペットの健康維持に寄り添ってくれるものだと思います。 とはいえ健康のためにと、すすんでサプリメントを飲んでくれるペットはいません。飲ませやすさも重要な選択肢になってくると思います。
病院でもサプリメントをおすすめすることがありますが、ペットの好みにあったものや飼い主さんが飲ませやすいものでなければ、やがて継続できなくなってしまうことが多いです。 嗜好性の面からもミルク味の粉末タイプというのは期待できますね。ミルク味は好んでくれるペットが多いですし、粉末というのは使いやすいと思います。 いつものフードにふりかけることもできそうですし、水で溶いて飲ませれば水分補給にもなります。錠剤だと警戒して飲んでくれないペットにも、ぜひ試して欲しいですね。大切なペットの健康寿命のために、おすすめしたいですね。
獣医師ながとも動物病院
永友 奈々子 獣医師
※以上の記事は、獣医師個人の感想であり効果・効能を示すものではありません。
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