ウィズぺティウィズぺティ
初めての方へ会員登録ログイン買い物かご
健康ライブラリー > 犬の吠えについて、理由と対処法

犬の吠えについて、理由と対処法

家庭犬訓練士
福田澄子
[記事公開日]  [最終更新日]
愛犬の困り事のトップ3に入る〈吠え〉。吠えと一言でいってもいろいろあります。
なぜ吠えているのか、どのように対応すればよいかを家庭犬訓練士としてご紹介させて頂きます。
[ 目次 ]
    犬の吠えについて、理由と対処法

    遊んで欲しい時に吠える


    吠えれば構ってくれる事を学んでしまったからです。遊びの始まりと終わりは飼い主様が決める。これが重要です。
    【対処法】無視をして下さい。無視をしても、遊ぼうと吠え続ける場合は、人間が部屋から出て、鳴きやんだら部屋に入る。吠えなかった事に対して褒めてご褒美をあげて下さい。これを繰り返す事で、吠えたら出て行ってしまうと学びます。

    飼い主様がいなくなると吠える

      
    お留守番が少ないと飼い主様と離れると不安で吠えてしまいます。(分離不安)
    【対処法】サークルで寝たり、サークルでご飯を食べたりと、サークルに入る事により、サークルは〔自分の安心できる場所〕と学べば、外出時にもサークルの中で安心してお留守番が出来るようになります。
    サークルに入れない場合は、安心できるマットの上等に伏せをさせて落ち着かせてから出掛けて下さい。サークルに入れる場合も入れない場合も、「行ってくるね」や「待っててね」など絶対に言ったり撫でたりしないで下さい。また、出掛ける少し前から完全に無視して下さい。

    お散歩の途中で他の犬に吠える


    怖くて吠えている場合、飼い主様を守ろうと吠えている場合、嬉しくて興奮して吠えている場合があります。共通して言えるのは犬が人の前を歩いているという事です。
    【対処法】結論から申し上げると、基本的に犬は人の横を歩くようにして下さい。人の横を歩くという事は犬との信頼関係が出来ており、よっぽど相性の悪い犬でない限り、吠える事はありません。万が一相性の悪い犬が歩いて来て、吠えそうだな、と思ったら吠える少し前にリードを1回クイッと引っ張って注意してそのまま歩き続ける、もしくは1回お座りをさせてアイコンタクト(目が合っている状態)をとって下さい。信頼関係が出来ていれば、注意されていると気付きます。
    ずっと引っ張られているようなお散歩の場合、1回クイッとした位では全く伝わらないので、そのような場合には、お座りをさせて音が出るオモチャや、おやつなどで興味をこちらに向けて下さい。この時、犬と飼い主様はアイコンタクトをして下さい。こちらに興味を向けている間に通過してもらいます。無事通過したら吠えなかった事に対して褒めてご褒美をあげます。これを繰り返す事により吠える事はダメな事だと学びます。

    チャイムが鳴った時に吠える


    来客に喜んで興奮して吠えている場合と、警戒して吠えている場合があります。
    来客に喜んで興奮している場合
    【対処法】バリケードなどを使い、人より前に出ないようにし、お座りをさせて興奮が収まるまで待ってから玄関ドアを開けるようにして下さい。来客に喜んで吠えたり飛び掛かったりする事を防ぐ為にも、お客様にも、興奮が収まるまで、犬を見ないように。犬に話しかけないように。犬を触らないように。してもらって下さい。興奮が収まったらお客様に撫でてもらったり、ご褒美をあげて下さい。興奮しなければ褒められると学びます。

    警戒して吠えている場合、縄張り意識から吠えています。宅急便など、受け渡しだけですぐ飼い主様は戻ってくるので、吠えた事によって怪しい人がいなくなったと勘違いしている為、吠えた事を悪いと思っていません。
    【対処法】チャイムの音がするトレーニンググッズを使い、吠えたらNo!やダメ!などと言い注意します。もしくは、バリケードなどをして、玄関を開けたまま飼い主様と犬の目が合う状態でチャイムを鳴らします。同じく吠えたらNo!やダメ!などと言い注意し、吠えない時に褒めてご褒美をあげて下さい。吠えなくなるまで最初10分以上かかるかもしれません。実際やってみるとトレーニングの10分はとても長く感じますが、練習を重ねる事でその時間は短くなり、チャイムの音は警戒しなくていいと学びます。もし音が大きいのであれば音量は一番小さい音からスタートしてあげて下さい。


    最後に


    悪い状態の時に高い大きい声で怒ったりしないようにし、怒るときは低い声で短く。No!や、ダメ!等。
    また、吠えているからと言って抱き上げたりする事も絶対にしないで下さい。
    褒める時はたっぷり褒めて下さい。いずれご褒美が褒められる事になります。
    トレーニングには根気が必要です。お座り、伏せ、待て、は覚えておくといいコマンドなのでまだ教えていない場合、教えておいてあげましょう。
    時間をかけて、お互い楽しく終われるように心がけましょう。
    ページ先頭へ