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シャム猫はどんな猫?特徴を紹介

愛玩動物飼養管理士
國澤莉沙
[記事公開日]  [最終更新日]
優美な見た目が美しいシャム猫を飼いたいと考えた方もいるのでは、ないでしょうか?
本記事では、シャム猫の特徴や性格、価格について紹介します。

シャム猫に興味のある方は、参考にしてください。
[ 目次 ]
シャム猫はどんな猫?特徴を紹介

シャム猫の特徴

シャム猫はタイ原産の猫であり、短毛種です。
最大の特徴はサファイアブルーの瞳であり、シャムと呼ばれるための必須条件になります。

古くから存在する品種であり、タイ王国の貴族や裕福層の間で愛玩されてきたシャム猫は、別名サイアミーズとも呼ばれています。
シャム猫はV字型のシュッとした顔つきと長くスラっとした四肢が特徴であり、身体つきは薄くしなやかな印象です。

毛色は白に顔や手足、尾が黒の個体が多いが様々であり、個体差があります。
シャム猫の毛色の遺伝子を有した雑種も日本では多く存在しており、毛色がシャム猫に酷似している猫もいます。

雑種が多い理由の一つとして、シャム猫の高い繁殖力があげられ、特に発情期のオスは声が大きく、気性が荒くなるためお世話などに注意が必要です。

シャム猫の必須条件であるサファイアブルーの瞳は光の角度によっては、紅く見えることもあり古くからシャム猫に関する逸話などが残ったりしています。
これらの優美な見た目と神秘的なサファイアブルーの瞳からシャム猫は神聖視されることも多く、現在も貴重な存在としてファンがいる品種です。

シャム猫の性格

シャム猫は、大変賢い猫であり感受性が豊かで高い場所をの好みます。
貴族などに愛玩されてきた歴史から飼い主さんや特定の心を許した人には甘えて愛情深く接しますが、外部に対してはフレンドリーなことは少ないので、来客時などは注意が必要です。

特にオスのシャム猫は繁殖期の激しさもあり、飼い主さんとの相性が合わないと苦労することもあるため、マッチングを念入りに行う必要があります。

さらには、1人時間を好むため高い場所でゆったり休めるように十分なリラックススペースを準備してあげましょう。

猫の女王と称されることもあるシャム猫は、気品がありゆったりとした動作をイメージしますが、若い時は活発で遊び好きです。
身体を動かすことが大好きですので、飼い主さんはおもちゃなどで一緒に遊んで、コミュニケーションをとってあげると良いでしょう。

飼い主さんに心を許すと、他の猫や生き物に対して嫉妬から攻撃的に接する子もいるため、多頭飼育の場合には、バランスを見ながらふれあいのひんどをちょうせつするのが、大切です。

シャム猫の飼い方

基本的なシャム猫の飼い方のポイントを紹介します。
シャム猫をお迎えしたいと考えている方は参考にして下さい。

飼育環境を整えるポイントとして、抑えておきたいのは、シャム猫は大変運動量の多い猫です。
シャム猫がストレスを抱えないために、十分に運動できるスペースを確保しましょう。
また、高い場所が好きなシャム猫の飼育にはキャットタワーなど高さがあるアイテムがおすすめです。

キャットタワーでなくても、一箇所は高い場所にリラックススペースを確保します。

シャム猫が十分遊べるようにおもちゃなどを複数用意してあげましょう。
定期的に飼い主さんが、一緒に遊ぶようにすると絆も深まりますよ。

また、シャム猫は飼い主さんに対する独占欲が強い猫ちゃんです。
上記で少し触れましたが、多頭飼育をしている場合、飼い主さんが他の猫とふれあいをしていると、飼い主さんや他の猫ちゃんに対して攻撃したり、イライラしたりすることがあります。

その子が嫉妬深いかどうかは個体差がありますが、適切な距離感を意識することが大切になります。
嫉妬により情緒不安定になると鳴き声や破壊行動などの問題につながることもあるため、シャム猫の様子をよく観察して、行動パターンを把握しておくのが大切です。

シャム猫のかかりやすい病気は?

シャム猫は運動量が多く、活発であり丈夫な個体が多いですが、老化などによりやはり病気にもかかりやすくなります。

シャム猫の気をつけたい病気について紹介します。

・拡張型心筋症

心室の広がりと収縮機能の低下が見られる病気です。
伸縮する力が弱ってしまうことにより、血液を送り出せなくなってしまう疾患です。
心筋が薄くなることで、心室が広がったように見えることから拡張型という名前がつきました。

拡張型心筋症になると、疲れやすい、食欲低下、呼吸障害などの症状が見られます。

さらには、血流がスムーズにいかなくなることで全身症状がでるようになり、血栓の原因にもなります。
定期的に動物病院にて健康診断を受けることが、予防につながります。

・幽門狭窄

胃の出口である幽門部の働きが鈍くなることにより、胃から十二指腸に食べ物を送り出す力が弱まり、さまざまな不調が出る疾患です。

幽門狭窄は先天的にシャム猫がなりやすい病気のため、血統にこの病気の子がいないか確認するのが、良いでしょう。

幽門狭窄になると、外科手術が必要になるケースがほとんどです。

まとめ

シャム猫の特徴や飼い方について紹介しました。
高貴な印象のシャム猫は、活発で遊び好きな意外な面があります。
筋肉質の身体はたくさんの運動量を必要とするため、飼育スペースは広めに設置しましょう。

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