ペットをローンで飼う方は、その後の費用のイメージはありますか?
ペットの初心者ほど、陥りがちなのが、ペットローンによる飼育破綻。
ペットショップ側にも説明する責任を感じて欲しい。
一方で、飼う側も、安易にローンを組むことの危険性を感じて欲しいです。
大切な命を最後まで守り続ける為に、ペットを飼うのに必要な費用のイメージを持ちましょう。
買い物のついでに、ふらっと立ち寄る方も多いかと思います。
飼うつもりはないけれど、可愛い子猫や子犬の姿に見とれていると、店員に
「抱っこしてみませんか?」と声をかけられたりしますよね。
可愛い子猫、子犬を抱っこして、気が付いたら、購入することになっていた。
しかし、値段を見てびっくり!高額すぎて、直ぐには払えないと思っていると、
「ローン組めますよ!」勧められて、毎月の支払い金額は、払える範囲なので、契約してしまう。
という状況、最近の日本ではよくあるケースです。
その結果、ローンを払いながら、飼育費用の工面が出来なくなり、飼育破綻。
飼われたペットたちは、良ければ愛護団体で新しい家族と出会えますが、そのほとんどが、どこかに捨ててしまったり、飼育放棄による栄養不足などで亡くなってしまっているのです。
この現状を変えていく為に、まずは、飼育費用のイメージをつけていきませんか?
ペット購入時に一括で払えない人、今は飼うのは控えて!
ペットをローンで飼う予定の方、今は、まだ飼う時期ではないと考えて良いでしょう。
ペットは購入したら、終わりではありません。物ではないのです。生き物です。
生き物は、飼育していく費用がかかるのです。
飼育するには、購入するよりも、費用がかかります。
ローンを払いながら、その費用も払うイメージはありますか?
あなたの生活を圧迫してくるかもしれません。
ブリーダーからの愛情ある試練
私は、ブリーダーから子犬を譲って頂きました。
犬を家族に迎える前に、飼っている方から情報を頂きました。
ブリーダーから飼う事を勧められ、また、優良ブリーダーであるか、前もってメールで確認しました。
優良ブリーダーは、無理な繁殖計画をしません。
なので、あまりにも繁殖回数が多いと、それは、犬に負担をかけている。
犬をお金でしか考えていないブリーダーだとわかります。
なので、母親を紹介できるか?
生後何か月から譲ることを考えているかを聞きました。
ちなみに、優良なブリーダーを見分けるには、以下の5つの内容を聞いてみてください。
返答してくれなければ、見学はやめておきましょう。
①子犬の親を見せてもらえるか
②犬が生活している所を見せてもらえるか
③生後、何週間目から、譲るつもりか(生後8週間以降が目安)
④購入後も相談を受け付けるのか
⑤動物取扱登録番号を教えてくれるか
ブリーダーの人柄や犬に対する愛情を感じて、見学に行きました。
子犬は、やはり、可愛らしく、愛想が良く、すぐに購入を決めました。
すると、ブリーダーから、「購入金額の半額を今現金でお願いします。」と言われました。
手持ちのない私は、急いで近くの銀行へ行き、半額を払い、契約できました。
「1週間後、残りの半額と、飼育に必要な物をリストアップしてるので、用意しておいてね。」
と指示されました。
「子犬は、今週、2回目のワクチンをしておきます。あと、名前が決まったら、教えてください。その名前で声掛けしますから。」
ワクワクしながら、準備して、名前を考えて。わからないことは、直ぐにブリーダーに確認して。
全部そろえて、半額を持って、お出迎えしました。
「わからないことがあれば、いつでも連絡してください。」と優しい言葉も下さりました。
今から思うと、見学してすぐに半額現金で!
というのは、ブリーダー側も私を試したのではないか。と。
大切な自分の犬の子犬ですから、これからしっかりと飼育できるだけの貯蓄があるのか、判断材料だったのかもしれません。
ペットショップで、母親を紹介してくれたり、生まれた時の事、子犬の現在の性格や、成犬になった時のサイズの目安、骨格や歯並びまで教えてくれたでしょうか。
犬に愛情を持ったブリーダーだからこその安心感と、試練だったのでしょう。
ペットを譲る側も、飼う側も、これからの生活を意識できますし、命を預かるという責任を感じられました。
具体的にどれくらいかかるのでしょうか
それでは、具体的な飼育費用の金額を見てみましょう。
日本での一番人気の犬種、トイプードルの場合
①生体価格 30万円
②飼育に必要な用品(畜犬登録料。狂犬病ワクチン含む) 3万円
③避妊・去勢手術 5万円
④混合ワクチン5千円×3回
⑤ペットシーツ 2万円
初年度に必要な金額は40万5千円です。
猫の中でも人気急上昇のスコティッシュフォールドの場合
①生体価格 30万円
②飼育に必要な用品 1万5千円
③避妊・去勢手術 3万円
④ペットシーツ・砂 3万円
初年度に必要な金額、39万円
(フード・おやつは個体の月齢や、個人差が大きいので含んでいません。)
ペット自体の購入以外に必要な金額は、9~10万ほど必要なことがわかります。
初年度に必要な金額のローンを組んでみる。
ペットローンで検索してみると、3.8%~という金利が一番低いようです。
ペットローンは、ペット自体の購入以外に、トリミングや、医療費、ペットに必要な費用にも、あてられるようです。
試しに、トイプードルの初年度に必要な費用を返済シュミレーションしてみました。
月々の支払いを1万円程で、一番低い金利で設定すると、3年間返済しつづける計算になりました。
ローンの金利手数料は約2万4千円です。
毎月1万円づつなら、3年間払っていける、と考えるかもしれません。
しかし、ペットを飼育していくには、それだけではありません。
毎月・毎年、必要になってくる費用
初年度以降も毎月必要になってくる費用をみていきましょう。
①フード・おやつ 約5千円
②ペットシーツ 約2千円
③衛生・ケア用品 約千円
④トリミング 約7千円
⑤ペット保険料 約2千円
ただし、保険料金は、ペットの年齢が上がるごとに料金も上がります。
でも加入しておくと、病院に連れていきやすくなり、言葉を話せないペットの健康の為に、大切です。
毎月、2万円近くの負担があります。
また、夏や冬は、ペットの為に空調をつけたままにすることもあります。
いつもより、電気代が上がります。
夏は、蚊よけスプレー、冬は体温を保つ為の服を購入したりと、1か月の費用は、3万円になる可能性もあります。
2年目以降、毎年必要な費用
①混合ワクチン 5千円×3回
②狂犬病ワクチン 3千円
③フィラリア予防 5千円
④ダニ・ノミ駆除 1万円
一月かかる費用の他に、約3万円必要です。
一年で計算すると、
2~3万円×12か月+3万円ですので、
毎年かかる費用は、30万円~40万円必要だとわかります。
ただし、これはトイプードルのサイズのワクチン代です。大きくなると、倍以上の額になります。
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