愛犬と楽しく運動!ドッグスポーツとは?
ドッグスポーツってなに?
犬の身体能力や、訓練で磨いてきた技を競うスポーツです。犬だけで行うものや、ハンドラーと呼ばれる人とペアで行うものなど様々な種類があります。長い歴史と伝統があり、古くから親しまれているスポーツもあれば、日々新しく生み出されているスポーツもあり、何か始めてみたいなと思う飼い主さんはどれを選べば良いか悩むでしょう。
ドッグスポーツの種類によっては、犬種の特色が大きく影響するものや、特別な訓練を必要とするものもあります。この点を踏まえて、あなたと愛犬が楽しめるドッグスポーツをみつけましょう!
ドッグスポーツの種類と向いている犬種
【アジリティー】
ハンドラーと犬が、コース上に置かれたハードル、シーソー、トンネルなどの障害物を、決められた時間内にどれだけ早く、正確にクリアできるかを競う犬の障害物競走です。大会では犬の体高(足元から肩までの高さ)や障害物の数などで部門分けされ、どのような犬種でも参加ができます。
障害物やコースの詳細は、直前まで分からず、本番前にハンドラーのみでコースの下見をすることができます。そのためハンドラーは、素早く的確な指示を出し、犬はその指示をきちんとこなして、どんな状況でも完走できる必要があります。
・体力があり、走りながらでもハンドラーの指示に敏感に反応できる犬種に向いています。
【エクストリーム】
ハンドラーと犬が楽しむことを前提とした、アジリティーよりも親しみやすい競技です。コース上の障害物をクリアしてゴールタイムを競うエクストリーム・オープン。約20台近く並んだハードル全てを跳んで走り抜けるタイムで競うエクストリーム・ハイスピード。犬がバーを落とさずに跳び越えられる高さを競う、走り高跳びに似たハイジャンプという3つの種目があります。
アジリティーはハンドラーと犬の距離が離れることはあまりありませんが、エクストリームでは犬だけをどんどん走らせて、後ろから指示を出すハンドラーも多く、見所のひとつです。
・体力や跳躍力があり、離れた場所からも指示を聞ける、自主的に障害物へ挑むような犬種に向いています。
【ディスクドッグ/フリスビードッグ】
ディスク(フリスビー)を使う競技です。決められた時間内に1枚のディスクを投げ、犬がキャッチした距離の点数を競う「ディスタンス」は、犬がスローワー(投げる人)の元にきちんと持ち帰れば、何度でも投げることが可能です。そのため長距離に投げて高得点を狙ったり、短距離を何度も繰り返して得点を加算するなど様々な戦略を練ることも面白みのひとつです。
また「フリースタイル/フリーフライト」は、音楽に合わせて数枚のディスクを投げ、犬がキャッチする技や演技の正確さ、難易度で得点が与えられ、その獲得点数を競う種目です。人の体を台にして犬が大ジャンプを披露するなど、迫力のある技も多く、見応えのある競技です。
・体力や跳躍力があり、物を追いかけて捕まえる、それを持ち帰ることができる犬種に向いています。
【犬ぞりレース/ギグレース】
犬が何かを引っ張る競技を総じてプル競技と呼びます。そのなかでもウェインタードッグスポーツの代表が、北海道などの雪が積もる地域で楽しまれている「犬ぞりレース」です。コースは200m短距離や、4km以上の長距離など様々。そりを引く犬も頭数が決められており、主に2頭~8頭、競技によってはそれ以上の多頭引きもあります。
犬ぞりレースのオフシーズンや、雪が積もらない地域で楽しまれているのが「ギグレース」です。そりの代わりに荷車やマウンテンバイクなどの荒れた道でも走れる自転車を使います。こちらは1頭引きや2頭引きなどの少数で行われ、距離も400m程と短く設定されています。
どちらも難しい競技ではありますが、近年では初心者向けや子供向けのレースも用意され、気軽に体験できるようになってきています。
・体力と持久力があり、重たい物を引いて走ることが楽しめる、犬や人に対して協調性をもった犬種に向いています。
【ドッグマラソン】
普段の散歩と同じようにリードを通じて飼い主と愛犬が一緒に走り、ゴールのタイムを競います。主に200m、400m、男女、年齢、犬のサイズ別に部門分けされています。道具や難しい訓練は必要なく、愛犬と楽しく走るだけの競技ですので、誰でも気軽に挑戦することができます。
愛犬と一緒に参加したい!どうしたらいいの?
まずはどんな競技に参加したいのか、参加できるのかを考えましょう。同じ競技でも、主催団体が違えばルールや道具、参加条件などが異なりますので、自分と愛犬に合った団体へ登録、申し込みを行います。
同じ競技を楽しむ友達をみつけたり、会場の雰囲気を味わうため、まずは競技会へ見学に行くと良いでしょう。その際は出場者以外の犬の同伴が可能かは忘れずに確認してください。
特別な道具や訓練が必要だったり、練習方法が分からない、なかなか上手くできない、他の飼い主や犬と一緒に楽しみたい、もっと好成績を目指したい人などのために、愛犬と一緒に通える訓練所やスクールも、多く存在します。ぜひ活用してみましょう!
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