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フードの切り替えが必要な理由と、失敗しにくい方法

家庭犬訓練士
瀧本めぐみ
[記事公開日]  [最終更新日]
わんちゃんのフードは、成長や病気など様々な理由で切り替えることがあります。
また、ペットショップやブリーダーさんの所で食べていたフードと同じものが用意できない可能性もあります。
「なかなか新しいフードを食べてくれない!急に体調が悪くなった!」
なんてことが起こらないためにも、なぜフードの切り替えが必要なのか?どうしたら失敗しないのか?をお伝えします。
[ 目次 ]
フードの切り替えが必要な理由と、失敗しにくい方法

多種多様なフードについて

日本で販売されているドッグフードは主に「年齢・犬種・体型・持病」などに分けられたくさんの種類があります。特に多くの飼い主さんが気になるのは年齢別のフードではないでしょうか。

1、パピーフード
主に生後1年未満のパピー(仔犬)向けのフード
高タンパク、高カロリーで栄養価が高い
※妊娠中、出産直後など栄養が必要な場合にも与えることがあります

2、成犬用フード
主に小型犬では1歳~6-7歳、大型犬では2歳~5歳向けのフード

3、シニアフード
主に小型犬では7~8歳以上、大型犬では5歳~6歳以上向けのフード
食べやすく消化しやすいものが多い



様々な種類があるフードですが、その形状も大きく分けて3種類あります。

1、カリカリと硬いドライフード
比較的安価のため食事量の多い大型犬や多頭飼いに向いている
顎の弱いわんちゃんにとっては食べにくく、丸呑みして詰まらせる恐れがある

2、缶詰などのウェットフード
添加物も少なく、自然食に近いフードである
ドロドロしているため歯石が付きやすく、開封後は日持ちしない

3、水分を多く含んだ半練りのセミモイスト、ソフトドライ
ドライとウェットの良い所取りでドライより水分が多く、缶詰よりも油分が少ない
比較的高価で歯石が付きやすく、開封後に日持ちしない


また、市販では購入できない動物病院で獣医から処方されるフードもあります。

なぜフードの切り替えが必要なのか?

たくさん種類があり、それぞれにメリットデメリットがあるフードですが、だからこそわんちゃんの成長に合わせてフードを切り替えなければなりません。

パピーフードは栄養価が高いため成犬に普段から与え続けていると栄養過剰で肥満になってしまいます。
肥満は様々な病気の原因になるほか、動きが制限されてわんちゃんの生活に支障がでる恐れがあります。

また、カロリーだけでなく配合されている栄養分にも注意が必要です。仔犬と成犬では必要な栄養分の量も違うので、思わぬ病気の引き金にもなります。

わんちゃんは年老いてくると、噛む力や消化機能も落ちて消化しにくくなります。また基本的には運動量が減っていくため、成犬時の同じフードを同じ量で与え続けるとこれも肥満の原因や、フードの種類によっては口内を傷つけたり内臓を傷つけてしまいます。

また、わんちゃんの好みや飼い主さんの経済的理由、アレルギー、肥満、病気など、わんちゃんのフードを切り替えなければいけないタイミングは多くあります。

フードの切り替えが必要な理由と、失敗しにくい方法

切り替えに失敗しにくい方法

いきなりフードが変わっても気にせずガツガツ食べてくれるわんちゃんもいますが、戸惑ったり残したりそもそも一口も食べてくれないわんちゃんもいます。
また、フードの原材料によっては「アレルギー症状・うんちの異常・体調不良」といった不安も飼い主さんにはあるでしょう。

そのため、いきなり新しいフードを与え始めるという方法はおすすめしません。
わんちゃんの内臓への負担を考えて、だいたい2~3週間かけてゆっくり切り替えていきましょう!

最初は前のフードを9割、新しいフードを1割程度で混ぜて与えます。
2~3日程わんちゃんの様子をみて問題が無ければ次は8割と2割。
また数日様子をみて7割と3割、というように徐々に新しいフードの比率を増やしていきます。

もし途中でわんちゃんが食べなくなってしまったら、一つ前の段階に比率を戻して様子を見ましょう。
問題なく食べてくれたなら数日後にはまた新しいフードの比率を増やしていきます。

2~3週間、もしくはそれ以上の時間をかけて焦らずゆっくり進めることが大切です。

切り替えるときの注意点

わんちゃんが食べないとき、トッピングやおやつなどを使って食べさせるのは良くありません。
「フードを食べなければ美味しいものを入れてもらえる!」とわんちゃんが学習してしまう可能性があります。
フードの比率を変えるか、それでも食べない場合は一旦フードを回収してしまいましょう。
回収後にわんちゃんが食べたがる様子をみせたらまた同じものをあげて、食べたら褒める、食べなければ再び回収してください。
もしその時食べてくれなくても、次の食事の時間には空腹に負けて食べてくれるはずです。

また、少しずつ比率を変えていくなかでわんちゃんの体調の変化には敏感になる必要があります。
・皮膚が赤くなる、異常にかゆがる
・嘔吐、下痢をする
これらは食物アレルギーの代表的な症状です。少しでも疑いがある場合はすぐに動物病院で診療してもらいましょう。
獣医の先生に「フードの切り替えをしています」と説明すればスムーズに診察してくださるはずです。

また、うんちの状態も毎回確認するようにしましょう。健康なわんちゃんのうんちは適度に固くコロコロしています。
・うんちが固すぎる、柔らかすぎる
・色がおかしい
・食べた物が消化されずにそのままの形
これらの症状がある場合、2日ほど様子を見て症状が軽くなっていれば切り替えを続けても大丈夫です。
ただし、自己判断が難しかったり症状が悪化していくようならすぐに動物病院へ行きましょう。

わんちゃんの変化に気付ける飼い主に

人もわんちゃんも生きていくうえで食べることはとても大切です。
フードがきっかけで病気やトラブルを招かないように、普段からわんちゃんの小さな変化にも敏感に気付ける飼い主さんになってください。

また、動物病院から処方されるフードに関しては獣医の先生が指導してくださることがほとんどですので、きちんと指導に沿って与えるようにしましょう。

わんちゃんにぴったりの最高のフードを選び、いつまでも健康で暮らせることがお互いの幸せになるでしょう!

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