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猫の身体と心のあれこれ

動物看護士
玉城 義丈
[記事公開日]  [最終更新日]
 ペットとして人気の高い猫ですが、まだまだ謎に包まれた部分も多く存在します。例えば、猫が気分の良い時に見られる、喉をゴロゴロとさせるといった理由についても未だ解明されていません。今回は、そういった猫の身体や心に関する雑学をご紹介いたします。
[ 目次 ]
猫の身体と心のあれこれ
 2010年頃から、猫ブームが巻き起こり、今ではすっかり愛猫家になっている人も少なくはないはず。気まぐれでクールな印象を抱いている人もいらっしゃると思いますが、案外状に厚い一面が見られることも。そんな愛らしい猫に関する知識を深め、より楽しい猫ライフを送りましょう。

猫のヒゲってどんな機能?

 猫といえば、まず目に入るのはその立派なおヒゲですよね。人とは違い、猫にとってのヒゲはとても重要な役割があります。

1.狭い場所を通れるか判断する
 瞬発力の高い猫ですが、狭い場所に入れるかどうかを自身のヒゲを使って瞬時 に計測する役割をもっています。

2.風向きを感じる
  猫はハンターですので、獲物のにおいを感じる、又は自身の匂いを感じさせないようにするため、風向きを把握することが重要になってきます。猫のヒゲはこういった風の流れを感じることに長けているため、エアコンや扇風機といったものに敏感に反応します。

3.体のバランスを保つ
  視力の悪い人はメガネやコンタクトレンズを使用していますよね。猫にとってのヒゲは、そういった人にとってのメガネ、コンタクトレンズのような役割を持っています。ですので、見た目のケアの一環でヒゲを切ってしまうことは、猫にとっては視力を悪くさせることになってしまい、平衡感覚を鈍らせることになってしまいますので、注意が必要です。


 猫にとって重要なヒゲは、通常の身体の毛よりも太く深く生えており、根元には神経が集まっています。切ってしまうと生活への脱力を起こし、鬱になってしまう猫もいますので絶対に切らないように注意が必要です。

猫のヒゲはどこにある?

 猫のヒゲが重要だとわかったけれど、どこに生えているか気になりますよね。猫を飼っている人も意外と知らないところにもヒゲが生えていますので、以下を参考に観察してみてくださいね。

1.鼻の横にあるヒゲ(上唇毛)
 猫の象徴とも言える立派なおヒゲです。

2.目の上に生えているヒゲ(眉上毛)
 目、頭への刺激を回避するために生えているヒゲ

3.顎付近に生えているヒゲ(下唇毛)
 姿勢を低くすることが多い猫にとって、顎、喉等への刺激を回避するためのヒゲ

4.頬付近に生えているヒゲ(頬骨毛)

5.口の端に生えているヒゲ(口角毛)
 確認しにくい、又は生えていない猫もいる


 猫のヒゲは人が猫の気持ちを汲み取る面でも役に立ち、ヒゲの角度が前を向いていると興味を示していることや、ほほにぺったりとついていると警戒心を持っていたりと、判断することができます。


●猫舌?熱いものが苦手?

 基本的熱い食べ物を好んで食べるのは人くらいであり、猫に限らず、ほとんどの動物は熱い食べ物を苦手としています。ではどのくらいの温度の食べ物を好むかといいますと、猫は完全肉食動物ですので、狩りでとってきた動物の温度である30~40℃を好むといわれています。

猫の身体と心のあれこれ

猫舌?熱いものが苦手?

 基本的に熱い食べ物を好んで食べるのは人くらいであり、猫に限らず、ほとんどの動物は熱い食べ物を苦手としています。ではどのくらいの温度の食べ物を好むかといいますと、猫は完全肉食動物ですので、狩りでとってきた動物の温度である30~40℃を好むといわれています。

汗をかいているところを見たことがない?

 暑い日に人が汗でびっしょり、でも猫は涼しげな顔をしている、なんてことを見たことはありませんか?その理由としては、人は全身に汗腺がありますが、猫は肉球にしか汗腺がないためです。

 ではどうやって体温調整をしているかといいますと、自身の身体を舐め、それが蒸発する際に起こる気化熱により調整しているのです。肉球に存在する汗腺からも多少の汗は出ますが、体温調整に関してはあくまで少しは役立っているかな?程度です。

 猫はもともと砂漠を出身としているため、暑さには強い生き物ですが、快適に過ごせることとは別ですので、必要に応じて暑さ対策をしてあげてくださいね。

触ってほしいとこ、いやなとこ

 信頼関係ができていると、猫も人とスキンシップを取りたいと思うようになります。飼い主が触ると喜ぶところは、簡潔に言うと猫自身が届かないところです。個体値にもよりますが、一般的に喜ぶところとそうでないところを記載しますので参考にしてみてくださいね。

1. 喜ぶところ
   おでこ、肩から背中あたり、あごの下

2. どちらでもいいかな・・
   足回り、おなか、腰から尻尾にかけて

3. やめてほしい
   尻尾、お尻の周り

 上記はあくまで一般的なものであり、子猫の時によく撫でられていた部分などは、大きくなってからも触ってほしいと感じる傾向にあります。

猫の身体と心のあれこれ

いつも毛づくろいをしたい理由

 猫はとてもきれい好き、といった理由も間違ってはいませんが、皮膚炎やその他感染症から身の安全を守るための本能的な行動と解釈するのがよいでしょう。ある実験では、ノミのいる環境下において、毛づくろいをすることと、できない状態で生活を行ったところ、ノミに寄生される割合が2倍近く違ったそうです。

 病気から身を守るといったほかにも、猫は本来ハンターですので、自身の体臭がしていると狩りが成功しにくくなってしまいます。そのため体臭を消すといった理由もあります。

 これらは本能的なものなので、室内飼いでしっかりと飼い主がグルーミングしていても、当たり前の行為として毛づくろいをする習慣が備わっています。するなと言われても気になって仕方がありません。

さいごに

 今回は猫のヒゲとスキンシップを主にご紹介しましたが、その他にも寝相やリラックスしている姿の違い、気分の変化による瞳の大きさの変化など、まだまだ面白い部分がありますので、猫の様子を観察し、調べてみるのも面白いかもしれませんね。

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